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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Burnley×Arsenal】7戦連続無失点で完勝!アルテタ監督が称えたシーンがマニアックすぎて絶句…!

カラバオカップのブライトン戦を若手とサブでクリアしたアーセナルは、ターフ・ムーアのバーンリー戦にベストメンバーを揃えています。GKラヤ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ。2センターはズビメンディとデクラン・ライス、2列めにサカ、エゼ、トロサール、最前線はギョケレス。9試合で3失点の首位チームが、16位の昇格チームに負けるとは思えません。

リメンバランスデーの厳かなセレモニーが終わると、歓声と拍手が沸き起こり、間もなくキックオフ。スコット・パーカーのチームは、ロングフィードを前線に送って相手のラインを下げようとしているようです。ビルドアップに時間をかけているアーセナル。ズビメンディが3人に囲まれており、前にいる4人が動かなければパスコースは創れません。

9分に右から入れたカイル・ウォーカーのFKは、ニアのデクラン・ライスが冷静にクリア。スローなパスワークが続いていたアーセナルが、CKをゲットしたのは14分でした。左からのキッカーは、もちろんデクラン・ライス。ファーに入れたボールをガブリエウが右足で折り返すと、センターに詰めていたギョケレスが難なく押し込みました。

カラフィオーリが左サイドにいるのは、中央で抑えられているズビメンディとデクラン・ライスの近くではもらいにくいという判断か。19分のCKで競り勝ったティンバーのヘッドは、右にアウト。ドゥブラフカは前に出て触れず、枠にいっていれば追加点でした。21分、左サイドのトロサールがニアに絶妙なグラウンダー。いつの間にか、カラフィオーリがボックスに入っています。

カイル・ウォーカーをかわして放った左足のシュートは、トゥアンゼベが足に当て、GKがゴール裏にクリア。1分後、ゴールキックをズビメンディが前に送り、胸でトラップしたギョケレスが右にスルーパスを出すと、エステーヴの裏を取ったサカがボックスの入り口に持ち込みました。左を狙った一撃は、コースを読んだドゥブラフカがビッグセーブ。スコアは依然として0-1です。

ガナーズの次なる決定機は32分、デクラン・ライスのインターセプトからズビメンディ、エゼ、ギョケレス、サカときれいにつながった速攻でした。サカが右足で放ったシュートは、ドゥブラフカが左手でセーブ。ゴール前でこぼれ球に先着したギョケレスがトロサールに預けると、右隅を狙ったシュートはゴールライン上のハルトマンとトゥアンゼベが掻き出しました。

35分、左にまわったカイル・ウォーカーがロングスロー。ガブリエウがクリアし、サカが頭で右サイドに出すと、ドリブルで上がったギョケレスのサイドチェンジがトロサールに通りました。ボックスの左脇で追いついた19番は、ゴール前の状況を把握しており、左足の完璧なクロスがデクラン・ライスへ。左隅に決まったヘッダーは、今季プレミアリーグの2発めです。

39分のショートコーナーから、ズビメンディがふわりと浮かしたボールはフリーのトロサールにぴったりでしたが、右足のボレーは空振り。0-4でもおかしくなかった前半は、2点差のままで終わりました。ポゼッションは38%対62%、シュートは0対8、オンターゲットは0対6。後半の興味は勝負ではなく、アーセナルのゴール数とバーンリーのシュート数です。

前半が終わってから、普通に歩いてドレッシングルームに向かっていたギョケレスは、ミケル・メリノと交代となったようです。久々のゴールとチャンスクリエイト3回を記録したストライカーは、プラハでのCLで活躍してくれればOKということでしょうか。立ち上がりのホームチームは、プレスのラインを上げていますが、アーセナルは悠々とパスをまわしています。

左サイドのトロサールがニアにクロスを入れたのは50分。ボレーを決めようとしたティンバーは、相変わらずのクレイジーなポジショニングといわざるを得ません。56分のトロサールのミドルは、ドゥブラフカが右に反応してキャッチ。66分、ミケル・メリノのラストパスでボックス右に入ったサカは打てず、落としを受けたティンバーのシュートはニアに外れています。

残り20分までシュートゼロだったバーンリーは、71分にようやく最初の1本を記録しました。ハルトマンのクロスがサカの足に当たって中央に浮き上がると、フレミングのヘッドはラヤがキャッチ。アルテタ監督はここでエゼとカラフィオーリを下げ、ヌワネリとインカピエを投入しました。前節のクリスタル・パレス戦で初出場を果たしたインカピエは、左サイドにいます。

直後、FKからトゥアンゼベが左にロングフィード。エステーヴが頭で折り返すと、フロレンティーノのヘッダーは浮いてしまいました。77分にズビメンディが下がり、ノアゴーア。82分にセンターサークルでボールを奪取したヌワネリは、中央からドリブルで上がって左にコントロールショット。おもしろいプレイでしたが、ボールはポストの外を抜けていきました。

アルテタ監督の最後のカードは90分、トロサールをルイス=スケリー。97分のエドワーズのFKが右のポストにヒットすると、数秒後にタイムアップの笛が鳴り響きました。アーセナルが0-2で公式戦9連勝。7試合連続のクリーンシートもさることながら、プレミアリーグとチャンピオンズリーグの直近5試合でオンターゲットを1本しか許していないのはクレイジーです。

いや、エンケティアのヘッドは身内扱いでゼロとしておきましょうか。後半のゴールラッシュを期待したのですが、守備重視でリードをキープしようとしていた感があります。試合後に交代策について問われたアルテタ監督は、「ギョケレスは筋肉に痛みを感じた」「ズビメンディは自ら交代を申し出た」といっています。両者とも、プラハ遠征はスキップするかもしれません。

印象的なシーンをひとつ選ぶなら、デクラン・ライスが決めた右サイドからのカウンターですが、指揮官のチョイスに絶句しました。「デクランのCKの後、イーサンがデュエルに勝てず、10人が80メートルをスプリントした最後の場面」こそがチームのスピリッツだそうです。94分のCKは、「ティンバーが惜しくも決められなかった」と表現するのがフツーの感覚でしょう。

一般的なプレミアリーグファンとしては、「プレス、チャンスメイク、ゴールと持てる力を発揮したギョケレスを称えたい一戦」「デクラン・ライスはゴールもCKも守備も素晴らしかった」「トロサールのクロスはクール」という月並みなレポートで締めたいと思います。CLのスラヴィア・プラハの後、次節は要注意のサンダーランド。ベストメンバーで戦えるよう祈りましょう。


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