2025.05.21 プレミアリーグ観戦記
【MAN.CITY×Bournemouth】最後のエティハドでビッグチャンス!ケヴィン・デブライネは…!

10月のバイタリティ・スタジアムでは、2-1でイラオラの勝利。最下位のサウサンプトンとのアウェイゲームを0‐0で終えた後、クリスタル・パレスとのFAカップ決勝もノーゴールだったマン・シティは、先制されると難しい展開を強いられそうです。キックオフから3分、ルベン・ディアスがいきなり致命的なミス。右足アウトの軽率なキックをカットしたのはエヴァニウソンです。
ストライカーの縦パスで、ボックス右に入ったのはジャスティン・クライファート。責任を取ろうとしたルベン・ディアスは、背後から1発で奪おうと足を出し、かわされてしまいました。19番はすかさず右足でシュート。ニアに飛んだボールはエデルソンがキャッチしたのですが、逆サイドでどフリーだったタヴァーニアにグラウンダーが出ていれば、決められていたでしょう。
14分にコヴァチッチからパスを受け、ドリブルで上がったのはマルムシュ。停滞していたチームに落ち着きをもたらす貴重なゴールは、25メートルを超えていたのではないでしょうか。右足でドライブをかけて左のポストに当てるスーパーショット。リードしたマン・シティは、20分過ぎから立て続けにビッグチャンスを創ります。
22分に左に出たデブライネが、ザバルニーをかわしてクロスを上げると、ファーでフリーだったハーランドが頭上に左足を振り上げてタッチしました。無人のゴールに決まるかと思いきや、ケパのほうに飛んでしまい、難なくキャッチ。25分にコヴァチッチの縦パスでボックス左に抜け出したマルムシュは、絶妙なグラウンダーを中央に転がしました。
走り込んだデブライネはノーマークで、ケパはニアにいます。左足で触れるだけの大チャンスでしたが、タッチしたボールは浮いてしまい、クロスバーにヒットしました。パターと思って打ったらピッチングウェッジ?ゴールを確信したはずのスタンドのシティズンたちは、複雑な笑顔で17番の背中を見つめています。
押していたホームチームがドタバタしているうちに、33分にアウェイチームが決定機を迎えました。ケルケズのロングフィードで左から上がったタヴァーニアがアーリークロス。体を倒して合わせたエヴァニウソンのボレーは、右のポストを叩きました。マン・シティが追加点をゲットしたのは38分。右サイドを攻略したのは、ベルナルド・シウヴァとマテウス・ヌネスです。
右SBのグラウンダーがカットされると、ケルケズとベルナルド・シウヴァが競ったこぼれ球が中央のコヴァチッチへ。右に出したダイレクトパスにギュンドアンが触り、ニアに折り返すと、フリーになっていたベルナルド・シウヴァが右のポスト際に叩き込みました。前半は2-0。堅守アーセナルにダブル達成のボーンマスといえども、2点差をひっくり返すパワーはないでしょう。

ルイス・クックがニコ・ゴンザレスの脛をスパイクの裏で削り、当然のレッド。83分にハーランドと代わったのは、8ヵ月ぶりのロドリです。彼が健在なら、「83ポイントなのに独走で優勝」などというカオスにはならず、ハイレベルの優勝争いになっていたのではないかと思ったりします。勝負を決する3点めは89分、カウンターの起点は右サイドのマテウス・ヌネスでした。
浮き球がニコ・ゴンザレスに通った瞬間、2対1のチャンス。右から上がったMFは、アダム・スミスにギュンドアンへのパスコースを切られたため、自らボックス手前に持ち込んで右足のコントロールショットをニアポストの内側に収めました。3-0となった96分、マン・シティの最終ラインが3度めのやばいミス。マテウス・ヌネスのバックパスをさらったのは、ジェビソンです。
ルベン・ディアスの足が引っ掛かっていたら、10人対9人になっていたでしょう。エデルソンにぶち当てたシュートがゴールラインを越え、3-1になって間もなくタイムアップとなりました。昨季までの強さと今季の脆さが凝縮されたような一戦。68ポイントで3位に浮上したマン・シティは、最終節のフラム戦をドローでも、得失点差で5位以内をキープできそうです。
10月末からボクシングデーまで、公式戦1勝3分9敗と信じられない不振に陥るなど、とにかく苦しいシーズンでした。しかし、最後のエティハドでロドリが元気な姿を見せ、ケヴィン・デブライネとの別れの時を勝利で飾ることができました。選手たちはナーバスになっていたのか、「ドタバタな快勝」でしたが、フラム戦は本領発揮でCL出場権を死守していただければと思います。
「妻と一緒に、しばらく滞在するつもりでここに来た。10年もいるとは思わなかった。われわれは全てを勝ち取り、クラブを大きくした。今こそ、チームメイトたちが引き継ぐ番だ。このチームはさらに成功を収めるだろう。間違いない。厳しいシーズンだったけど、このチームはみなさんの全てのサポートに値する。みんな、とてもがんばっている。来季は全てのタイトルを争うために戻ってくる」(ケヴィン・デブライネ)
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