岡崎慎司、貴重な初ゴール!レスターのMF補強は、プレミアリーグ開幕に間に合うか?
この45分に特段のトピックスがなければ、本拠地キングパワーにサンダーランドを迎える開幕戦では、以前から主力で周囲との連携に一日の長があるウジョアとバーディーがスタメン。岡崎のポジションは、「クラマリッチを出してもダメだった際の最後のカード」、つまりは4番手だったかもしれません。しかし、残り30分を切ってから、レスターは2人の選手のスペシャルなプレイで試合を引っくり返します。58分のCK、76分の直接FK、83分の右からのクロスと、すべてのゴールを左右の足でお膳立てしたマレズと、同点と決勝ゴールの立役者・岡崎慎司。CKをヘッドでつないだボールをフートが蹴り込んだ後の72分、ようやくピッチに登場した岡崎は、積極的にボールをもらいにいく動きが目立っていました。交代からわずか4分、デ・ラエトのキープをもらいにいって、トラップで2人いたDFを完全にかわして倒されたシーンは、放っといたら岡崎自身がクロスに強いシュートを打てていたでしょう。このFKをマレズがポストに当て、リバウンドをドリンクウォーターがボレーで押し込み2-2。レスターが見事な逆転弾を決めたのはその7分後、やはりここもマレズと岡崎でした。
中央からのロングボールを右で受けたマレズは、ドリブルで仕掛けてコースを作ると中央に飛び込んできたストライカーにラストパス。岡崎慎司のレスター初ゴールは、いかにも彼らしいダイビングヘッドでした。ラニエリ監督は、開幕戦のメンバーをもうひと捻りするかもしれません。2トップに岡崎とバーディを置き、プレシーズンマッチでノーゴールだったウジョアをベンチ。あるいは、元々ウインガーだったバーディーとマレズをサイドに置き、トップに岡崎とクラマリッチという選択肢は思い切りすぎでしょうか。岡崎慎司にとって、この決勝ゴールはスタメンに定着する「滑り込みセーフ」の一発になるかもしれません。
さて、昨季は終盤戦の追い込みでプレミアリーグ残留を決めたレスターですが、中盤のコントロールタワーだったカンビアッソを失い、新たに軸となってくれる選手を物色中です。現在、獲得が近いといわれているのは、フランス紙「レキップ」が4年契約で900万ユーロ(約12億2000万円)と報じているカーン所属のMFエンゴロ・カンテ。一部で「NEWマケレレ」と呼ばれている選手だそうですが、私が観た限りでは、長短のパスで周囲を動かすことができてゴールにもよく絡むカンテは、クリスタル・パレスのヨアン・キャバイェが近いのではないかと思いました。
そしてもうひとり、イギリス紙「インディペンデント」が、レスターがクラブ史上最高額でオファー済みと伝えているのは、チリ代表のチャルレス・アランギス。ブラジルのインテルナシオナルに所属するMFは、アーセナルやリヴァプールの獲得候補として名前が出たこともあり、現在はレスターとレヴァークーゼンの一騎打ちといわれています。1060万ポンド(約20億円)というレスター本気の提示に、インテルナシオナルのヴィトーリオ・ピフェッロ会長は「2つのオファーの差は大きい」と、プレミアリーグ行きを示唆しているそうです。アランギスとカンテはどちらかなのか、両方なのか。カンビアッソの穴が埋まれば、前線は悪くないレスターが今季もプレミアリーグ残留を勝ち取る可能性がぐっと上がります。開幕まで6日。サンダーランド戦に間に合わせるのは難しいかもしれませんが、岡崎慎司のゴール量産のためにも、1日でも早くMF補強が実現することを祈ります。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す