2025.04.08 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Fulham×Liverpool】ミス連発で3失点、猛攻及ばず敗戦、しかしライバルのドローで1歩前進!

セインツを下したスパーズ以外、ビッグ6は勝利なしという波乱の31節。最大のサプライズは、プレミアリーグで26試合連続無敗を続けていたリヴァプールの敗戦でしょう。マルコ・シウヴァ率いるフラムは、アンフィールドで2‐2のドローだったやっかいな相手ですが、先制しながら前半のうちに逆転され、逃げ切られる展開は衝撃でした。
マック・アリスターが強引なドリブルでサンデル・ベルゲをかわし、左隅にミドルシュートを突き刺したのは14分。今季のリヴァプールが逆転されたのは、再逆転で3‐2勝利のセインツ戦と2‐2のドローに持ち込んだアストン・ヴィラ戦だけで、14分で3失点という惨劇は想像できませんでした。同点ゴールは23分。ベルゲのパスを右サイドで受けたのはアンドレアス・ペレイラです。
ダイレクトで蹴ったクロスはコナテとムニスの頭上を越え、右SBのカーティス・ジョーンズがクリアして終わりかと思いきや、太腿に当ったボールがゴール前に流れ、右から詰めたセセニョンが左足でプッシュしました。トラップかクリアか、判断できなかったのか?レフティに着いていたファン・ダイクにブロックしろというのは、酷な注文でしょう。
逆転ゴールは32分、左サイドのロバートソンの致命的なミスキックがきっかけでした。レッズで8年めのベテランは、中央にいたイオビが見えなかったのでしょうか。左足でトラップした17番の最初のシュートはフラーフェンベルフが止めたのですが、コナテをかわして左足を振り抜いた2発めがケレハーの肩越しに決まりました。
不用意なパスをインターセプトされたロバートソンは、なかったことにしようと中央にダッシュしたのですが、フラーフェンベルフの足に当たって浮いたボールをヘディングでイオビに送ってしまい、最後はディフレクションでケレハーの混乱を招いています。2つのミスと不運が連鎖した失点シーンは、「悪夢の10秒」という表現がぴったりです。

順調にポイントを重ねてきた今季は、これほど脆いリヴァプールを見ることはありませんでした。前半は3‐1、シュートは9対2、オンターゲットは5対1。スロット監督は後半からエリオット、ルイス・ディアス、ブラッドリー、ダルウィン・ヌニェスを続々と投入し、勝利をめざします。残り20分からの猛攻は、期待感充分でした。
72分のゴールは、左サイドのカーティス・ジョーンズが中央のブラッドリーに出したパスがきっかけでした。ドリブルで上がり、バッシーを引き付けたSBが脇にいたルイス・ディアスに預けると、ヨアキム・アンデルセンがコースを消す前にプッシュしたボールがレノの左を抜いて3‐2。ロバートソンが左から抜け出した79分の決定機を活かしていれば、勝ち負けは逆になっていたかもしれません。
グラウンダーが中央を横切り、ファーでフリーのエリオットへ。左隅を狙った一撃は、クロスバーに阻まれました。91分には、最後の交代カードだったフェデリコ・キエーザがブラッドリーの折り返しからのこぼれ球をシュート。その1分後には、サラーとのワンツーでボックスに入ったエリオットの右足シュートが枠に飛んだのですが、いずれもレノががっちりキャッチしています。
今までになかったミス連発で敗れたものの、アーセナルがドローだったため、残り7戦で11ポイント差。直接対決で敗れても、他の6試合を4勝2敗ならOKという状況で、慌てなくてもいいでしょう。とはいえ、前線の得点力ダウンは大いに気になります。CLでパリに競り負けてから、サラーは4試合連続でゴールもアシストもなく、ガクポはプレミアリーグで6試合連続ノーゴールです。
ハマーズとレスターに連勝すれば、ほぼ決まり。サラーとガクポが決めてくれれば、サポーターのみなさんはゆっくり眠れるでしょう。これからは週に1回の規則正しいスケジュールで、しっかり準備して戦えます。3人のDFのミスで失点を重ねる衝撃の敗戦ではありましたが、痛い敗戦というほどのインパクトはありません。ライバルのドローでまた1歩、トロフィーに近づきました。
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