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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

右SBはやっぱり…!プレミアリーグ2021-22シーズン・前半戦ベスト11【裏版】

前回の記事で、プレミアリーグ2021-22シーズン前半戦のベスト11を選出させていただきました。今回は、偏愛的視点でチョイスする「裏版」のベスト11です。まず最初に…チェルシーサポーターのみなさま、言い訳をさせてください。ずっと読んでいただいている方であれば、私が2年連続で「優勝はブルーズ」と宣言しているのをご存じでしょう。リース・ジェームズとメンディを選ばなかったことに、他意はないのです。

GKのセーブ率ランキングの1位は、85.1%でウルヴスのジョゼ・サ。本気のベスト11で彼を選ぶなら、次に指名するべきは82.8%で2位のメンディです。81.3%と僅差で3位のラムズデールを入れたのは、アーセナルを劇的に変えた功績…いえ、ここは正直に告白しましょう。10節のレスター戦、ジェームズ・マディソンのFKをストップした超絶スーパーセーブ。この1発が決め手です。

さらに右SBは…アシストランキング2位のアーノルドの次に素晴らしいのは、4ゴール5アシストという驚異のスタッツを残したリース・ジェームズでしょう。「チェルシーは3バックだから、WBでしょ?」などと姑息な理由付けをする気は毛頭ございません。ビッグ6と呼ばれるクラブに入団したニッポンの選手で、チームに対する貢献度No.1の冨安健洋の名を残したかったのです。「空中戦43勝はSBでTOP」「クロス成功11本は右SBの4位」以外に、推せるスタッツがないのはわかっています。いや、それでも。

熱くなりすぎたのは、この2人ぐらいです。CBは、リヴァプールの最終ラインに復帰したファン・ダイクと、堅守ウルヴスで素晴らしいパフォーマンスを披露したロマン・サイス。レッズの大黒柱は、2018年からの2シーズンで見せた絶対抜かせないオーラこそなかったものの、統率力とビルドアップは健在。サラーにピタリと合わせるサイドチェンジを見ると、思わずため息が漏れてしまいます。

コーディー、キルマンとともに最終ラインを安定させたサイスは、直近7試合の守備が秀逸でした。リヴァプールとマン・シティに1-0で負けた以外は、すべてクリーンシート。頭蓋骨骨折という重傷を負ったラウル・ヒメネスが復調途上でも、7位をキープできているのは、ボリとホニー・カストロを欠いた後方を彼らがうまくカバーしているからです。1試合あたりの被シュート数12.0本はリーグ4位の少なさで、上にいるのは3強とブライトンのみ。1試合3失点以上はひとつもありません。

左SBは、開幕に出遅れてもアンディ・ロバートソン。5アシストとキーパス26本はDFの4位、クロス成功19本は3位、ビッグチャンスクリエイト5本は2位と、アーノルド&リース・ジェームズに次ぐスタッツを残しています。アンカーは、ハマーズの中盤を仕切るデクラン・ライス。インターセプト31本は、ロマン・サイスに1本差のリーグ2位です。

中盤インサイドは、プレミアリーグ17試合7ゴール5アシストのメイソン・マウントと、17試合8ゴール2アシストと得点力が高まったスミス・ロウ。メイソン・マウントの7発は、すべてルカクが先発していない試合です。

ノースロンドンダービーで1ゴール1アシストを決めた後、12試合で8発と確変中のスミス・ロウは、直近の3試合はすべて途中出場のゴール。アーセナルが今季プレミアリーグNo.1のカウンター5発を決めているのは、サカ、スミス・ロウ、ウーデゴーアのフィット感が高まったからでしょう。

前線の3人は、悩みまくりました。右サイドは、ブカヨ・サカとハフィーニャ。プレミアリーグ18試合8ゴール1アシストのリーズのウインガーより、5ゴール4アシストのガナーズのレフティを上としたのは、リーグ5位のビッグチャンスクリエイト6回、6位のキーパス32本といったシュートにつながるプレイの多さを評価したからです。

左サイドは、ジャック・グリーリッシュ、サン=マクシマン、サディオ・マネ、ソン・フンミン、ウィルフリード・ザハと素晴らしい選手がひしめいているのですが、インパクト重視でニューカッスルのサン=マクシマンを推しました。プレミアリーグ19試合4ゴール3アシスト、ドリブル成功79回はアダマ・トラオレに1本差の2位。「攻めのアイデアが乏しかったスティーヴ・ブルースの下で孤軍奮闘」というエモーショナルなチョイスです。まっすぐ選ぶなら、ソン・フンミンですかね…。

最後は、ストライカー。チャンピオンズリーグも入れると21試合14ゴールのクリスティアーノ・ロナウドが脳裏をよぎったのですが、欧州を入れてはいけないと思い直し、プレミアリーグ18試合7ゴール5アシストとハマーズの攻撃陣を牽引したマイケル・アントニオを選出しました。相変わらず決めまくっているジェイミー・ヴァーディーも素晴らしいのですが、プレミアリーグ9位のチームより5位、ゴール+アシストで12対10がファイナルアンサーの理由です。

以上、裏版ベスト11でした。フィル・フォーデンはポジションをどこにするのか、ジェームズ・マディソンやジョン・マッギンを入れなくていいのか…いろいろ悩みましたが、「TOP4争いに食い込める中堅クラブ」ぐらいにはなったのではないでしょうか。あらためて顔ぶれを見ると、この5カ月の間にテンションが上がるシーンを何度も見せてくれた選手ばかりで、胸を張れる11人です。いかがでしょうか。


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