実現したらおもしろい!プレミアリーグが、リーグ戦の海外開催を検討!
プレミアリーグの最高経営責任者、リチャード・スキューダモアさんは「2008年にも賛同してくれたクラブはあり、おそらく今はすべてのクラブが開催したいと思っているはず」と語っています。なるほど、「イギリス国外で各クラブの認知度、好感度を上げ、グッズやユニフォームの購入を増やすとともに、テレビ放映権等におけるプレミアリーグというコンテンツの価値を向上させる」という目的自体は、合意形成できそうですね。問題は「どうやるか」のほうでしょう。単純に、ホーム&アウェイの原則を崩して、いずれかのゲームがニュートラルな場所で開催されるとなると、伝統を重んじるイギリスでは反対意見も多そうです。プレミアリーグはこれを検討するにあたり、FAカップの引き分け再試合廃止、キャピタルワンカップ準決勝のホーム&アウェイ廃止、ウインターブレイクの導入など、タイトなスケジュールを全体的に見直すとしており、具体的にカレンダーに落とし込んだときに納得感があるかどうかが実施可否の決め手となりそうです。
まずはこの話、私は「総論賛成」です。プレミアリーグが日本に来たら単純に盛り上がるでしょうし、それはアメリカや中国も同様だと思われますので、ぜひ前向きに検討してほしいと思います。ただし、38試合のホーム&アウェイについては、サポーター感情、フェアであること、シーズンチケットをはじめとする既存サービスの価値を毀損しないこと等を重視して、触らないほうがいいとも思っております。あくまでも私見ですが、「キャピタルワンカップを廃止して、海外開催2試合を含む40試合のリーグ戦にする」というぐらいまでリーグ戦重視の運用にするか、もしくは「ウインターブレイク直前のキャピタルワンカップベスト8と、コミュニティシールドのみ海外開催」などと、プレミアリーグ以外の大会で試験的に海外開催を行う形のいずれかがいいのではないでしょうか。カップ戦は、どこが勝つのかわからないので「ボルトンとワトフォードが横浜で激突!」となったらスタンドはどのくらい埋まるのか、という恐怖もありますが…。
伝統を重んじるイギリス人が、どこまで改革に踏み切るのか。この話を実現できるのは、リーガ・エスパニョーラでもブンデスリーガでもセリエAでもなく、世界中で客を呼べるクラブが多いプレミアリーグぐらいでしょう。新しいことを始めるときは、反対意見がつきもの。以前、関係者の方に直接伺ったのですが、Jリーグが始まるときも圧倒的に反対が多く、大多数の意見は「時期尚早」というものだったそうです。否定的なムードのなか、「時期尚早という人は、10年経っても100年経っても時期尚早と言い続ける。それでは何も変わらない」といったのは、初代チェアマンの川渕三郎氏。現在のJリーグと日本サッカーの発展には、推進者の時代を見る眼の確かさと、失敗を怖れずトライする勇気があったのです。プレミアリーグ関係者のみなさんには、守るべきを守る、いい未来を創れる可能性があることに積極的にトライする、という2つのベクトルのありようを明確にしながら、建設的かつ具体的な議論をしていただければと思います。
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カップ戦の一部とリーグ戦こ試合数を増やして海外でやるのには反対ですね。
まずカップ戦ですが、今年でいうとMKドンズがユナイテッドに勝ちました。そういったジャイアントキリングを目の前で観れた時、サポーターの皆さんはやっててよかったと思うと思います。
リーグ戦ですが勝ち点が絡むとそれはそれで厄介です。昇格チームとやるのと今のチェルシーと3試合するのでは勝ち点の重みが違ってきます。勝ち点6は大きいです。
とはいうものの日本でスパーズの試合が観られたら嬉しいと思うのが本音です。
にわかスパーズファンさん>
マーケテイング観点でいえばやったほうがいい、ということは、オーナーレベルでは合意形成できるのだと思います。あとはどうやるか、ですね。にわかスパーズファンさんがおっしゃるジャイアントキリングについては、FAカップがあれば充分というのが私の意見です。以前から、キャピタルワンカップに対する取り組み方は、上位クラブも中堅や下位も微妙だなと思っておりました。ビッグクラブ・中堅クラブは、相当上位にいかないと、収益のインパクトもなさそうですし。