偏愛的プレミアリーグ見聞録

この順位表は、「Qoly」からの引用ですが、元ネタはイギリス紙「デイリー・スター」です。彼らのサイトTOPを見ると、チェルシーがガレス・ベイルとマルコ・ロイスのダブル獲得を狙っているだの、ゴシップ満載。インターナショナルマッチウィークの間は、プレミアリーグがお休みになるためネタ枯れしやすく（私も困っている面々のひとりなのかもしれませんが）、彼らの紙面は、よくいえば明るくおもしろい、悪くいえば嘘くさい飛ばし記事のウエイトが上がります。「報道なのだから事実を」「飛ばし記事はやめてほしい」という声もあろうかと思いますが、一方で、事実しか報じられなくなるとイギリス発のニュースが激減してしまいます。ゴシップもまた、当地のカルチャーでありサッカーの愉しみ方のひとつですので、私は、こと移籍話においては、正しさよりもおもしろさ重視です。「ニュースは玉石混交が前提、ゴシップもおもしろければ（＝つまり、うまくだましてもらえれば）ウェルカム。事実かどうかは最後の最後で確認すればいい」というスタンスでおります。

話が脱線したので元に戻しましょう。この奇妙な順位表は、「デイリー・スター」が、過去のプレミアリーグにおける対戦成績などのデータを元に、機械的にシミュレーションしたものだそうです。こちらによると、上位4チームはチェルシー、サウサンプトン、マンチェスター・シティ、アーセナル。5位エヴァートンはいいとして、6位にウェストハムが残るというのは、2位セインツと同様の大胆予想です。降格は、クリスタル・パレス、アストン・ヴィラ、バーンリー。多くのプレミアリーグファンは、これを見て「ありえない」と思うでしょう。セインツが2位で、しかも失点11など絶対ない。彼らはそのうち息切れして、ニューカッスルと一緒に6位～7位。ウェストハムは、トップ10フィニッシュなら上々、といったところが大方の予想なのではないでしょうか。私もこれは、支持したくありません。あれだけの投資をしたマンチェスター・ユナイテッドがスウォンジーにかわされ、昨季を下回る8位などというのは悪夢というよりほかはありません。

とまあ、何といいますか、「デイリー・スターらしい」とでもいいましょうか、見るからに怪しげなシミュレーションなわけですが、今回こちらを紹介したのは、私のプレミアリーグ開幕時の予想とどことなく似ているのが気になりまして。ちなみに、私のほうはこちらです。

1位チェルシー、2位リヴァプール、3位マンチェスター・シティ　4位アーセナル
降格＝レスター、アストン・ヴィラ、バーンリー

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「2強と目されているマンチェスター・シティは3位どまりなのではないか」「アストン・ヴィラはやばいのではないか」「リヴァプールは、スアレスが抜けても強いのではないか？」といったあたりがこの予想のポイントなのですが、リヴァプールとセインツの評価はともかく、上位の順位と下位の顔ぶれはデイリー・スター版と結構、似ています。うーん、これは仲間がいて勇気づけられるというより、「ゴシップ系メディアと一緒かい！」と自分でツッコミたくなる複雑な気持ちのほうが強いですね。とはいえ、このD紙予想が当たったらおもしろい。来季のチャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに、セインツやウェストハム（6位はカップ戦の結果次第ですが）が出ているところを想像すると…いや、おもしろくないですね。マンチェスター・ユナイテッドが2年連続でチャンピオンズリーグを外すという予想なのである、という大変な指摘であることを、うっかり忘れかけていました。この結果で着地すれば、主力を抜かれまくったセインツが、抜いていったクラブをすべてかわして2位にジャンプアップするという歴史に残るシーズンとして、後々まで語り継がれることは間違いありません。

首位はチェルシーで決まりそうな状況ですが、2位以下については今季ぐらい混戦かつ事件だらけのプレミアリーグもなかなかないので、今から予想して4位以内を順位まですべて当てたら、それはすごいと思います。さあ、あなたの1位～4位はどのクラブでしょう。もしかしたら、「秘かにデイリー・スターと同じ」なんていう方もいるのでは!?