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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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ニコ・ウィリアムズ、ギッテンス…ウインガー獲得をめざすアーセナルの最優先ターゲットは?

チャンピオンズリーグのセミファイナルで、アーセナルがパリに勝ったとしても、ミュンヘンの決戦ではインテルにあっさり敗れていたかもしれません。プレミアリーグ37節のニューカッスル戦でハーフタイムに交代となったサリバは、ハムストリングを痛めて数週間のリタイア。ユリエン・ティンバーは、足首の手術で今季を終えています。

冨安健洋、ベン・ホワイト、 ウーデゴーア、ジェズス、サカ、カイ・ハヴェルツ、ガブリエウ、そしてサリバとティンバー。2024-25シーズンのアーセナルは、延べ67人の負傷者を出しており、彼らを上回るのは73人のブライトンだけです。常にキーマンを欠いた状態でプレミアリーグは2位、CLは4強。苦しみながらも、それなりの結果を残したシーズンといえるでしょう。

とはいえ、オールド・トラフォードのマンチェスター・ユナイテッド戦以降、15試合連続でオープンプレーから3ゴール以上がなかったという事実は押さえておくべきです。3-0のレアル・マドリード戦はデクラン・ライスのFK2発で、0‐4のイプスウィッチ戦はショートコーナーから2発。セットピースの質が高まる一方で、引いた相手に苦しむ時間が確実に増えています。

2022-23シーズンのリーグ戦で15ゴールを決めたマルティネッリとウーデゴーアは、それぞれ8ゴールと2ゴール。2年連続でリーグ最少失点を記録した堅守の構築は、得点力ダウンという代償を伴う取り組みになってしまった感があります。メディアが伝える補強の方針は妥当でしょう。ジョルジーニョが去る中盤にスビメンディ。前線でターゲットとなるゴールゲッターも必要です。

スポルティングCPのギョケレスは今季公式戦で51試合53ゴール13アシスト、ライプツィヒのシェシュコは45試合21ゴール6アシスト。この2人のどちらが加わっても、大いに期待できます。気になるのはウインガーです。「アルテタ監督がニコ・ウィリアムズと直接会談し、自らのプロジェクトについて熱く語った」と報じられていますが、9番と同様に複数の候補が挙がっています。

レアル・マドリードから去る可能性ありといわれているロドリゴは、6700万ポンドなら優先順位は下がるでしょう。アトレティコ・マドリードのフリアン・アルバレスに対する具体的なアクションはなく、よくあるゴシップで終わりそうです。ドイツでは「ドルトムントのジェイミー・ギッテンスに積極的にアプローチしている」といわれています。

今季のブンデスリーガで32試合8ゴール4アシストと頭角を現したU-21イングランド代表FWは、退団すると公言しており、5000万ポンド以下で獲れるようです。ニコ・ウィリアムズは22歳で、4800万ポンドのリリース条項があります。どちらもチェルシーとの争奪戦と報じられており、スペイン代表のほうはレアル・マドリードとも戦わなければなりません。

粗削りなギッテンスは、プレミアリーグにフィットするまで時間がかかりそうですが、伸びしろは充分。即戦力を優先するならニコ・ウィリアムズで、冷静かつポジティブな性格はいかにもアーセナル向きです。最終的には、ライバルとのバトルの状況によって決まるのかもしれませんが、ビルバオのウインガーをまっすぐ口説き落とすのがベターでしょう。

アーセナルが得点力を高めるためには、Bプランの確立も重要なポイントです。かつて定番だった4-2-3-1や、マルティネッリ、トロサール、ヌワネリをストライカーの周辺に配する4-4-1-1など、ゴール前に厚みをもたせる戦い方のクオリティを高められれば、ドローは減るのではないかと思われます。まずはストライカーとウインガーの強化。成り行きに注目しましょう。(ニコ・ウィリアムズ 写真著作者/Maider Goikoetxea)


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