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4位争奪ノースロンドン&ジェラード最後のマージ―サイド…2つのダービー、ここが見どころ!

「これまで戦ってきたダービーと同じように集中する。この一戦は普段のリーグ戦とは違う。楽しみだよ。ダービーでのいい記録を伸ばせればと思っている」

マージ―サイドとノースロンドン。本日のプレミアリーグは、2つのダービーが同日開催される贅沢な1日です。エヴァートンとリヴァプールは、224回めのダービー。その15%に当たる33回めの戦いを迎えるのがキャプテン・ジェラードです。そしておそらく、リヴァプールひと筋でキャリアを積み上げてきた彼にとって、これが最後のダービーとなるでしょう。

ジェラードが伸ばしたい記録とは、マージーサイドダービーでは現役最多となるゴール数か、あるいは史上初の2回めのハットトリックか。18歳の頃、残り20分でピッチに送り込まれた初めてのエヴァートン戦から、16年間で積み上げてきたゴールは10。3年前のこのカードでは、レッズ全盛期のゴールマシン、イアン・ラッシュ以来30年ぶりとなるハットトリックを決めています。追加タイム3分のゴールでぎりぎり間に合った3発は、珍しく左足で2本。34分に左足で軽く浮かせたループシュートは最高でした。今季のプレミアリーグでも、アンフィールドでの初戦でFKを決めており、リヴァプール通算701試合めとなるジェラードの記録更新に期待がかかります。

レッズのキャプテン以外に目を向ければ、今回のマージ―サイドダービーの見どころは「イングランド代表の新旧交代劇」「エース復活」「新戦力」あたりでしょう。本拠地グディソン・パークでどうしても先制点がほしいロベルト・マルティネス監督は、今後のイングランド代表でジェラードの後継者と目されるロス・バークリーに希望を託すでしょう。彼の脇にはネイスミス、ミララスが入ると思われますが、PKを勝手に蹴って物議を醸し、移籍をチラつかせているベルギー代表を外して獲得したばかりのアーロン・レノン先発という手に出る可能性もあります。

リヴァプールのほうも、いよいよスタリッジのスタメン起用があるかもしれません。レイトン・ベインズとコールマンの強力SB対策を考えれば、中盤の両サイドはグレン・ジョンソンとアルベルト・モレノという慎重なチョイスもありそうです。激しいサイドでのマッチアップが勝敗を決める、攻撃的なゲームを期待しています。

ランチタイムキックオフのノースロンドンは、プレミアリーグ4位以内が完全に視界に入ったアーセナルとトッテナムの熾烈な順位争い。9月に行われたエミレーツでの初戦は、アウェイのトッテナムが先制して、最後は1-1のドローでした。この試合に出ていたウェルベック、アルテタ、ウィルシャー、アレクシス・サンチェスが負傷している今回のガナーズは、スタメンの過半数が入れ替わるはずです。こちらの2大注目ポイントは、「アーセナルがどういう戦術に出てくるか」「エリクセンとコクランのマッチアップ」ではないかと思います。

マンチェスター・シティをアウェイで倒し、アストン・ヴィラから5ゴールを奪った切れ味のいいカウンター戦術で来られたら、ポチェッティーノ監督は嫌でしょうね。ハリー・ケイン、シャドリ、ソルダードが揃い、裏にスペースがほしいのはトッテナムも同じ。自信を持って相手を自陣に引き込んだチームが、勝利に近づくのではないかと思います。

アーセナルは、エリクセンを止められるでしょうか。左右からのクロスやセットプレーに不安を抱えるガナーズの最終ラインは、一発で世界を変えてしまうキラーパスと、GKをあざ笑うかのようなコースに飛んでくる直接FKを持つエリクセンに仕事をさせたくないところ。ヴェンゲル監督は、守備が後手にまわってファールを増やすリスクがあるポゼッションサッカーを取らず、ハーフライン過ぎまではご自由にどうぞとゴール前のスペースを埋める布陣を選択するのではないかと思います。キーマンは、コクランですね。スパーズのパスが、中盤中央の網に引っかかりまくるようであれば、エジルやカソルラのスルーパスで決められてしまうでしょう。

私の予想は、マージ―サイドは両者ゴールを奪い合ってのドロー、ノースロンドンはアーセナルの勝利です。今のカソルラとエジルは、最終ラインの連携が相当よくないと止められないのではないでしょうか。いやー、2試合とも、今から楽しみです。

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“4位争奪ノースロンドン&ジェラード最後のマージ―サイド…2つのダービー、ここが見どころ!” への6件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。

    今夜の試合は見どころ満載ですよね。ただでさえ激しい試合に上位争いというスパイスまで
    加わりました。必要以上の因縁もありませんから純粋に素晴らしい試合になるでしょう。

    守備面におけるキーマンはコクランとコシェルニーですね。要するにエリクセンとケインを
    止めることが出来るかどうかが最大のポイントだと思います。逆に言えばそれさえ出来れば
    アーセナルの勝利の可能性がグッと高まると言えるはずです。

    攻撃面のキーマンにはラムゼイとジルーを上げておきます。スパーズ守備陣の意識は確実に
    エジルとカソルラに向かいます。厳しいマークがつくでしょう。しかしながら現在の両名を
    90分間沈黙させることは至難の業です。必ずチャンスは来ます。そのチャンスをいかにして
    得点に繋げるか・・・ジルーとラムゼイを私は信じようと思います。

    —–
    更新ご苦労様です。
    マージーサイドのゲームはいつになく激しさを予感させます。願わくばジェラードのゴールでゲームを決めて欲しいですね。ゲーム開始が楽しみです。

  2. スパーズ推し より:

    おっしゃる通りですね
    エリクセンとケインが止められたらお手上げですorz
    逆に、この2人が活きれば勝機は十分にあると見ます
    ウチのディフェンス、ボランチ陣でエジルカソルラ止めるのは無理だと思うので
    最後の防波堤ロリスに全てを託しますww

    前回は先制点を守りきれず、引き分け
    勝ちたいですね
    最近はガナーズにやられっぱなしの印象が強いので、今度こそ

  3. ボーヤ より:

    そうですね、ジェラードが退団ということは今年のマージ―サイドダービーがラストということなんですね。
    最初はライトバックだった彼が、タックルかまして退場になったりして…
    非常に感慨深いものがあります。

    おっしゃる通りアーセナルはコクランの出来が大きく関わってきそうですね。
    マンCでシルバを封じた彼ならやってくれるでしょう。

    二つのダービーが同じ日に見れるなんて、プレミアファンにはたまりません。
    タインウェアダービーもやってくれたらなあ…

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    更新お疲れ様です。
    レッズサポの自分としましては
    まずジェラードが試合にでることが
    出来るのかというのが少し不安です。
    ブレンダンがサポーターの気持ちを
    汲み取ってくれることを期待してます

  5. スパーズ推し より:

    おっしゃる通りですね
    エリクセンとケインが止められたらお手上げですorz
    逆に、この2人が活きれば勝機は十分にあると見ます
    ウチのディフェンス、ボランチ陣でエジルカソルラ止めるのは無理だと思うので
    最後の防波堤ロリスに全てを託しますww

    前回は先制点を守りきれず、引き分け
    勝ちたいですね
    最近はガナーズにやられっぱなしの印象が強いので、今度こそ

  6. makoto より:

    tomoさん スパーズ推しさん>
    どちらが先に点を獲るか、ですね。前に出ざるをえなくなったほうが苦しくなる、といった展開を予想しています。

    Mackiさん プレミアリーグ大好き!さん>
    ジェラードのラストゴールが観られたら最高に盛り上がりますね。

    ボーヤさん>
    ダービー3つは、体力的にしんどいです(笑)

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