2025.08.31 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Burnley】シュート26本で大苦戦のマンチェスター・ユナイテッド、決勝PKで今季初勝利!

GKバユンドゥル、DFレニー・ヨロ、デ・リフト、ルーク・ショー。WBはアマド・ディアロとダロト、中盤センターはブルーノ・フェルナンデスとカゼミーロ、エンベウモとメイソン・マウントの前にマテウス・クーニャ。開始2分にメイソン・マウントが左からCKを入れると、ハルトマンのヘッドをドゥブラフカがダイビングキャッチし、オウンゴールを回避しました。
5分に右から中央に斬り込んだマテウス・クーニャは、左足のミドルがうまく当たらずGKの正面。ブルーノとカゼミーロがウゴチュクに簡単に抜かれ、右サイドにスルーパスが出た9分のピンチは、このチームが停滞し続ける理由を明快に語っているように感じられます。ビルドアップからの縦パスに詰められるシーンが多いのは、運動量と連動性に問題があるからでしょう。
メイソン・マウントがハンニバル・メイブリから奪い、後ろでもらったブルーノが逆サイドのエンベウモを走らせたのは14分。左足アウトのトラップでエステーヴをかわして打った一撃は、ドゥブラフカが右に飛んでセーブしました。1分後、メイソン・マウントのロングフィードで再度エンベウモがフリー。右足のダイレクトショットは、ファーポストの外を抜けていきました。
17分にカイル・ウォーカーと競り合って倒れたメイソン・マウントは、VARにPKを取り消されています。マン・ユナイテッドの先制は27分。ボックスの左脇からブルーノが蹴ったFKがフリーのカゼミーロに届き、ヘッドがクロスバーに阻まれると、ジョシュ・カレンの肩に当たったボールがゴールラインを越えました。今季プレミアリーグの2ゴールは、いずれもオウンゴールです。
1-0となった直後にピッチに座り込んだマテウス・クーニャは、ハムストリングを痛めたのでしょうか。応急処置を終えると、そのままトンネルの向こうに消えていきました。31分に最前線に入ったのはザークツィー。39分の右からのCKは、ニアのメイソン・マウントにぴったりでしたが、後ろにスライドさせたヘッダーはバーを叩いてゴール裏に消えていきました。
45分の左からのCKは、ファーで待っていたアマド・ディアロの強烈なボレーをドゥブラフカがビッグセーブ。追加タイム5分にザークツィーが右に展開したカウンターは、エンベウモの優しいラストパスに走り込んだアマド・ディアロが左足のラストタッチをミスしてしまいました。前半のシュートは15対2、しかしオウンゴールのみの1-0。勝負はまだわかりません。
メイソン・マウントもハーフタイムでアウトとなり、メイヌーがセンターに入ったようです。後半の立ち上がりも、自陣での危険なパスを奪われたり、ファールでFKを与えたりするシーンが気になります。バーンリーが追いついたのは55分。右サイドでブルーン・ラーセンがキープしたとき、カゼミーロとルーク・ショーがフォスターを見ていませんでした。
速いクロスがニアの3人を無力化し、9番が右足でプッシュしました。1-1になった2分後、バユンドゥルのパントが左に流れたザークツィーへ。ボックス左に頭で送ると、ハルトマンをかわしたダロトがゴール前に折り返し、フリーのエンベウモが左足で叩き込みました。今季公式戦のオープンプレーからのゴールは2発めで、いずれもブレントフォードから来たレフティです。

ゴール左にいたエステーヴが頭で中央に流し、フォスターがファーに送ると、1分前に入ったばかりのチャウナが左足ボレー。バユンドゥルが前にこぼしてしまい、詰めたアントニーが強引にねじ込みました。アモリム監督がカゼミーロをシェシュコに代えたのは72分。ラスト5分になってからのレニー・ヨロをマズラウィは、どんな狙いがあったのでしょうか。
期待のストライカーは、86分からヘディングシュートを連発。どちらも枠に収められなかったものの、クロスを呼び込む動きを見ると、ホイルンドより打てるチャンスを得られそうです。90分を過ぎても2-2。このまま終われば、解任ゴシップがさらに増殖しそうです。アマド・ディアロがブルーノに預け、ボックス右にリターンが出たのは91分。転倒した16番はPKを主張しています。
オンフィールドレビューの対象となったのは、後ろからシャツを引っ張ったアントニー。ジャッジはPKで、フラム戦で打ち上げたブルーノ・フェルナンデスが左隅に決めました。26本のシュートを放ったマン・ユナイテッドが、3-2で今季初勝利。選手の士気を下げるような表情と振る舞いが目についた指揮官は、インターナショナルブレイクが終わった後もここにいるはずです。
大苦戦の最大の理由は、パス成功率で説明するのがよさそうです。90%以上は、3本をすべて通したシェシュコのみ。自陣でのミスがサイドアタックやセットピースにつながり、最終ラインの混乱を招いてしまいました。ビルドアップで3バックがコースを失うのが課題で、縦パスを読まれて窮屈になるシーンを減らさなければ、下位とのゲームでも厳しい展開を強いられるでしょう。
周囲との距離感をうまく調整していたメイソン・マウントのリタイアは激痛ですが、6本のチャンスクリエイトを記録したブルーノ・フェルナンデスを2列めに上げて対応するしかなさそうです。カゼミーロとウガルテが不安なら、メイヌーとマズラウィを中盤センターという手もあります。そしてGKは…セネ・ラメンズの獲得が間に合うのを祈るしかないのかもしれません。
次節からは、マンチェスターダービーとチェルシーというやっかいな連戦です。守備が不安なアイ・ヌーリにはアマド・ディアロをぶつけ、ククレジャはマズラウィが抑え込むというように、右サイドは工夫が必要でしょう。オフシーズンを経ても進化しないアモリム戦術は大いに不安ですが、エンベウモ、シェシュコ、アマド・ディアロらの個の力に期待したいと思います。
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