スポンサー大型契約も白熱!もうひとつのプレミアリーグ、勝つのはアーセナル?それとも…。
イギリスの新聞によると、最近チェルシーがアディダス社と10年間で3億ポンド(約450億円)という大型契約を結んだそうです。いわゆる「ユニフォームのスポンサー」ですが、これが何とサッカー史上最高額なのだそうです。ちなみに今までのトップは、マンチェスター・ユナイテッドとナイキ社の2億8700万ポンド(約430億円)。こちらは15年契約なので、チェルシーの契約は、総額の大きさだけでなく、単年度の広告価値が大幅に上がっていることを示しています。サッカー関連マーケットの膨張ぶりは、すごいことになっていますね。
というのも、決して侮っているわけではないのですが、クラブの世界的な知名度でいえば、チェルシーはマンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、アーセナルに大きく劣ります。何せ、強くなったのはモウリーニョが来てからですから。アンフィールドやオールド・トラフォードは知っていても、スタンフォード・ブリッジを知らないアジアのプレミアリーグファンも大勢いるでしょう。しかし、つい数年前までは”中の上”だったクラブに、今や年間45億円の価値がつくわけです。サッカーのマーケティングの進化に驚くとともに、チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグと2年続けての欧州制覇には、絶大な価値があるのだなとあらためて思います。
さらにアーセナルが、その上を行こうとしています。彼らは来季いっぱいでナイキ社とたもとを分かち、2014-15シーズンからはプーマ社と5年で1億7000万ポンド(約250億5000万円)という契約を締結。総額ではチェルシーに劣るものの、単年度50億強は、チェルシーをしのぎます。このうえ、世界でいちばんサポーターが多いといわれ、アジア・アメリカ戦略に余念のないマンチェスター・ユナイテッドが2015-16シーズンに向けて新たな契約にサインするときには、どんな金額になるのか想像もできません。
そして、スポンサー契約以外で、近年大きく変わってきているのが、オフシーズンに行われる世界ツアーの華やかさです。以前は、1~2国に数日滞在し、2試合戦ったらそそくさとイギリスに帰国する、というものが主流でしたが、この7月に始まるマンチェスター・ユナイテッドの「ツアー2013」のゴージャスなこと。3週間以上をかけて、バンコク、オーストラリア、横浜、大阪、香港、(なぜか)ストックホルムを回ります。「サー・アレックス・ファーガソンが実力を見込んで獲得した」香川真司においては、その獲得理由に嘘はないと思われるものの、日本におけるマーケティング効果は絶大である、というのもまた事実。私自身、ついつい香川真司目当てでFacebookページ登録してしまったヤンマーをはじめ、東芝、カゴメなど錚々たる企業がスポンサーに並び、オールド・トラフォードのオフィシャルビールとなっているタイのシンハーの顔もあります(チームがバンコクに行くのは当然ですね)。もちろん、このツアーの間にも関係者はスポンサー集めに奔走するのでしょう。さて、新たに何社がくわわるのでしょうか。
マン・ユナイテッドに遅れをとるな!というわけでもないのでしょうが、46年ぶりの来日と話題になっているアーセナルの日本ツアーのコンテンツも「凄い!」のひとこと。スクール、親善試合、ファンミーティング、イラストコンテスト…公式サイト日本版の情報満載ぶりは、年間スケジュールかと勘違いしてしまいそうです。うちの相方はグーナーですので、この夏はこれからさらに、あれやこれやと騒がしくなってきそうです。仕方ありませんね。何しろ46年間、なかった大イベントですから。
かように、「もうひとつのプレミアリーグ」も、とてつもない規模の戦いとなっているわけです。この状況を考えれば、セスク・ファブレガスを獲得してほしかったら、エビスビールをやめてシンハーで日々、泥酔するというのもあながち遠くないのかもしれません。いえ、決してサポーターを煽っているわけではありません。あくまで、個人的な話。
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