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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Sunderland×Tottenham】前線は沈黙、キャプテンは負傷離脱…デ・ゼルビの初陣は敗戦で18位に転落!

サンダーランドに1-0で敗れたスパーズは、プレミアリーグで14試合勝利がなく、ついに降格ゾーンに沈んでしまいました。年末のクリスタル・パレス戦を0-1で制した後、2026年に入ってからは5分9敗。3月31日に就任したロベルト・デ・ゼルビは、ハイテンポなパスワークをインストールするのは難しかったようです。

いや、遅すぎたスパーズのオファーを受けた指揮官は、最初のプレスカンファレンスで、「7試合しか残っておらず、複雑な戦術をディテールまで浸透させる時間はない」といっていました。だとすれば、これからできることは「適材適所の用兵」「シンプルな戦術の構築」「モチベート」に限られます。しかしサンダーランド戦を見る限り、3つとも可能性は感じられませんでした。

唯一の失点は61分。右サイドでムキエレがキープしたとき、前線にいたのはブロビーだけでした。パス&ゴーで外にスプリントしたディアラはウドジェがケアしており、ムキエレと対峙したコナー・ギャラガーの仕事は、センターへのパスコースを切ってサイドに追い込むのみ。ここでカットインを許したのは彼のミスですが、それでもシュートコースに2人が立っていました。

ボックス手前からの左足のミドルは、ファン・デ・フェンがブロック。アトレティコ・マドリード戦の悪夢を払拭する好セーブを見せていたキンスキーは、CBのかかとに当たったボールが跳ね上がるのを見て、前に崩れ落ちました。あまりにも不運なディフレクション。高く浮いて左隅に落ちたボールに、左足に重心を移したGKが触るのは不可能です。

イゴール・トゥドールの「失われた44日」で7試合20失点の守備陣は、オンターゲットを2本に抑えました。サンダーランドの決定機は2回で、18分のルフェーのクロスに競り勝ったブロビーはヘディングを打ち上げ、前半の追加タイムのFKでこぼれ球にディアラが詰めたシーンは、飛び出したキンスキーがシュートを体に当てています。敗因を求めるなら、ノーゴールの攻撃でしょう。

前線にコロ・ムアニ、ソランケ、リシャルリソンを並べた新機軸は、うまくいったとはいえません。開始2分、リシャルリソンのスルーパスがボックス左のソランケに届くと、折り返しに走り込んだベリヴァルは触れず。21分にボックス右で2人と絡み合って倒れたコロ・ムアニは、PKのジャッジを覆されています。このシーンは、シュートゼロだった39番の唯一のハイライトでした。

27分のCKの二次攻撃で、コナー・ギャラガーのクロスをリシャルリソンが頭で落とすと、ソランケはコントロールミス。前半の追加タイム5分には、ウドジェのグラウンダーをアルデレーテがカットし、ボールはソランケの足元に入りました。目の前にはGKルーフスのみ。しかしニアを狙ったシュートは足に当たってしまいました。

ストライカーに余裕があれば、リーグ3位のセーブ率を誇る守護神が左足を伸ばすのを見て、股間を通していたでしょう。0-0で折り返したアウェイチームは、後半はチャンスを創れず、息を呑んだのは97分のペドロ・ポロの強烈なミドルぐらいでした。現地記者のなかには、「もっと早くシャビ・シモンズを入れていれば」という声があったようです。

85分という遅い時間の投入について、理由を問われたデ・ゼルビ監督は、「ロメロのアクシデントがあったから」と答えています。失点の直後の62分、ロングフィードをキンスキーに捕らせようとしたCBは、ブロンビーに後ろから押されてGKと激突してしまいました。痛めたのは膝でしょう。ピッチを去るとき、涙を流していたのは、長期離脱を覚悟したからでしょうか。

リシャルリソンとソランケの共存が不発に終わり、キャプテンが負傷リタイアとなったスパーズは、直近のプレミアリーグ6試合で5勝1敗のブライトンに勝てるのか。ライバルたちの対戦相手を見ると、ウェストハムはクリスタル・パレス、ノッティンガム・フォレストはバーンリー、リーズはウルヴス。次節のホームゲームで敗れると、17位に5ポイント差となるかもしれません。

アトレティコ・マドリードが降格となったのは1999-2000シーズン、リーズは2003-04シーズン、リーヴェルプレートは2010-11シーズン、シャルケは2020-21シーズン。1997-98シーズンのマン・シティはリーグ1に転落しています。「アスレティック」のグレッグ・オキーフ記者は「スパーズに警告したい。5つのクラブは自分たちが降格するとは思っていなかった」と煽っています。

タイムアップの瞬間、ピッチに崩れ落ちたファン・デ・フェン、しゃがみ込んだウドジェ、顔をゆがめるシャビ・シモンズ。彼らの最大の敵は降格の恐怖で、ミスや失点のダメージが大きすぎることでしょう。「ひとつ勝てば、違う視点で見られるようになる」。デ・ゼルビ監督の言葉にうなずきながら、疑問が脳裏をよぎります。それは、いつになるのだろうか?


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