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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Arsenal×Brentford】一瞬の隙を突かれた痛恨の失点…ドローのアーセナル、目標はビッグイヤー!

プレミアリーグ32節、アーセナルVSブレントフォード。レアル・マドリードとのCLのセカンドレグを控えたホームチームは、ウーデゴーア、サカ、ミケル・メリノ、ルイス=スケリー、ティンバーがベンチスタートです。ベン・ホワイトは膝の違和感を訴えて欠場。カラフィオーリは、復帰までもう少し時間がかかるようです。

GKラヤ、DFトーマス、サリバ、キヴィオル、ティアニー、MFジョルジーニョ、デクラン・ライス、ジンチェンコ、FWヌワネリ、トロサール、マルティネッリ。キックオフから、ボールが落ち着かない時間が続いています。7分のブレントフォードの波状攻撃は、ガナーズの最終ラインが再三のクロスを冷静にクリア。カウンターを狙ったラヤのキックは、前線に通りません。

デクラン・ライスの縦パスで、マルティネッリがボックス左を突破した10分のチャンスは、飛び出したGKフレッケンがクロスを体に当ててCK。17分にボックス手前でフリーになったジョルジーニョは、前にいたマルティネッリへのラストパスをカットされています。全員が自陣に引くブレントフォードの4-4-2の守備網は、左右をワイドに使わないとスペースを創れないでしょう。

20分を過ぎても、シュートはヌワネリの1本のみ。22分、右のエンベウモの縦パスでボックスに入ったアイエルのダイレクトショットは、ニアに来ると読んだラヤが冷静にセーブしました。33分のショートコーナーで、右から仕掛けたヌワネリの折り返しはカットされ、クロスと見せかけてニアを狙ったジンチェンコの一撃は、フレッケンが外に弾き出しています。

35分、サリバの絶妙なフィードがゴール前に入ったマルティネッリへ。腿でトラップして打ったボレーは、必死に着いていったアイエルがブロックしました。レアル・マドリード戦でFK2発のデクラン・ライスは、41分にCKを直接入れてやろうと思ったようですが、フレッケンが下がりながらパンチ。45分のトロサールの左足ミドルも、GKが左に反応してストップしました。

前半のポゼッションは60%対40%、シュート数は7対2、オンターゲットは2対1。積極的にゴール前に飛び出すマルティネッリと、サイドを突破しようとするデクラン・ライスに対して、右サイドのヌワネリとジンチェンコは攻めあぐんでいる感があります。後半開始直後、マルティネッリがファーポスト際にクロスを入れると、左足を出したヌワネリは触れませんでした。

59分のカウンターで、右からカットインしたエンベウモのドリブルはティアニーがカット。CKをキャッチしたラヤがデクラン・ライスに預けると、自陣から一気にボックス手前に持ち込んだ41番が右にラストパスを転がしました。冷静にフレッケンの脇を抜いたのは、フリーで走り込んだトーマス。好調の2人による鮮やかなカウンターで、エミレーツのテンションが上がりました。

アルテタ監督は、リードした直後にティアニー、ジンチェンコ、ヌワネリを下げ、サカ、ウーデゴーア、ルイス=スケリーを投入。68分のトーマスをティンバーは、足を気にしていた5番の負傷の予防でしょう。74分、CKからの二次攻撃で、右のエンベウモにボールが出ると、外からまわり込んだカヨデはフリーです。

狙いすましたクロスがファーに上がり、コリンズが頭で折り返すと、右足のボレーを決めたのはウィサ。ここでデクラン・ライスと代わったミケル・メリノは、8番を任されるようです。76分のラヤのキックをフレッケンがトラップすると、右から詰めてさらったサカはすぐに打てず、戻ったカヨデがCKに逃れました。

アクシデントが発生したのは86分。エンベウモと競ってピッチに倒れ込んだジョルジーニョは、肋骨を痛めたのでしょうか。交代カードを使い切っていたアーセナルは、10人での戦いを余儀なくされています。追加タイムは6分。94分に左サイドを突破したサカは、グラウンダー2発を止められ、96分にカットインから放ったシュートはファーポストの外に抜けていきました。

一瞬の隙を突かれた激痛の失点。右サイドのエンベウモにボールが出て、カヨデがオーバーラップしたとき、対応しようとしたマルティネッリはダムズゴーと激突して戻れず、フリーのクロスを許してしまいました。サリバの背後にボールが出た瞬間、ウィサから目を離してしまったティンバーは、眠れない夜を過ごしているかもしれません。

ブレントフォードの後半のシュートは、ウィサのゴールのみ。カウンターから先制するまでは、勝利につながるルートを快走していたのですが、GKから奪ったサカがシュートを打てずに終わった後は、ボックスの左右からの折り返しをことごとくカットされました。ポイントロストの最大の要因は、追加点を奪えなかったことと考えるのが妥当でしょう。

サブの選手主体のチームでありながらも、勝利が見えたゲームをドローで終えた代償は、サンティアゴ・ベルナベウでの歓喜に求めるしかありません。アーセナルの目標は、いよいよビッグイヤー1本になりました。リーグフェーズのパリ戦や先日のレアル・マドリード戦のパフォーマンスは、欧州制覇にふさわしいクオリティでしたが、問題はそれを4つ続けられるかどうかです。

欧州でも屈指の堅守とセットピースで、初の戴冠に辿り着くのか。オプションが乏しいという弱点を露呈するのか。まずは準々決勝のセカンドレグ。強力なアタッカーたちを封じた初戦の守備を再現してもらえればと思います。サリバ、トーマス、デクラン・ライス、サカ、マルティネッリ、ミケル・メリノ、ルイス=スケリーは全員いい雰囲気で、次戦も楽しみです。


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