チェルシー、機をみるに敏!40歳マーク・シュウォーツァー獲得。ところであのチームのGK補強は…?
日本人にとっては、プレミアリーグの名物GKとしての彼より、ライバルのオーストラリア代表正GKとして長きに渡って活躍し、2006年ドイツワールドカップでやられた思い出を今も鮮烈に記憶されている方のほうが多いかもしれません。1997年にミドルスブラに入団して以来、プレミアリーグで16年にわたって活躍してきたベテランGKは、今回のオファーに対して即決だったそうですね。ドイツやイングランドの小規模・中堅クラブでプレイを重ねてきた彼にとって、キャリアの晩年になって初めてビッグクラブでゴールを守れる機会は、名誉であるとともに自らの歩いてきた道の集大成としてふさわしく思えたのでしょう。来季は、ツェフのバックアッパーとしてチームを支えつつ、過密日程となるカップ戦では、チェルシーのDFラインを統率する役割を担うことになりそうです。
さて、ここから先は多分におせっかいかもしれませんが、数年前、シュウォーツァーにコンタクトをとっていたアーセナルは、今回動かなかったのでしょうか。正GKシュチェスニーが伸び悩み気味で、不安定なプレイが目立つなか、経験のあるGK獲得は補強ポイントのひとつだったという認識です。QPRがチャンピオンシップに降格することが決まって放出が確実視されていたジュリオ・セーザル獲得の話があったくらいですから、今回のシュウォーツァー獲得の話は、アーセナルこそチャンスだったように思います。
プレミアリーグをよく知るベテランGKがポジションを奪うもよし、シュチェスニーが発奮して正GKの座を守り続けるもよし。ジュリオ・セーザルが来れば、スランプから脱してワールドカップを控えるブラジル代表GKがあっさりポジションを奪うことになりそうですが、シュウォーツァーならレギュラー争いになりそうで、そのほうがチーム全体にはいい効果が得られたのではないかと想像します。「ジュリオ・セーザルが獲れるから問題ない」「ギャレス・バリーやイグアインを獲れるなら、GKは現状維持でいい」なら話は別ですが、オフシーズンの開始当初から活発に動いているにもかかわらず、未だめぼしい移籍話がないアーセナルには危機感を覚えます。チェルシーやリヴァプール、マンチェスター・シティ、スウォンジーが着々と補強を進めているのを横目で見ながら、彼らだけが方々で後手を踏んでいるようにみえてしまいます。グーナーのみなさんも、そろそろ焦れてきているのでは?早く核となる補強を決め、来季の陣容をはっきりさせたいものですね。日本から帰ってきたら、あっという間にプレミアリーグが始まっちゃいますよ!(写真著作者/Kevin Airs)
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