2025.12.14 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Liverpool×Brighton】指揮官の選択は途中出場!エキティケ2発、サラー1アシストでリヴァプール快勝!
レジェンドの残留を願うレッズサポーターにとって、最悪の事態は回避したようです。アンフィールドのピッチでキックオフを迎える前線の選手は、エキティケ、ショボスライ、ヴィルツ、マック=アリスター。アレクサンデル・イサクとフェデリコ・キエーザもベンチにいるので、サラーは出番を得られないかもしれません。
開始30秒、ケルケズのスローインから左サイドで攻防が続き、ヴィルツのパスをカットしたヤンクバ・ミンテが大きく蹴り出しました。逆サイドの誰かに拾ってもらおうとするボールは、無謀だったというべきでしょう。ディエゴ・ゴメスは落下点に入れず、ジョー・ゴメスが頭でゴール前に落とすと、エキティケのワントラップボレーがど真ん中に突き刺さりました。
今季プレミアリーグでリヴァプールが開始30分以内にゴールを決めたのは、5節のマージーサイドダービー以来です。7分に左からドリブルで上がったのは、フラーフェンベルフ。右足アウトのパスが中央に入ると、マック・アリスターのシュートは、フェルブルッヘンが右に反応してキャッチしました。
ファン・ヘッケの縦のフィードが、リュテルの足元に届いたのは12分。右から斬り込んでラストパスをもらったミンテの左足シュートは、右に飛んだアリソンの指先を抜けてファーに流れていきました。2分後、ミンテがゴール前に出したスルーパスで、左から抜け出したジョアン・ゴメスがフリー。1対1になったアリソンはコースを塞ぎ、ダイレクトショットを体に当てています。
20分にボックス右を突破したヴィルツは、ヒールでエキティケにラストパス。右足の一撃はインフロントに当たり、ファーポストの外に切れていきました。ディオゴ・ジョッタをしのぶ拍手を聞くたびに、ルイス・ディアスやダルウィン・ヌニェスの顔も思い出します。今日の4-2-3-1は、昨シーズンまで主力だったストライカーとウインガーがひとりもいない布陣です。
ジョー・ゴメスがピッチに座り込んだのは24分。モー・サラーが立ち上がったのを見たスタンドから、厳かな拍手が鳴り始めています。吹っ切れた表情でいつものポジションに入ったレフティは、27分のショボスライの縦パスを受けてボックス右に持ち込みました。絶妙な縦パスをフリーでもらったマック・アリスターが横に流すと、エキティケの前でGKが懐に収めました。
30分にカウンターを仕掛けたのは、自陣左サイドでミンテから奪ったヴィルツ。ハーフラインを越えてからパスをもらったエキティケが一気にボックスに持ち込むと、ヴィルツを経て逆サイドに出たボールが、ショボスライ、サラー、ヴィルツとつながって左に戻ってきました。7番のラストパスを叩いたエキティケのボレーは、右のポストの外。今日は前線がうまく機能しています。
左サイドにいたエキティケが、中央に斬り込んだのは50分。2人をまとめてかわしたドリブルは素晴らしかったのですが、打つ瞬間にバランスを崩し、左に外してしまいました。直後、右に出たグルダの縦のスルーパスでヴィーファーが上がり、グラウンダーがファーポスト際へ。外から詰めたディエゴ・ゴメスのフィニッシュは、ニアに外れました。
56分、左に持ってショボスライをかわしたグルダのシュートは、右にアウト。60分にサラーが放った強烈なミドルは、GKが左に弾き出してCKです。サラーのキックは、ファーで待っていたエキティケの頭にピタリと合い、完璧なヘッダーがネットを揺らしました。64分にグルダとバレバが下がり、アヤリと三笘薫。日本代表FWのプレミアリーグのピッチは、2ヵ月半ぶりです。
68分、リュテルとのワンツーで三笘薫がアリソンと1対1。右に出したボールはディエゴ・ゴメスに通らず、逆サイドに流れていきました。足をつったエキティケは、78分にヴィルツとともに下がり、イサクとロバートソンがピッチへ。7本のシュートを放ったエースストライカーは2発を決め、今季プレミアリーグのトータルを7ゴールに伸ばしています。
巧みなパスワークとデュエルの強さが光ったヴィルツは、「素晴らしいけど、もの足りない」。MVPを2人選んでほしいといわれれば、エキティケの次に挙げたいのはショボスライかカーティス・ジョーンズです。イサクに見るべきものはなく、83分に入ったフェデリコ・キエーザは見せ場を作りました。92分のカウンターでラストパスをもらったサラーは、決めたかったでしょう。
リヴァプールが2-0で勝ち、暫定6位に浮上。左右からきわどいシュートを浴びせ続けたブライトンは、オンターゲット1本という数字に敗因が集約されています。タイムアップの後、笑顔でチームメイトと喜びを分かち合ったサラーは、アンフィールドのスタンドに拍手を送り続けていました。アフリカネーションズカップが終わるまで、しばしのお別れです。
試合後もテレビ局のインタビューに応じたスロット監督は、「私には解決すべき問題はない」。エランド・ロードでは自分から記者に声をかけた11番は、インタビューの申し出に「2週連続で?いやいや」と返しています。今、いえるのは、「彼の将来は不透明である」「選手たちの一体感は高まっている」ということだけです。(モハメド・サラー 写真著作者/Timmy96)
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