2025.04.22 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Fulham×Chelsea】何とか逆転、しかしサポーターはブーイング。マレスカに2年めはあるのか?

キックオフからしばらくは、フラムのペース。イオビのミスキックをゴールの右脇でセセニョンが拾い、中央に入ったアンドレアス・ペレイラに決めさせた3分のゴールシーンは、イオビが打つ直前のセセニョンのヘッドがオフサイドだったのでしょう。左右に振られて混乱したブルーズの最終ラインは、時間が経つにつれてフラムのプレスに慣れていきました。
10分のコール・パルマーのミドルはミートせず、レノがキャッチ。14分にリース・ジェームズが左から狙ったFKも、GKの正面でした。アントニー・ロビンソンをかわしたノニ・マドゥエケが、鋭いグラウンダーをニアに通したのは19分。ニコラス・ジャクソンのトラップは流れ、打つ寸前にレノが懐に収めました。
ホームチームのゴールは、この直後でした。自陣右サイドから上がったリース・ジェームズは、脇で読んでいたカイセドに出さず、白いシャツが集まっていたエリアで減速しました。後ろから駆け寄って奪ったセセニョンが中央のイオビにパスを通すと、コースを切ろうとしたエンソ・フェルナンデスは間に合わず、左足のシュートがファーのサイドネットに届きました。
最前線のニコラス・ジャクソンは、すっかり自信を失ってしまったようです。開幕からのプレミアリーグ16試合で9ゴール、その後の11試合はノーゴール。34分のFKのクリアをボックス左で足元に収め、右足インサイドで打ったのが唯一のシュートで、ゴール前にいたヨアキム・アンデルセンにあっさりブロックされてしまいました。
サポーターの罵声に耐えた指揮官は、ハーフタイムでリース・ジェームズとノニ・マドゥエケを諦め、サンチョとマロ・グストを投入。後半のチェルシーは、サイドアタックが活性化しました。右に出たエンソ・フェルナンデスがニアにグラウンダーを入れたのは56分。ニコラス・ジャクソンが後ろに落とすと、ペドロ・ネトのシュートは、レノのビッグセーブに阻まれました。
61分には、カイセドのロングフィードが左のサンチョに届き、カットインからのシュートはレノがキャッチ。1分後、コール・パルマーの左からクロスがカットされると、こぼれ球を拾ったククレジャのコントロールショットはアントニー・ロビンソンがクリアしました。公式戦16試合ノーゴールのコール・パルマーが放った69分のシュートは、明らかにミスキックです。

ドロー決着かと思われた93分、コール・パルマーのパスを右サイドで受けたエンソ・フェルナンデスが中央にラストパス。ゴールに背を向けてトラップしたペドロ・ネトが振り向きざまに左足を振り抜くと、ありえないスピードのボールがレノの指先を抜けてゴールの真ん中に突き刺さりました。チェルシー、逆転!暫定5位で、3位ニューカッスルとの差は2ポイントとなりました。
交代策がうまくはまり、貴重な3ポイントをゲットしたものの、根本的な問題が解決していません。ニコラス・ジャクソンとコール・パルマーの停滞は出口が見えず。パスをまわしてサイドに展開してグラウンダーという攻撃は、予測可能です。チャンスメイクはウインガーの個人力依存となるケースが多く、後半戦で3ゴール以上はウルヴス戦とサウサンプトン戦だけです。
トッテナム戦はダブルですが、マンチェスター勢とリヴァプール、アーセナルには勝利なし。ラスト5試合を見ると、エヴァートン、リヴァプール、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、ノッティンガム・フォレストという厳しい相手が並んでいます。3勝しなければ、CL出場権は得られないでしょう。直接対決のマグパイズとフォレストは必勝です。
サポーターたちが求めているのが結果であれば、カンファレンスリーグ制覇とTOP5フィニッシュは最低限の答えにはなりえるでしょう。しかし彼らの批判が「進化していない」「未来が見えない」なら、2年めに向かうべき指揮官であることをアピールしなければなりません。残り5試合を2勝3敗で6位なら、マウリシオ・ポチェッティーノと全く同じです。
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