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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Brighton×MAN.UTD】10番が待望の初ゴール!4発ゲットのマン・ユナイテッド、ついにTOP4!

マンチェスター・ユナイテッドにとって、ブライトンは天敵です。過去4シーズンのプレミアリーグで2勝6敗。ダブルを2回も喫しています。オールド・トラフォードだからいけそうなどとは、考えないほうがよさそうです。ルーベン・アモリムの3-4-2-1はベストメンバー。リヴァプール戦の再現を祈るしかありません。

GKラメンス、DFレニー・ヨロ、デ・リフト、ルーク・ショー。WBはダロトとアマド・ディアロ、2センターはブルーノ・フェルナンデスとカゼミーロ、前線はエンベウモ、マテウス・クーニャ、シェシュコ。開始37秒、サイドチェンジを足元で収めたエンベウモがクロスを入れると、ブルーノ・フェルナンデスのヘッドは右に逸れていきました。

4分に敵陣でパスをカットしたのはブルーノ・フェルナンデス。右に出たボールをエンベウモが縦に転がすと、マテウス・クーニャのシュートはニアに外れています。ブライトンがボックス右手前でFKを獲得したのは9分。デ・カイペルが中央に入れたボールはクリアされ、カディオグルのシュートは赤い壁にヒット、バレバのミドルは、左ポストの外を抜けていきました。

いつの間にかブライトンが主導権を取り、マン・ユナイテッドは自陣に引かされています。リュテールが左から仕掛けたのは15分。ニアに折り返したボールをウェルベックが左足で合わせると、ラメンスが右に反応してキャッチしました。1分後、カゼミーロのパスを受けたマテウス・クーニャがルイス・ダンクをかわして右隅を狙うと、フェルブルッヘンが外に弾き出しました。

再三のチャージでファールを取ってもらえなかったマンチェスター・ユナイテッドは、24分にチャンスを迎えます。中央に張っていたシェシュコが右に浮かしたボールをカットされると、拾ったブルーノが中央のカゼミーロにつなぎ、さらに左のマテウス・クーニャへ。ファン・ヘッケの外を巻いて右隅に決まった美しいコントロールショットは、移籍後初ゴールです。

29分、リュテールのパスが左のヤンクバ・ミンテに通ると、巧みなタッチのドリブルはレニー・ヨロ、ルーク・ショー、マテウス・クーニャの3人がかりでストップしました。34分、ファン・ヘッケの縦のフィードを敵陣に詰めていたルーク・ショーがカット。こぼれ球を拾ったカゼミーロのミドルは、アヤリの背中に当たってコースが変わりました。

左と読んで反応したフェルブルッヘンは、ゴールラインを越えるボールを見届けるしかありません。幸運なゴールで2-0になったものの、ブライトンの直線的なアタックは相変わらず脅威です。44分、ブルーノが中央に入ったエンベウモに預けると、左でフリーだったシェシュコにラストパス。やや力んだ左足のシュートは、ニアポストぎりぎりを抜けていきました。

前半のポゼッションは42%対58%、シュートは6対6、オンターゲットは3対1。サイドで劣勢になるシーンが多かったマンチェスター・ユナイテッドにとって、2点のリードはセーフティーとはいえません。後半立ち上がりの47分、バレバの左足ミドルはクロスバー越え。1分後、ドリブルで上がったマテウス・クーニャが右に流すと、アマド・ディアロのクロスはカットされました。

ボールはアマドの足元に戻り、ニアでパスを受けたマテウス・クーニャがヒールパス。至近距離からのブルーノの強烈な一撃は、必死に体を張ったフェルブルッヘンの腕に当たりました。55分、アヤリのミスパスをカットしたシェシュコのミドルは、フェルブルッヘンが正面でセーブ。マンチェスター・ユナイテッドのプレスは、これまでより機能しています。

60分にアヤリ、バレバ、デ・カイペルが下がり、トム・ワトソン、ミルナー、ディエゴ・ゴメス。ヒュルツェラー監督の大胆な3枚代えは、ゲームの展開を変えるのでしょうか。交代カードの1分後、ダロトの縦パスが前線のシェシュコへ。右にいたエンベウモにラストパスが通ると、ルイス・ダンクの股間を抜いたシュートがニアポスト際に決まりました。

ルーベン・アモリム監督が動いたのは65分。ルーク・ショーに代わって入ったのは、エイデン・ヘヴンです。70分にはアマド・ディアロとカゼミーロが下がり、メイヌーとドルグ。70分にボックス左でブルーノがインターセプトし、ニアに入ったエンベウモにグラウンダーが入ると、左足のボレーはGKが触ってポストにヒットしました。

74分、ウェルベックのFKがゴールの左に決まって3-1。直後のワトソンの左足ミドルは、右に飛んだラメンスが懐に収めています。80分にマテウス・クーニャとシェシュコに代わり、ウガルテとザークツィーがピッチへ。マイボールをキープできないマンチェスター・ユナイテッドは、最終ラインを下げてひたすら耐える時間が続いています。

88分に左から放ったカディオグルのミドルは、ニアにダイブしたラメンスがセーブ。92分にミルナーのCKをコストゥラスが頭で押し込み、ついに1点差です。96分、ダロトとのワンツーで右から抜けたブルーノはフリーでしたが、シュートは角度がなくGKがブロック。この直後、クリアをダイレクトで前線に送ったエイデン・ヘヴンの素晴らしい縦パスが勝負を決めました。

ボックス左に出たのは、逆サイドからまわり込んできたエンベウモ。左足の強烈なシュートがネットに突き刺さり、オールド・トラフォードが歓喜に包まれました。4‐2で勝ったマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグで3連勝。タイムアップの直後には、まさかと思っていた「リヴァプールをかわしてTOP4」が、2時間半を経てから現実になりました。暫定ですが。

勝利の立役者は、状況に応じて自在にペースを変えられる「ひとり緩急」のマテウス・クーニャと、もらえるスペースを見つけるのが速いエンベウモ。2センターの連携とサイドのドリブルへの対応は、相変わらず微妙でしたが、ゴール前に入ってくるボールに冷静に対応できていました。アグレッシブに前に出て、チャンスに絡んだルーク・ショーとダロトも称えたいと思います。

3連勝は喜ばしい限りですが、下から5番めの14失点を抑えられなければ、上位キープは難しくなります。カゼミーロのポジションは、誰がベストなのか。リサンドロ・マルティネスやメイヌーのように前線を動かせるタイプが守備でも機能するといいのですが…。まだまだ課題山積ではあるものの、今は10番の初ゴールとレフティの2発に拍手です。次節のフォレスト戦も、ぜひ!


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