マン・シティは消化不良、アーセナルはガブリエウ負傷でプレミアリーグ開幕に黄信号!?
開始早々の2分、コラロフのバックパスを受けたカバジェロがキックミスを犯し、チェンバレンがダイレクトで無人のゴールにシュート。テア・シュテーゲン獲得の噂が消えないのは、足元が不安なGKではペップのサッカーは実現しえないからでしょう。このところのプレミアリーグで、マン・シティに負けていないアーセナルには余裕が感じられます。11分、クリシーの不用意なドリブルを咎めたアレクシス・サンチェスがボールを奪取し、すかさず中央にクロス。飛び出したラムジーはフリーでしたが、ヘディングは浮いてしまい、枠におさめることはできません。
18分のガナーズの決定機は、ジャカの読みが光った攻撃でした。コラロフの縦パスをインターセプトし、裏に抜けたチェンバレンに完璧なスルーパス。ループシュートはコントロールを欠き、ゴール左に切れていきましたが、ペップのお株を奪う素晴らしいショートカウンターです。20分にアグエロが見せた単独突破は、プレミアリーグの得点王争いの常連らしい見事なステップ。3人かわしたところまではよかったのですが、左からのシュートをベジェリンに当ててしまい、チェフが難なくキャッチします。22分には、自陣奥深くでハイプレスに音を上げたコラロフが、無謀なキックをチェンバレンにぶつけてしまいます。アレクシス・サンチェス、チェンバレンとつないだボールを最後はコクランがシュート。カバジェロが飛び出していたゴールにはフェルナンジーニョが戻っており、何とか事なきをえました。3分後、ラムジーの強烈な左足シュートはカバジェロがセーブ。試合は完全なるアーセナルペースでしたが、30分に先制したのはマンチェスター・シティのほうでした。
フリーのアグエロが触るだけだったスターリングの右からの正確なクロスをリスペクトしたいゴールシーンですが、10番を見失ったホールディングが不安を露呈したシーンでもありました。再三決定機があったにも関わらず、0-1の折り返しはヴェンゲル監督は不本意でしょう。ハーフタイムが終わると、アーセナルはエルネニー、チャンバース、ウォルコットが登場。マン・シティのGKはジョー・ハートに代わります。
後半が始まって5分、アーセナルが同点に追いつきます。自陣深くから始まったカウンター。ベジェリンから右サイドのウォルコットに縦パスがつながり、マイナスのラストパスをペナルティエリアの入り口で受けたイオビが、強烈なシュートを左隅にねじ込みました。レフェリーによっては、ベジェリンのパスに寄ったラムジーをオフサイドとする微妙な展開でしたが、決めたイオビをほめるべきでしょう。60分には、アレクシス・サンチェスの超速ドライブFKがバーをヒット。64分には、コクラン、ベジェリン、入ったばかりのカソルラとつながった流れるような攻撃から、ウォルコットが強烈なシュート。ジョー・ハートが触って左に逸らし、勝ち越しはならなかったものの、アーセナルの好調さが目を引きます。
72分、2点めを決めたのはウォルコット。アレクシス・サンチェスが14番を走らせた縦パスが見事です。3人いたマン・シティの最終ラインが全員いきづらいツボにボールが入り、ウォルコットのチップキックにイングランド代表の守護神も無力でした。マンチェスター・シティの攻撃は、サイドからのクロス一辺倒で、単調です。それでも78分に途中出場のデブライネが右でフリーとなり、マークがついていなかったヤヤ・トゥレに打たせたシーンは決定的でした。85分に、ついに勝負が決します。不用意なバックパスミスにカソルラとウォルコットが襲いかかり、こぼれたボールを最後はアクポム。マン・シティは、87分にヘスス・ナバスのクロスをイヘアナチョが冷静に頭で押し込み、1点差に迫るものの、最後の怒涛の反撃は実らず。ヤヤ・トゥレやヘスス・ナバスのシュートはいずれも精度を欠き、3-2のままタイムアップとなりました。
マンチェスター・シティは、ペップのメッセージに対して消化不良を起こしているかのような余裕のないサッカーに終始しました。プレスを受けると最終ラインはパニックに陥りがちで、中央のスペースをうまく使うパスは少なく、プレミアリーグの中堅クラブがやるような教科書通りのサイド攻撃ばかり。モウリーニョさんがファン・ハールスタイルの払拭に苦心していますが、こちらも新指揮官の流儀を吸収するのに、相応の時間がかかりそうです。アーセナルは、中盤から前は仕上がっているのですが、終了直前に担架で運ばれたガブリエウの負傷が激痛です。おそらく、重めの捻挫だと思われますが、早期にピッチに戻るのは難しいのではないでしょうか。ビエリクとホールディング?コクランとチャンバース?いや、ここは万力込めてムスタフィをゲットして、欧州でも上位に進出できる布陣にしたいところ。両者とも、プレミアリーグ開幕を晴れやかな顔で迎えるのは難しそうです。
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シティのプレシーズンマッチを見るとカバジェロのパスミスを定期的に見ている気がします。
バルデスやノイアーといった足元も優れたキーパーがいなければグアルディオラ監督のやりたいサッカーはできないのでしょうか。
更新お疲れ様です。
ペップサッカーのインストールには時間がかかりそうな雰囲気ですね。
逆にアーセナルは不変、目指すサッカーに変わりなしとのヴェンゲルさんのメッセージを感じました。
しかし、DFラインは赤信号。
レッズもDFは万全ではないので、開幕戦はどちらが攻め勝つかという開幕らしからぬ試合になるやもしれませんね。
スレ違いで申し訳ないですが、マインツ戦は謎でした。
興行も大事ですが、選手のためにも日程はちゃんとしてほしいです。
グアルディオラのサッカーは、サッカー脳値数の低いプレミアでは無理があると思います…
マンチェスターシティをどこまで持ってけるか楽しみですね
シティがあんなにプレスすることは今までなかったと思います
中堅クラブのような攻撃とは感じませんでしたが・・・
ペップ自信がスタイルが浸透するまで時間がかかると言ってましたね
ボニー、マンガラがベンチにもいませんでしたから
何か動きがあるのかも知れません
バイエルンも一流の選手がそろっていたので一年目から強かったですが、シティだと少し苦労しそうですね。
個人的にはギュンドアンが鍵になる気がします。
バイエルンも一流の選手がそろっていたので一年目から強かったですが、シティだと少し苦労しそうですね。
個人的にはギュンドアンが鍵になる気がします。
yutoさん>
できないことはないかもしれませんが、思い切ってライン上げたり、大胆なビルドアップを展開する際に不安材料にはなるでしょうね。
nyonsukeさん>
全体的に、おっかなびっくり感がありましたね。コラロフとフェルナンジーニョを後ろに置くのは今までにない布陣なので、監督は織り込み済みなのかもしれませんが。
マインツ、そうですね。クロップさんは、昨季あれだけプレミアリーグの日程に驚いていたのに、何でまたこんな組み方をしたのでしょうね。
おはむさん>
時間がかかるだけなのではないかと思います。やっかいな下位クラブに勝ちながら創る、という他国リーグよりも厳しい環境下で、どうするのか注目ですね。
シティふぁんさん>
プレスは厳しくいってましたね。攻撃面では、中に速いボールを当てて速く展開するような形が少なく、サイドを個の力で崩しにいく形のほうが効果的だったと思いました。プレミアリーグの中堅クラブというのは、非難したわけではなく、ペジェグリーニさんのときよりもオーソドックスな形からのチャンスが目立っていたという意味合いです。
プレミアリーグ大好き!さん>
私も、カギはギュンドアンだと思います。フェルナンジーニョが2人いれば、さらにオッケーなのですが…(笑)
シティは相変わらずカウンター時の中盤の戻りが遅い上に、1対1で縦に抜けるウィングが居ない、高さと強さ兼ね備えたレヴァも居ない。昨年から感じる中核メンバーの加齢による気迫と運動量の衰えもあり、アグエロとシルバの細かいパスでの崩しをベースしないとCL権落とすかもしれないですね。HGは現状4枚?で21人のスカッドへさらに戦力縮みますし、監督として初めての挫折をどう対処するか楽しみです。
ガナーズもチェフ頼みの守備が変わりませんね。ホールディングはレッズの噂があったのでチェックしてましたが、明らかにまだ力不足と思います。4位には入ると思いますが、CBへ相当に金を入れないと優勝無さそうです。ねじ込んで勝つスタイルのユナイテッドとベストメンバーなら強いトッテナムが強そうですが、DFのレギュラーとスタリッジ・オリギ・フィルミーノのうち2人が30試合働けたらレッズも優勝出来ると思います。
Kさん>
1対1は、サネとスターリングの突破力を期待しているのでしょう。バイエルンのときにはボアテングからレヴァンドフスキに縦一発、ドンという攻撃もありましたが、今までより速攻主体のチームにしていったほうが成功するのではないかと思いました。