人気は東南アジア&オセアニア。プレミアリーグのクラブが夏のツアー企画を続々発表!
7月15日と18日にシンガポールで開催される「バークレイズ・アジア・トロフィー」に参加するのは、アーセナル、ストーク、エヴァートンの3クラブ。この大会は隔年開催となっており、プレミアリーグの3クラブと地元のチームがトーナメント形式で優勝を争います。前回大会は、マンチェスター・シティ、トッテナム、サンダーランドが香港に集結し、マン・シティが優勝。今回の本命はアーセナルですが、ストークに弱い彼らが、慣れないピッチのシンガポール・スポーツハブで勝利を挙げることができるでしょうか。アーセナルは、シンガポールからタイにまわるプランを追加で検討中だそうです。もし、タイ遠征が決まれば「プレミアリーグを堪能するアジア周遊2週間の旅」など楽しいかもしれません。タイの後は、マレーシア。7月末には、こちらにリヴァプールが登場します。
リヴァプールの行き先はオーストラリアとマレーシア。7月17日にブリスベン・ロアー、7月20日にアデレード・ユナイテッドと対戦。オーストラリアの後、クアラルンプールで7月24日にマレーシア選抜と戦う予定となっています。2年前、1000万ポンド以上を稼いだ黄金ルートをトレースするツアーとなりますが、この収益は、ファルカオかイグアインか、今季機能しなかったストライカー獲得の一部に使われるのでしょう。さらにもう1チーム、オーストラリアとマレーシアでツアーを行うのはトッテナム。ただしこちらは、シーズン終了直後にマレーシア代表、シドニーFCと試合を行い、その後オフに入るとのこと。来季のプレミアリーグ開幕に向けた準備が、興業のためにスポイルされることを避けたのでしょうか。
そしてリヴァプールやトッテナム同様、オーストラリア遠征が決まっているのは、当地にシティ・フットボールクラブが昨年傘下に収めたメルボルン・シティFCがあるマンチェスター・シティ。彼らは、昨季はアメリカ開催だった「インターナショナル・チャンピオンズ・カップ」への参加を表明。昨夏、ファン・ハール新政権のマンチェスター・ユナイテッドが優勝を遂げた大会は、今回はメルボルン開催が決まっており、マンチェスター・シティはレアル・マドリードやローマとプレシーズンマッチを行うことになります。ニューヨーク・シティFCがあるアメリカ、そしてこの夏のメルボルンと続いたマン・シティのサマーツアーは、2016年にはもしかしてFマリノスの本拠地・横浜…。これはこれで楽しみですが、横浜といえば、来季から縁ができるクラブがありますね。まだ、夏の予定を発表していないあのクラブ。そう、横浜ゴムとスポンサー契約を結んだチェルシーです。
「優勝パレードはしないが、1週間ほどの旅行を考えている。栄冠を祝うにはいい方法だ。数試合プレイし、プレミアリーグ終盤戦のようなプレッシャーから解放される時間だ。チェルシーのようなクラブに対して熱狂的な人々がいる場所に行きたい。(横浜ゴムのある日本に行くのかと聞かれて)私はわからないが、あり得るね」
何しろユニフォームの胸を飾る新スポンサーの初年度。モウリーニョ監督のチームが日本を訪れる可能性は高いとみますが、いかがでしょうか。そういえば、マンチェスター・ユナイテッドもまだ発表がありません。こちらのメインスポンサーはシボレーですが、おそらくアジアに行ってほしいスポンサーの意向は通るのでしょうか。昨季、シーズン前に飛ばし過ぎて開幕でコケたファン・ハール監督が長旅にいい顔をするとは思えませんが、チェルシー同様の短期間なら、噂のアメリカではなくわれわれの近くまで足を伸ばすという選択もあるかもしれません。
これだけ多くのクラブが一斉に東南アジアやオーストラリアに出てくるのは、マーケティング観点で魅力があるということなのでしょう。サポーターを増やすのはクラブにとって大事なことですが、東南アジアはとにかく暑いので、選手たちは体調を崩さずに帰国してほしいものです。やはり暑かったアメリカで夏を過ごした今季のマンチェスター・ユナイテッドの開幕3戦勝利なしと、ミルトン・キーンズ・ドンズとのキャピタルワンカップ4-0惨敗は、悪夢以外の何ものでもありませんでした。もし出足で失敗してなかったら、今頃は…。
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