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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

3/7の激戦!プレミアリーグ2020-21シーズン・TOP4バトル展望!

プレミアリーグ2020-21シーズンは、いよいよ終盤戦。それぞれのクラブの残り試合がひとケタとなりました。ナタン・アケの復帰で負傷者ゼロとなったマンチェスター・シティが崩れる展開は考えにくく、彼らに対する興味は「プレミアリーグ以外に、いくつトロフィーを獲得できるか」でしょう。目下の最大の関心事は、2位のマンチェスター・ユナイテッドから8位トッテナムまでが鎬を削るTOP4争奪戦。ブライトン、ニューカッスル、フラムによるサバイバルゲームも気になるところです。今回は、CL出場権を巡るバトルにフォーカスして、直近の戦績、負傷者リスト、今後の対戦相手をチェックしたいと思います。

最も有利なポジションにいるマンチェスター・ユナイテッドは、7節のアーセナル戦を落としてから14勝8分1敗(最下位になぜ負けたのか…)と安定感抜群です。直近は9試合連続で無敗を続けており、4試合連続で無失点。今週から、ポグバ、デ・ヘア、カバーニ、ファン・デ・ベークが次々に復帰する予定で、ミランにアウェイで勝ってしまった(!?)としても、ヨーロッパリーグとFAカップとの掛け持ちも問題なくなるでしょう。ビッグ6との直接対決は、トッテナムとリヴァプールのみ。4位チェルシーに対して6ポイントのアドバンテージがあるチームが、5位以下に沈むという結末は考えられません。

順調な2位に対して、厳しい状況に追い込まれているのは3位レスターです。後半戦は5勝3分2敗とまずまずの数字を残しているのですが、年明け以降に負傷リタイアが続出。ハーヴィー・バーンズ、ウンデル。ジェームズ・マディソン、ジャスティン、リカルド・ペレイラと代えが効かない主力を欠いており、次節のマンチェスター・シティ戦は苦しい戦いを強いられそうです。ラスト3戦がマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、トッテナムのシックスポインター3連発となっているのも、若手が多いチームにとっては懸念材料。ロジャース監督と選手たちは、2シーズン連続で終盤に5位転落という辛酸を舐めることになるかもしれません。

トゥヘル監督の就任以降、8勝4分と復活したチェルシーは、12試合で2失点の堅守をキープしつつ、1試合平均1.1ゴール(ランパード時代は2.1)の貧攻を改善しなければなりません。プリシッチ、ツィエク、カイ・ハヴェルツは今季プレミアリーグ1ゴール、ハドソン=オドイも2発のみ。ドイツ人指揮官が指揮を執ってからの得点王は、PKキッカーのジョルジーニョとミドルの名手メイソン・マウントです。

クロスが上がる際に中央が薄くなりがちで、複数が連動する崩しが少ないのも課題です。トゥヘル監督がウインガーとインサイドMFのプレイを改善できなければ、レッズやスパーズにチャンスが訪れる可能性が高まります。タミー・アブラハムとチアゴ・シウヴァはが4月上旬に復帰すれば、戦力は万全。マンチェスター・シティ、アーセナル、レスター、アストン・ヴィラと当たる最後の難敵4連戦が勝負どころです。

5位のウェストハムは、後半戦を5勝1分3敗としてチェルシーのすぐ後ろという絶好のポジションをキープしています。シーズン8敗のうち、ビッグ6以外に敗れたのは開幕節のニューカッスル戦のみ。ビッグ6&上位との対戦で残っているのはアーセナル、チェルシー、レスターだけで、いずれもホームゲームです。レギュラークラスのケガ人はオグボンナとマスアクぐらいで、ディオプとベン・ジョンソンが持てる力を発揮してくれれば充分戦えるでしょう。アップセット連発か、プレッシャーに負けて失速か。モイーズ監督の手綱さばきが注目されています。

6位リヴァプールは、年明けから4勝1分8敗と崩れ、TOP10では最下位の戦績しか残せていません。パスミスが目立ったウルヴス戦を見る限りでは、復活までもうしばらく時間がかかりそうです。カバクを中心とせざるをえない最終ラインがずるずる下がるシーンが多いため、後方のカバーもプレスも求められる中盤が忙しくなり、8人で守ってフロントスリーだけが攻める時間帯が増えています。ヘンダーソンが戻ってくれば、最強だった頃の彼らを思い出せるのでしょうか。TOP4候補といえるのは、アーセナル、ヴィラ、リーズと続く直近のゲームで連勝してからです。

7位エヴァートンも後半戦を4勝1分5敗と不振で、ハメス・ロドリゲスとドゥクレのリタイアが激痛。現実的な目標はEL出場権でしょう。TOP4奪取を狙える一番手は、ロ・チェルソ以外に主力を欠いていないトッテナムかもしれません。ガレス・ベイルが復活し、デル・アリもトップフォームに近づきつつあります。ノースロンドンダービーで途中交代のソン・フンミンが軽傷で済めば、前線はリーグ屈指の破壊力。マンチェスター・ユナイテッド、エヴァートン、レスター以外は下位とのゲームとなるモウリーニョ監督のチームが、秋の強さを取り戻せるかどうかで、上位の並びが変わるのではないかと思います。

予測不能の終盤戦。直近の戦績を取るならマン・ユナイテッドとチェルシー、負傷者による影響が小さいのはチェルシー、ウェストハム、トッテナム、対戦相手に恵まれているのはウェストハムとトッテナムですが、5位以下からの逆転はあるのでしょうか。2位から8位まで、3/7の激戦の行方が楽しみです。


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