2025.12.04 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Leeds×Chelsea】田中碧、プレミアリーグ初ゴール!最終ラインがミス連発のチェルシー、3発完敗!
ロベルト・サンチェスのフィードを田中碧がカットしたのは4分。左サイドのグズムンドソンのクロスに合わせたカルヴァート=ルーウィンのヘッドは、右に流れていきました。5分のロングスローから、シュタッハが放ったシュートはアンドレイ・サントスがコースに入ってCK。シュタッハが左からニアに蹴ると、フリーのビヨルのヘッドがGKの手を弾いて枠に飛び込みました。
18番のマーカーが、守備の意識が高いとはいえないリアム・デラップだったのも、失点の原因のひとつです。最初の6分で5本のシュートを許したチェルシーは、ゲームへの入り方を誤ったといえるでしょう。トシン・アダラビオヨとバディアシルのCBコンビは、危険なパスが目立っています。リードされたアウェイチームがようやくペースをつかんだのは、10分を過ぎてからでした。
リーズの次なるチャンスは16分。左からのCKでエンソ・フェルナンデスのマークを外したパスカル・ストライクは、コントロールできたヘディングを右に逸らしてしまいました。23分、左からカウンターを仕掛けたのはカルヴァート=ルーウィン。フォローしたシュタッハが中央に流すと、田中碧の左足シュートはミスキックです。
リードしてからゴール前に人数を揃えたリーズは、チェルシーの前線のシュートコースを切り続け、CKからのバイノー=ギッテンスとエステヴァンの連打も的確にブロックしています。前半の唯一のオンターゲットは38分。ジョアン・ペドロの縦のスルーパスでラインの裏に出たデラップは、追いついたパスカル・ストライクに足を出され、右足のワンタッチはGKの正面でした。
ホームチームの追加点は43分。右サイドで奪ったトシンがエンソ・フェルナンデスに出したパスが厳しく、競り合いから中央にこぼれたボールをボーグルが田中碧につなぎました。ボックスの手前から右隅を狙ったミドルは、無回転のスーパーショット。バイタルエリアにできるスペースを活かそうとしていた日本代表MFは、プレミアリーグ初ゴールです。
前半は2-0、シュートは10対7、オンターゲットは2対1。後半のピッチにペドロ・ネトとマロ・グストを送り出したマレスカ監督は、戦術と人選を誤ったと認めていたのでしょう。48分にシュタッハのクロスに飛び込んだヌメチャのボレーを、ロベルト・サンチェスがセーブできなければ、勝負は決まっていたはずです。
チェルシーがギャップを詰めたのは50分。左サイドでボーグルを抜き去ったバイノー=ギッテンスがファーに絶妙なクロスを浮かし、外から入ってきたペドロ・ネトが左足で押し込みました。54分のヌメチャのゴールがオフサイドとジャッジされてからは、チェルシーペース。58分にジョアン・ペドロの縦パスを受けたデラップは、左足のシュートを打ち上げてしまいました。
マレスカ監督の2度めのカードは61分。バイノー=ギッテンスとデラップを下げ、ガルナチョとコール・パルマーです。復帰戦となったレフティは、69分に左サイドを突破したガルナチョの折り返しを左に外したのが唯一のチャンスでした。残り20分を切っても2-1。チェルシーの希望を打ち砕くゴールが決まったのは、72分でした。
グズムンドソンのドリブルをカットしたマロ・グストがエンソ・フェルナンデスとパス交換し、ゴールエリアの脇にいたトシンに流すと、左足のトラップにオカフォーが詰めて奪いました。19番とロベルト・サンチェスが交錯し、こぼれたボールをカルヴァート=ルーウィンが無人のゴールにプッシュ。チェルシーの終盤の攻撃をシュート2本に抑えたリーズが3-1で勝ち切りました。
サンダーランドに続き、5バックに敗れたチェルシー。序盤の失点で出鼻をくじかれ、プレスと速攻に苦しめられた前半の負債があまりにも厳しく、開始からすぐにゴールを決めた後半も、その後はオンターゲットゼロと敗戦必至の展開でした。カイセドの欠場もさることながら、トシンとバディアシルの不安定なプレイが伝染したようなパスワークが命取りとなった感があります。
プレミアリーグ屈指のアンカーより、ベンチで敗戦を見届けたリース・ジェームズの不在のほうが痛かったといえそうです。アーセナル戦で希望が膨らんだのですが…。次節は直近5試合で4敗と絶不調のボーンマス。ベストの布陣で勝ち切りたいところですが、直後のCLのアタランタ戦がやっかいです。マレスカ監督の打ち手が問われる状況。週末の先発メンバーに注目です。(田中碧 写真著作者/Timmy96)
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