開始6秒ゴールのベンテケはハットトリック!ロベルト・マルティネス新監督のベルギーに注目!
そして、昨日はベルギーでした。プレミアリーグファンにはおなじみのロベルト・マルティネス監督の初陣となったキプロス戦は、ルカクの2発で0-3快勝。続くボスニア・ヘルツェゴビナ戦も、アザール、アルデルヴァイレルト、ルカクとプレミアリーグ勢が3発叩き込んで4-0圧勝。快調なスタートを切った新監督のチームは、アウトサイダーのジブラルタルとのアウェイゲームを戦いました。何と、開始6秒です。キックオフ直後のパスミスをさらって左に持ち込み、強烈なシュートを突き刺したのはクリスティアン・ベンテケ!リヴァプールでプレミアリーグ9ゴールとまずまずの数字を残しながら、クロップ監督のスタイルにフィットしきれずクラブを去ったストライカーは、クリスタル・パレスでの復活が勢いばかりでないことを知らしめるような力強いゴールを決めました。
ヴィツェルのゴールで0-2とした後の42分、ベンテケはこの日2点めをゲットします。アザールのクロスをムニエルが右足で落としたところを、容赦ないボレー。さらに56分には、アザールのグラウンダーをヒールで流し込んでハットトリック達成です。このシュートは、余裕が感じられなかったリヴァプール時代ならGKに当てていたかもしれません。ベルギーは0-6で順当勝ち。エヴァートンでは守備の崩壊が解任につながったロベルト・マルティネス監督は、格下続きとはいえ失点ゼロで3連勝です。
スタメンにベンテケ、アザール、アルデルヴァイレルト、フェルトンゲン、クルトワ、ベンチにはルカク、オリギ、シャドリ、ミララス、バチュアイ、ミニョレと11人もプレミアリーグ所属選手がいるベルギー代表は、イングランドに負けず劣らず気になるチームです。私は以前から、ヴィルモッツ前監督のふわっとしたサッカーが気になっており、攻守とも戦術を明確にすればこの国はもっと強くなると思っていたのですが、プレミアリーグで采配を揮っていたロベルト・マルティネス監督の新チームには俄然興味が高まっています。基本フォーメーションは3-4-3でしょうか。SBでもプレイできるアルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのトッテナムコンビを両脇に配した3バックはおもしろいアイデアで、サイドからのボールのクオリティが高い攻撃は、最前線がルカクでもベンテケでも脅威です。
エヴァートンでは称賛も酷評も受けたロベルト・マルティネス監督の真価が問われるのは、ギリシャ以外に難敵がいない欧州予選ではなく、いきなり2018年のロシアということになりそうです。2013-14シーズンにエヴァートンをプレミアリーグ5位に押し上げたスピーディなサイド攻撃をインストールできれば、アザール、メルテンス、オリギといったチャンスメーカーがいるチームは、前回大会よりも怖れられるのではないでしょうか。いや、それにしてもベンテケにはびっくりしました。実況は「after six seconds!」と絶叫しておりました。プレミアリーグではすべてヘディングで3ゴールを挙げているストライカーは、この試合では3つとも左足です。プレミアリーグでこれから戦うウェストハム、レスター、リヴァプールのみなさんは、マークを外さないのはもちろん、ゴール前では体をぶつけて自由を奪わなければなりません。何しろ相手が前にいても、とんでもない体勢から決めてしまう選手です。昨季、味方として戦っていたクロップ監督のチームの方々が、いちばんよくご存じだと思いますが…。
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ベンテケを見ると現代サッカーの難しさがわかります。
おハムさん>
今は、自信をもってプレイできてますね。
やっぱフィットするかどうかでここまで変わるものですね…いや、レッズファンとして満足できる成績を上げられなかったことに黒い気持ちもなくはないですがこうしていいタレントが再び暴れてくれるのは1サッカーファンとしては嬉しいものですね。
願わくば「赤いチーム」以外を全て屠る形で機能してくれれば自分にも管理人さんにも嬉しい復活劇となるのではないでしょうか。
グッチさん>
1点めと3点めは、レッズにいた頃ならGKにぶつけてアウトだったかもしれません。サッカー選手にとって、メンタルの状態は大きいですね。青と白相手に暴れていただきましょう(笑)