2025.10.06 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Sunderland】今季初のクリーンシート!デビュー戦の守護神ラメンスの評価は…?

前節はブレントフォードに3‐1で完敗。解任の噂が絶えない指揮官は、3人を入れ替えて必勝の一戦に臨んでいます。GKラメンス、DFデ・リフト、マグワイア、ルーク・ショー。WBはダロトとアマド・ディアロ、2センターはブルーノ・フェルナンデスとカゼミーロ、前線はエンベウモ、メイソン・マウント、シェシュコ。マテウス・クーニャとダロト、ウガルテはベンチにいます。
プレミアリーグデビューとなるセネ・ラメンスは、最終ラインを落ち着かせるプレイを披露できるでしょうか。4分のジャカのスルーパスで、左サイドを突破したのはアディングラ。中央にいたルーク・ショーとダロトは、ゴール前に飛び出したベルトラン・トラオレの動きが見えておらず、オフサイドとタッチミスがなければ危険なシーンでした。
5分にカゼミーロの縦パスを受けて前を向いたメイソン・マウントは、右のエンベウモに速いボールを送りますが、トラップミスでGKルーフスがキャッチ。マイボールになると、いち早くもらえるスペースを探す7番は、迷えるチームに必要な存在です。アマド・ディアロが右サイドのエンベウモに預けたのは8分。中央にいたのは、メイソン・マウントです。
左足のトラップは完璧で、迷わず打った右足のボレーが対峙したアルデレーテの外からゴール右に決まりました。さほど速いシュートではなかったのですが、ルーフスはCBに視界を遮られたのでしょう。8分は今季のファステストゴールで、立ち上がりは不安定だった守備陣は落ち着いたようです。パントが多いラメンスは、無理につながないと決めているのでしょうか。
21分、右からカットインしたアマド・ディアロの鋭いシュートは、ルーフスが右に飛んでセーブ。1分後、アマドの落としを受けたエンベウモの左足ミドルも、GKが冷静に右に弾き出しています。25分の決定機も、セメンスのフィードからエンベウモに出る流れで、右からのクロスをファーで受けたダロトからメイソン・マウント、ブルーノ・フェルナンデスとつながりました。
センターでボールを収めたキャプテンは、7番へのリターンを諦め、右隅にノーステップのコントロールショット。GKが触ったボールがポストに当たり、リバウンドを頭で押し込もうとしたアマドは、ファーに外してしまいました。31分、右からのロングスローはダロト。ムキエレのヘディングが後ろに流れると、シェシュコがヒュームの前に足を出してネットを揺らしました。
開幕からの公式戦8試合をノーゴールで過ごしたストライカーは、ブレントフォード戦に続くプレミアリーグ2ゴールめ。前節は2-0でリードされている状況で、笑顔のゴールセレブレーションは初めてです。ラメンスが初めて見せた本気のセービングは44分。右隅を狙ったジャカの強烈なミドルを、冷静に外に弾き出しました。

失点を見ると前半が4つで、後半は7ゴールを許しています。相手がギアチェンジしたり、攻め方を変えたりすると混乱することが多く、この日のセカンドハーフも徐々にサンダーランドのペースになっています。シェシュコが敵陣で奪ったのは55分。ラストパスを受けたエンベウモは、左足のシュートがアウトにかかってしまい、ファーに逸れていくボールを見て悔しがっています。
アモリム監督が動いたのは65分、ダロトとメイソン・マウントをドルグとマテウス・クーニャ。67分にアマド・ディアロが右からスプリントし、エンベウモに預けたカウンターは、アングルが厳しいシェシュコではなく、16番にリターンを出せば決定機だったはずです。70分にアマドが右から仕掛け、中央のカゼミーロに流すと、ダイレクトショットは明らかにミスキックでした。
77分にエンベウモが下がり、メイヌー。スタンドもピッチも穏やかで、猛攻を喰らう雰囲気も追加点をゲットする気配もありません。80分のマテウス・クーニャのミドルがブロックされると、こぼれ球をさらいにいったカゼミーロがスライディングでブロビーを引っかけてイエローカード。2‐0でレッドを喰らい、苦しい後半となったチェルシー戦を忘れてしまったのでしょうか。
85分にカゼミーロとレニー・ヨロがアウトとなり、マグワイアとウガルテ。89分に左から中央に斬り込んだマテウス・クーニャのシュートは、ルーフスががっちりキャッチしています。自陣中央のルーク・ショーがマイエンダにあっさりかわされたのは90分。4対3となり、左で空いていたタルビにラストパスが出ると、1対1からの右足のシュートはラメンスが足でブロックしました。
新守護神が初登場のマンチェスター・ユナイテッドは、今季初のクリーンシートで快勝。ラメンスの2つのセービングは素晴らしかったのですが、ボックスからの飛び出しとパスワークは微妙でした。44本のパスは成功率41%、38本のロングフィードは32%。スローは2回しかなく、この状態が続くと「ドンナルンマを獲ったほうがよかった?」といわれてしまいます。
とはいえ今は、失点ゼロのパフォーマンスを称えましょう。7節を終えたマンチェスター・ユナイテッドは、xG(ゴール期待値)14.1がリーグTOP。1試合あたりのオンターゲット4.9本、ロングフィード成功26.0本も1位で、クロス成功6.1本はウルヴスに次ぐ2位です。敵陣ボックスでのタッチは198回で、アーセナル、リヴァプールに続く3位。足りないのは、やはりゴールです。
セットピースとカウンターからの失点を減らし、決定機を活かせるようになれば、TOP4争いに食い込めるはずですが…。シェシュコの連発とクリーンシートが、巻き返しの最初の一歩となればと思います。アモリムのプレミアリーグ10勝の半分は昇格クラブで、この勝利だけでは喜べません。選手たちをねぎらいつつ、本気で叫ぶのは次のアンフィールドで勝ってからにしましょう。
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