2025.09.01 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Liverpool×Arsenal】サリバ負傷、エース沈黙、ショボスライ右足一閃…勝ったのはリヴァプール!

まずはホームのレッズから、先発の11人を確認しましょう。GKアリソン、DFショボスライ、コナテ、ファン・ダイク、ケルケズ、2センターにフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めはサラー、ヴィルツ、ガクポ。最前線は3戦連発のエキティケです。対するアーセナルは、サカとウーデゴーアの代役としてミケル・メリノとノニ・マドゥエケが抜擢されています。
GKラヤ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ、MFズビメンディ、ミケル・メリノ、デクラン・ライス、FWノニ・マドゥエケ、ギョケレス、マルティネッリ。ウーデゴーアとヌワネリ、ルイス=スケリー、マックス・ダウマンはベンチスタートです。アーセナルへの復帰を果たしたエベレチ・エゼは、出番を得られるでしょうか。
立ち上がりのポゼッションはホームのリヴァプール。アーセナルのプレスは、パスコースのカットに専念しています。キックオフからわずか5分で、アーセナルに激痛のアクシデント。エキティケと競ったサリバが座り込んでしまい、即座にモスケラとの交代が告げられました。バレンシアから移籍したばかりの21歳のCBは、スムーズにビルドアップに絡めるでしょうか。
9分にヴィルツが仕掛けたカウンターは、サラーのクロスをカラフィオーリがカット。マルティネッリの逆襲は、ボックスに引いたコナテが冷静に対応してミスを誘いました。フラーフェンベルフがドリブルで上がり、左のガクポに展開したのは13分。右足の強引なミドルシュートは、ニアに外れています。
リヴァプールの巧みなプレスをかわせず、前に出せないアーセナル。18分のCKからの二次攻撃は、ラヤに戻してやり直しです。21分、ズビメンディのフィードを追ったノニ・マドゥエケがドリブルで縦に突破を図ると、ケルケズがうまく対応してCK。右からのボールがファーに流れると、ノニ・マドゥエケのボレーはアリソンが右に飛んで外に弾き出しました。
ラヤの不用意なパスをファン・ダイクがカットしたのは33分。ボックスに侵入したCBのラストパスはデクラン・ライスが足に当て、マック・アリスターのシュートはモスケラがコースに入りました。36分のラヤの素晴らしいフィードで、ボックスの右脇に出たのはノニ・マドゥエケ。中に持って打った左足のシュートは、ケルケズに当たってバーを越えていきました。
39分、縦パスをボックス右に入れたのはミケル・メリノ。ギョケレスの落としを受けたティンバーのダイレクトショットはファン・ダイクがブロックし、こぼれ球を拾ったカラフィオーリのシュートはコナテに当たったようです。マック・アリスターがドリブルで上がった45分のアタックは、エキティケのラストパスがヴィルツに通りませんでした。

60分にマック・アリスターの高速パスが、ボックスに入ったヴィルツへ。左足の強烈な一撃をラヤが前に弾くと、エキティケが詰めてプッシュし、モスケラに当たったボールがネットを揺らしました。先制かと思いきや、エキティケがオフサイド。スロット監督がここでマック・アリスターをカーティス・ジョーンズに代えたのは、復帰直後のゲームだったからでしょう。
63分に右から仕掛けたのはノニ・マドゥエケ。ティンバーの落としを叩いたカラフィオーリと、こぼれ球を拾ったガブリエウの連打はいずれもブロックされています。65分にカーティス・ジョーンズが左にパスを通すと、ガクポのミドルはラヤがキャッチ。この時間帯は、リヴァプールのペースです。アルテタ監督が動いたのは、残り20分になってからでした。
マルティネッリとミケル・メリノが下がり、ウーデゴーアとエゼ。72分にショボスライのサイドチェンジを左で受けたヴィルツは、すかさず右にいたサラーにラストパスを通しました。ダイレクトで打てなかったエースのシュートは、デクラン・ライスがブロック。アーセナルは全員が自陣に引いています。コナテが座り込んだのは77分。太腿の内側を指差しています。
CBとともにエキティケも下がり、ジョー・ゴメスとフェデリコ・キエーザ。83分、中央からのFK。ショボスライのスーパーショットが右ポストの内側にヒットし、アンフィールドに歓喜の声が響き渡りました。攻めなければならなくなったアーセナル。84分に左からゴールに迫ったエゼは、ジョー・ゴメスに体を寄せられ、打ち切れずに終わっています。
ウーデゴーアが右のノニ・マドゥエケにパスを通したのは87分。中央に走り込んだギョケレスの前でカットしたのは、ジョー・ゴメスです。足をつったヴィルツが89分に下がり、遠藤航がピッチへ。ノニ・マドゥエケと代わったのはヌワネリではなく、ダウマンです。追加タイムは7分。中央に人数を揃えたリヴァプールが、アーセナルのサイドアタックを封じ切りました。
ポゼッションは53%対47%、シュートは9対11、オンターゲットは3対1。終盤に入ってからは、ミスかセットピースで決まる雰囲気が漂っており、両者の差はあの1発でした。最終ラインを安定させることに腐心しながら、最高のゴールを決めたショボスライに加えて、ギョケレスやマルティネッリを封じたファン・ダイク、コナテ、フラーフェンベルフに拍手を送りましょう。
敗れたアーセナルは、オープンプレーからのオンターゲットはゼロ。ノニ・マドゥエケのボレーをセーブしたアリソンは余裕があり、勝利に近づいた瞬間はありませんでした。それでもノニ・マドゥエケの突破力やモスケラの守備、デュエルの強さと3本のシュートが目を引いたカラフィオーリ、トリッキーなエゼなど、収穫が多かった98分ともいえるのではないでしょうか。
リヴァプールの次節は、マンチェスター・ユナイテッドを苦しめたバーンリー。アーセナルは、ホームでウェストハムに0-3で敗れたノッティンガム・フォレストです。今の彼らは、小さなクラブには負けないでしょう。戦術的な柔軟性を見せたレッズと堅守を誇示したガナーズのマッチアップは、プレミアリーグと欧州の優勝争いに期待を抱かせるハイクオリティな神経戦でした。(ドミニク・ショボスライ 写真著作者/Timmy96)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す