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【Arsenal×Brighton】ウーデゴーアが初ゴール、ラヤが超絶セーブ!逃げ切ったアーセナルは首位キープ!

デクラン・ライスが右のフルバック?プレミアリーグ18節、エミレーツにブライトンを迎えたアーセナルは、負傷者が増えているようです。スターティングメンバーとサブのリストを見ると、ティンバーとカラフィオーリが不在で、ベンチのDFは復帰初戦となるガブリエウとサルモンのみ。対するブライトンは、三笘薫が体調不良で欠場となっています。

GKラヤ、DFデクラン・ライス、サリバ、インカピエ、ルイス=スケリー。MFズビメンディ、ウーデゴーア、ミケル・メリノ、FWサカ、ギョケレス、トロサール。アーセナルの最初のチャンスは開始2分、左サイドのトロサールが浮かしたボールが中央のギョケレスへ。ルイス・ダンクの裏を取って右足でプッシュするもうまく当たらず、フェルブルッヘンがキャッチしました。

さらに4分、デ・カイペルを抜き去ったサカが、ゴールライン際から強引にシュート。ニアを締めていたGKが胸に当て、こぼれ球をファーに上げると、ギョケレスとトロサールは打てませんでした。ピンチをしのいだブライトンは徐々にペースをつかみ、急造4バックに対するプレスの強度を高めています。ラヤのキックの精度が低いのは、最終ラインが余裕がないからでしょうか。

14分にウーデゴーアのパスをもらったサカは、2人をかわして左隅を狙ったシュートが浮いてしまいました。ゴールキックから、フェルブルッヘンがセンターにいたグルダに出すと、インカピエが詰めてデクラン・ライスがカット。右サイドでキープしたサカが脇にいたウーデゴーアに流すと、左足の強烈なミドルがニアポスト際に決まりました。

肩と膝の負傷に悩まされたキャプテンは、今季プレミアリーグで初ゴール。リードしたアーセナルは、反撃を受ける時間が増えています。ビルドアップ時にきわどいパスの比率が高く、自陣で勝負を強いられるシーンが多いのは、最終ラインの連携に問題があるからでしょうか。スタンドが湧いたのは27分。ガブリエウがピッチの脇でウォーミングアップを始めています。

左から上がったウーデゴーアがサイドチェンジしたのは31分。サカと向き合ったルイス・ダンクがシュートを足に当て、GKが難なくキャッチしました。36分の左からのアタックも、トリガーはウーデゴーアの縦パスでした。DFを背負ったギョケレスが落とし、キャプテンが右に展開すると、オーバーラップしたデクラン・ライスのクロスは浮いてしまいました。

37分には、自陣左でクリアを拾ったトロサールが一気にスプリント。クロスがファーに入ると、デクラン・ライスの左足ボレーはルイス・ダンクがブロックしています。ラヤのキックが右サイドに上がったのは44分。ゴールキックにしようとしたリュテルの裏にサカが入って一気に抜き去り、グラウンダーがゴール前を横切りました。

フォローしたトロサールがファーに浮かしたボールを、サカが左足で合わせますが、ファン・ヘッケが頭でクリア。こぼれ球を拾ったミケル・メリノが中央に入れたボールをズビメンディがヒールで左隅に流すと、フェルブルッヘンが素晴らしい反応で外に弾き出しました。前半のシュートは15対0。しかしスコアは1-0です。

ゲームの展開を変えたいヒュルツェラー監督は、グルダとデ・カイペルを下げ、ヴィーファーとヤンクバ・ミンテを投入。50分に右から上がったミンテがヴィーファーに預けると、落としを受けたヒンシェルウッドの初シュートはラヤの正面です。1分後、ミケル・メリノのパスをボックスの手前で受けたトロサールは、後ろから走り込んできたウーデゴーアの足元に転がしました。

左足のシュートは、アヤリが足に当ててCK。デクラン・ライスのキックをバックヘッドでゴールに流し込んだのは、ニアにいたリュテルでした。アーセナルにとっては、直近4試合で4つめのオウンゴール。2-0は、セーフティリードでしょう。ウーデゴーアの浮き球がボックス右に入ったのは60分。カドゥオールを弾き飛ばしたギョケレスの強烈な一撃は、GKが胸でセーブしました。

64分、右サイドのミンテが中央にパスを通すと、サリバを背負ったリュテルがアヤリに落とし、ミケル・メリノの股間を抜いたシュートがファーポストを叩きました。こぼれ球を豪快に蹴り込んだのは、ディエゴ・ゴメス。1点差に詰め寄ったブライトンは、攻め続けています。アルテタ監督は、71分にギョケレスとルイス=スケリーを下げ、ジェズスとガブリエウを送り出しました。

勝負のターニングポイントは76分、右サイドのヴィーファーのパスをリュテルがダイレクトでボックスに転がすと、外から走り込んできたミンテのダイレクトショットが左隅へ。ウインガーが蹴った瞬間、決まったと確信したリュテルは自陣に戻ろうとしていました。ダヴィド・ラヤの信じられないビッグセーブは、3ポイントゲットに不可欠だったといえるでしょう。

82分、トロサールに代わってマルティネッリ。いきなり左サイドを突破した11番の折り返しが止められた後、左に出たズビメンディがクロスを入れますが、ジェズスのシュートはファン・ヘッケが足に当てました。85分に右から仕掛けたサカのグラウンダーは、マルティネッリの足元にピタリと合う最高のボールで、打ち上げたウインガーはピッチを叩いて悔しがっています。

アーセナルの最後のチャンスは94分。フェルブルッヘンのロングフィードをガブリエウがクリアし、マルティネッリがラインの裏に頭で流すと、抜け出したサカがゴール前に躍り出ました。左足のシュートをスライディングで止めたのは、必死に戻ったルイス・ダンク。ファン・ヘッケトのCBコンビで記録した8本のシュートブロックは、ホームチームが苦しんだ理由のひとつです。

2-1で勝ったアーセナルが首位をキープ。4試合ぶりにオープンプレーからゴールを決めたウーデゴーアは、チャンスクリエイト5回を記録しています、右サイドを制圧したサカとビッグセーブのラヤとともに、MVPに推したくなるパフォーマンスでした。ティンバーの穴を埋めたデクラン・ライスと、左サイドを再三突破したトロサールも称えるべきでしょう。

気になるギョケレスは、ルイス・ダンクとの競り合いを制した2分の決定機と、カドゥオールのチェックを問題にしなかった60分のシュートに可能性が感じられました。ウーデゴーアは彼の活かし方をわかっているはずで、今後の戦いのなかで連携のクオリティは高まるでしょう。復帰したガブリエウは、次節のアストン・ヴィラ戦で先発に戻れそうです。

プレミアリーグで最高の守護神というと、アリソン、ヴィカーリオ、ドンナルンマの名前が挙がりますが、2022-23シーズンのセーブ率No.1のラヤも候補のひとりでしょう。直近の公式戦4連勝は、6ゴールのうち5つがオウンゴールとPKですが、「苦しい時期でも負けなくなった」とポジティブに捉えましょう。ヴィラとのリベンジマッチは、新たなエースがやってくれそうな気がします。


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