イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Crystal Palace×MAN.UTD】ザークツィーがついに覚醒!FKから2発で今季初の逆転勝利!

ジャン=フィリップ・マテタがボックス左で転倒したのは32分。ウォートンのスルーパスを受けたストライカーは、後ろからレニー・ヨロに足を引っかけられ、PKのジャッジにVARは介在しなかったようです。1週間前のオールド・トラフォードでデューズバリー=ホールを止められず、決勝ゴールを許したCBは、同じような時間帯に失点の元凶となってしまいました。

ラメンスの逆を取って左に流し込んだマテタは、ダブルタッチで蹴り直しとなり、2本めは右に収めて1-0。決まった瞬間、敗戦を覚悟しました。10月末のエミレーツで、アーセナルに1-0の僅差で敗れたクリスタル・パレスは、その後のブレントフォード、ブライトン、ウルヴスの3戦をクリーンシートで終えています。前節まで9失点は、アーセナルに次ぐ堅守です。

マンチェスター・ユナイテッドはクリスタル・パレスを苦手としており、2023-24シーズンからの4試合はすべてノーゴールで1分3敗。この試合も、キックオフ直後のロングスローからの混戦でエンベウモとカゼミーロの連打が止められてからは、これといったチャンスがありませんでした。7分のデ・リフト、10分のカゼミーロと、前半のシュートはセットピースばかりです。

唯一のオープンプレーからのシュートは、42分のブルーノ・フェルナンデスのミドルで、打った瞬間アウトとわかる弾道でした。リードしたイーグルスが、ビッグチャンスを得たのは追加タイム3分。デ・リフトのスリップで左からラインの裏に抜けたエンケティアが、逆サイドで呼んでいたムニョスに気づいていたら、勝負は決していたのではないでしょうか。

ルーク・ショーがきれいなスライディングで刈り取り、前半は最少得点差で終了。冷静に対応したベテランCBも、MVPのひとりでしょう。後半最初のシュートは47分、アマド・ディアロが横に流したボールを直接叩いたカゼミーロのミドルシュート。ディーン・ヘンダーソンにキャッチされましたが、こういう展開では遠くからでも打ってくると思わせるべきです。

同点ゴールは54分、左からのFKのキッカーはキャプテン。ボックス左に落としたボールを胸でトラップしたザークツィーが、角度のないところから打った完璧な左足ボレーがGKの脇を抜きました。プレミアリーグでの最後のゴールは昨年の12月1日で、25試合ぶりの1発。追いついたマンチェスター・ユナイテッドは、63分のFKもゴールにつなげました。

ボックス左手前に立っていたのは、ブルーノ・フェルナンデスとメイソン・マウント。壁の位置を調整している間に笛が鳴ったため、ディーン・ヘンダーソンは中央に寄り過ぎてしまったようです。ブルーノが転がし、メイソン・マウントがバラけた壁の間を抜いてニアに突き刺しました。このまま終われば、今季プレミアリーグで初の逆転勝利です。

終盤のクリスタル・パレスは、カンファレンスリーグの直後でカス欠に陥っていたのではないでしょうか。逆転されてからのシュートは2本。後半はオンターゲットゼロで終わっています。セットピースを活かしたマンチェスター・ユナイテッドは、4試合ぶりの勝利で7位に浮上しました。4位アストン・ヴィラと3ポイント差は、悪くないポジションです。

この試合のトピックスとして、リサンドロ・マルティネスの復帰を忘れるわけにはいきません。82分に登場したレフティは、タッチ4回とパス成功1本というささやかな数字しか残していませんが、年が明ける頃には最終ラインに加わっているはずです。いや、中盤センターでブルーノとコンビを組むというオプションも、ぜひ試してもらえればと思います。

次節はウェストハム。直近4戦の6ゴールのうち、5ゴールがセットピースのチームに、そろそろ快勝を期待したいところです。セルハースト・パークの後半のように、エンベウモが中央に入ってザークツィーが左にシフトするなど、前線の流動性を高める戦い方に可能性があるのではないでしょうか。今回と同様に、静かにキックオフを迎えたいと思います。負けたらショックなので。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す