イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Wolves×MAN.UTD】キャプテンが2ゴール1アシスト!マン・ユナイテッドは最下位撃破で6位浮上!

マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ15節は、マンデーナイト。最下位に沈むウルヴスに勝てば、チェルシーと並ぶ5位に浮上しますが、負ければ不振のリヴァプールや発展途上のスパーズの後塵を拝する12位です。ビッグ6以外との対戦で12ポイントを失っているクラブは、未だ勝利がないチームとの一戦でポイントを落とすわけにはいきません。

ルーベン・アモリム監督は、古巣対決のマテウス・クーニャを最前線に配しています。GKラメンス、DFマズラウィ、エイデン・ヘヴン、ルーク・ショー。アウトサイドはダロトとアマド・ディアロ、中盤センターはブルーノ・フェルナンデスとカゼミーロ、前線はエンベウモ、メイソン・マウント、マテウス・クーニャ。立ち上がりのビルドアップはスムーズです。

ブルーノ・フェルナンデスが直接狙った5分のCKは、GKサム・ジョンストンがパンチ。直後のロングフィードは、ストランド・ラーセンの前でエイデン・ヘヴンがカットしました。8分の自陣のFKから、クイックスタートでラインの裏に抜け出したのはダロト。1対1になったサム・ジョンストンは、右隅と読んで外に弾き出しました。

ショートコーナーからマズラウィがファーに上げると、エンベウモの右足のボレーもサム・ジョンストンがビッグセーブ。攻めているマンチェスター・ユナイテッドはプレスが緩く、最終ラインの手前に出せるパスコースが空いています。デ・リフトがいない3バックは、前がかりになった時間帯のカウンターを止められるでしょうか。

18分に右から仕掛けたのはアマド・ディアロ。グラウンダーを止められた後、奪い返したメイソン・マウントのシュートはトティにブロックされています。25分、敵陣でカゼミーロがアンドレに詰めてミスパスを誘うと、苦し紛れのバックパスをマテウス・クーニャがさらいました。後方から走り込んできたブルーノ・フェルナンデスにパスが通れば、ゴールに流し込むだけです。

体勢を崩した10番のラストパスがずれてしまい、キャプテンがスリップした瞬間、チャンスは潰えたと思いました。しかし体勢を立て直してアグバドゥをかわし、倒れ込みながら右足でプッシュすると、サム・ジョンストンのグローブを弾いたボールが枠に飛び込みました。不格好ながら、何とか先制。勢いに乗ったアウェイチームは、29分にも決定機を創っています。

ブルーノの絶妙なパスがエンベウモに通り、GKと1対1からのシュートをセーブされると、こぼれ球に先着したマテウス・クーニャのスライディングボレーはトティがゴールライン上でクリア。落下点に入ったアマド・ディアロのボレーは、ニアポストすれすれでした。36分のCKで競り勝ったのは、マテウス・クーニャ。左に首を振ったヘッダーは、バーを越えていきました。

リードしたまま前半を終えたかったアウェイチームは、追加タイム2分にクロスへの対応という弱点を突かれました。左からのトティのアーリークロスが逆サイドに流れると、クレイチーのダイレクトの折り返しがボックス左へ。トラップしたメラー・ウォルフェはフリーで、ゴールライン際から中に入れると、体を投げ出すように合わせたベルガルドのボレーが右隅に決まりました。

前半のシュートは3対14でオンターゲットは1対5、しかしスコアは1-1。チャンスを逃し続けてのポイントロストは、アモリム就任以来のあるあるで、最下位が相手でも心配です。ハーフタイムの手前で主導権を握られたマンチェスター・ユナイテッドは、後半のキックオフから攻めに転じています。エンベウモの縦のスルーパスがマテウス・クーニャに届いたのは、48分でした。

飛び出したGKと10番がボックス右で激突し、エンバウモにパスが通ると、左足のシュートはゴール前をカバーしたモスケラがクリアしています。51分、ベルガルドの強引なドリブルを止めたのはルーク・ショー。ブルーノのパスがカットされると、センターサークルで拾ったマテウス・クーニャが左のダロトに完璧なスルーパスを通しました。

ボックスから出てきたGKの前に出たダロトは冷静で、右からスプリントしたエンベウモの足元に転がしました。無人のゴールに流し込んだエンベウモは、今季プレミアリーグで7ゴール。57分のロングスローからの混戦を見て、またも同点かと身構えたのですが、ボックスの外に出たボールに左足を振り抜いたアンドレのミドルは、ストランド・ラーセンに当たってしまいました。

この後の混戦も、何とかクリア。62分のカウンターから、ダイレクトショットをブロックされたブルーノ・フェルナンデスは、すかさずラインの裏に絶妙なクロスを落としました。CBの間から抜け出したメイソン・マウントはどフリー。右足のボレーは、今季プレミアリーグで3発めです。ここから引っくり返される展開は、さすがにないでしょう。

67分のブルーノのクロスに合わせたマテウス・クーニャのダイビングヘッドも、決定的でした。ルーベン・アモリム監督は、残り20分の手前でエイデン・ヘヴンとマズラウィを下げ、リサンドロ・マルティネスとレニー・ヨロを投入しました。78分には、カゼミーロをメイヌー。直後のCKをダイレクトで叩いたアマド・ディアロは、ハンドをアピールしています。

腕を突き出して止めたモスケラは、オンフィールドレビューをされたらアウトでしょう。左隅に決めたブルーノ・フェルナンデスは2ゴール1アシスト。今季プレミアリーグで15試合4ゴール6アシストとなり、アシストランキングの単独TOPです。27本のシュートと10本のオンターゲットを積み上げたマンチェスター・ユナイテッドは、1-4のままでタイプアップを迎えました。

マグワイアとデ・リフトがいない最終ラインは、サリバとガブリエウがいない4バックと同じと考えて、4ゴールのほうを喜ぼうと気持ちを切り替えることにしました。0勝2分12敗のチームが相手でも決め手はカウンターか…というつぶやきは呑み込んで、ダロト、ブルーノ、エンベウモ、マテウス・クーニャの素晴らしいランとラストパスを称えましょう。

次節のボーンマス戦までは、アフリカネーションズカップに参加するエンベウモ、アマド・ディアロ、マズラウィが出場できます。年末のアストン・ヴィラ戦とニューカッスル戦は彼らが不在ですが、シェシュコ、マグワイア、デ・リフトが復帰する予定で、リサンドロ・マルティネスの調子が上がってくれば中盤と左サイドを強化できるとポジティブに考えましょう。

ふと気が付けば、アウェイで5戦連続無敗。すべて2ゴール以上をゲットしています。絶不調のボーンマスに勝ち切り、ヴィラパークでカウンターを連発して優勝候補を撃破すれば、ボクシングデーをTOP4で迎えられるかもしれません。今日は圧勝を期待しすぎて、攻められた時間帯にストレスを溜めてしまいましたが、年末の強敵との対戦は大らかな気持ちで見守りたいと思います。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す