イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

レッズとガナーズはどうなる?プレミアリーグ、FAカップ、欧州の優勝チームを予想してみました。

FAカップは4強が出揃い、欧州はそれぞれの大会で8強が決定。プレミアリーグをはじめとするタイトルの行方が絞られてきました。マンチェスター・シティは、リーグ4連覇と2年連続のトレブルという前人未到の高みにチャレンジ。悲願のビッグイヤーと14年ぶりのリーグ制覇をめざすアーセナルは、ペップを止めにいく対抗馬です。

唯一、4冠をめざしていたリヴァプールはFAカップで敗れ、プレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、カラバオカップの変則3冠に目標をスイッチ。マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、コヴェントリーは、世界最古のトーナメントの戴冠まであと2勝です。ウェストハムはELで勝ち残っており、アストン・ヴィラはECLの優勝候補に推されています。

さて、ここからは、2023-24シーズンのタイトル争いについて、偏愛的予想という大胆な(あるいは無謀な)トライをしてみたいと思います。最初に、お詫びをひとつ。シティズンのみなさん、私が稀代の名将と選手たちをリスペクトしているのは、ご理解いただけるかと存じますが、話題がタイトルとなると、「ストップ・ザ・ペップ」に傾いてしまいがちなことをご容赦ください。

フラットに見れば、マン・シティは3つのタイトルすべてで大本命でしょう。プレミアリーグは13戦連続無敗。チャンピオンズリーグは、8戦連続3ゴールという珍記録付きで8連勝です。最大の不安は、昨シーズンと比べると失点が増えていること。ラウンド16まで3失点だったCLは9失点で、決勝まで無失点だったFAカップもルートンに2ゴールを許しています。

リーグで2戦ともドローのチェルシーと当たるFAカップ準決勝は、王者の野望をくじくステージになる可能性があります。マン・ユナイテッドとチェルシーの決勝となったら、どちらが制するでしょうか。サー・アレックス・ファーガソン時代からFAカップが苦手で、過去25年で2回しか勝っていないクラブより、直近7年でファイナリスト5回のクラブが有利に見えますが…。

一方、チャンピオンズリーグのベスト8は、マン・シティがレアル・マドリードで、アーセナルはバイエルン。昨季のセミファイナルで5-1で勝っているペップに対して、アルテタは7年前の10-2の惨敗を忘れる必要があります。ディフェンディングチャンピオンの課題は、激増した「最初のオンターゲットでの失点」、つまりカウンターでやられるシーンを減らすことです。

守備力は、アーセナルのほうが上でしょう。連動性の高いプレスと中盤のカバーリングがうまくはまれば、欧州を制する力はあると思います。ただし、こうもいえます。「持てる力を発揮しにくい展開になったとき、彼らのBプランは弱い」。アルテタ監督の課題は、「タイトなスケジュールのなかでサブの選手を機能させられるか」「主力を疲弊させずに最後まで戦えるか」です。

冨安健洋とティンバーが戻ってきたら、ジンチェンコを2センターや左のインサイドに配し、デクラン・ライスとカイ・ハヴェルツを休ませるというプランも検討できるはずです。首尾よくバイエルンに勝ったら、セミファイナルのファーストレグはノースロンドンダービーの直後で、セカンドレグを終えるとオールド・トラフォードに乗り込まなければなりません。

スパーズ、マン・シティあるいはレアル・マドリード、マン・ユナイテッドとぶつかる春の4連戦を乗り越えたら、タイトルが視界に入ってきます。ブックメーカーにそれなりの額を注ぎ込むなら、CLの準決勝はペップVSアルテタ、ウェンブリーのファイナルはアーセナルVSバルセロナ、そしてプレミアリーグ勢が2年連続制覇という夢のあるベットでいかせていただきます。

ヨーロッパリーグはシンプルに、「リヴァプールVSレヴァークーゼンの勝ったほう」。ウェストハムの躍進に期待したいのですが、公式戦33試合5分で未だ無敗のチームを屠るという結果は想像できません。ダブリンでの決勝は、あちらが中3日で、こちらは2日。レッズに来てから、欧州で優勝1回、準優勝3回のクロップ監督は分が悪そうです。

ヨーロッパカンファレンスリーグは、木曜日のゲームに滅法強いウナイ・エメリの戴冠に賭けましょう。最後にプレミアリーグですが…。ペップの4連覇、有終の美を飾るクロップ、アルテタの悲願成就と、どこが勝っても心を動かされそうな3強のバトルは、まっすぐ予想すれば最終盤に強敵がいないマン・シティです。

アーセナルの懸念は、やはりアンタッチャブルな選手が多すぎること。ラヤ、ベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、ウーデゴーア、デクラン・ライス、サカ、マルティネッリから、複数を外して勝つ試合を見るまでは、2冠制覇という予想はできません。レッズは、8人の負傷者とダルウィン・ヌニェス、ガクポ、ルイス・ディアスの足の具合が気になります。

以上、すべて一択なら、こうなります。プレミアリーグはマン・シティの4連覇。欧州はチャンピオンズリーグがアーセナル、ヨーロッパリーグはドイツの新たな王者で、ECLはアストン・ヴィラ。FAカップは、ポチェッティーノのイングランド初戴冠というスリリングなベットを敢行しましょう。えーと、2勝3敗ならほめていただければ…。合格ラインが低すぎますかね?


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