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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CLの12戦中11戦が無失点!リヴァプール、アーセナル、マン・シティ、ヴィラの守備に注目!

アーセナルはシャフタール・ドネツクに1-0、アストン・ヴィラはボローニャに2-0。火曜日に連勝だったプレミアリーグ勢は、昨夜も順調でした。リヴァプールがRBアレーナでライプツィヒを0-1で下すと、マンチェスター・シティはスパルタ・プラハに5-0圧勝。CLのリーグフェイズの3節を終えて10勝2分もさることながら、クリーンシート11試合は快挙です。

今季プレミアリーグの守備力No.1は、公式戦11勝1敗で目下8連勝中のリヴァプールでしょう。ここまでで、わずか5失点。1年前のクロップのチームは、最初の12試合で12失点でした。スロット体制になってから、大きな変化が3つありました。昨シーズンは負傷が多かったコナテの定着、中盤センターの連携向上、両サイドにおける攻守のバランスの修正です。

プレミアリーグで空中戦の勝率1位のコナテは、アーノルドやフラーフェンデルフとの連携もよく、右サイドを崩された失点は未だゼロです。クロップ時代はウインガーに振り回されるシーンが目立ったアーノルドは、守備重視の戦い方に徹することもあり、1試合あたりのドリブルで抜かれた回数は昨季の2.5から1.1に激減しています。

5失点のうち2つは、ブラッドリーとツィミカスのサイドから攻められており、レギュラーメンバーが揃った布陣のサイドは安心して見ていられます。SBのポジショニングと前線からの機能的なプレスに加えて、上下左右の関係を目まぐるしくスイッチするフラーフェンベルフとマック・アリスターの貢献も評価すべきでしょう。

昨季プレミアリーグで最少の29失点のアーセナルは、公式戦12試合で9失点。このチームの強みは、ベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、カラフィオーリ、ティンバー、冨安健洋、キヴィオルとCBが7人揃っていることです。SBのスペシャリストはひとりもおらず、CB4枚の最終ラインは日常です。

サイドを攻められて喫した失点は、レスター戦のジェームズ・ジャスティンのスーパーボレーのみ。相変わらず堅守ではあるのですが、懸念点が3つあります。セットピースからの3失点、サリバの集中力、ベン・ホワイトのパフォーマンス。セットピースはゴール前は堅牢なのですが、後方にいる選手への対応が課題となっています。

サリバのプレイで気になったのは、ブライトン戦でヤンクバ・ミンテへの対応が遅れたことと、セインツ戦のキャメロン・アーチャーへのマークです。ハイラインにおけるプレスや中盤の守備を修正しつつ、CBが一瞬の隙を突かれて決められるシーンを減らしたいところです。ミスが目立つベン・ホワイトは、トップフォームを取り戻すのを待つしかないでしょう。

開幕節のチェルシー戦以降、リーグ戦でクリーンシートがないマンチェスター・シティは、12試合で10失点。6勝のうち4つは逆転勝利で、キックオフから10分以内の失点が3つあります。ロドリ不在の穴を埋めるコヴァチッチとギュンドアンや、中盤でプレイする時間が多いリコ・ルイスは、カウンター対策とスペースのカバーリングのクオリティを高める必要がありそうです。

発展途上のアストン・ヴィラは、12試合で10失点なら上々のパフォーマンスでしょう。ディーニュが目いっぱい上がり、コンサが中に絞る左右不均衡の最終ラインは、CBの層の薄さが弱点でしたが、タイロン・ミングスが戻ってきました。昨季最終盤の守備の乱れは、中盤の底で奮闘するブバカル・カマラの不在の影響が大きかったのだと思われます。彼の復帰も朗報です。

タイロン・ミングスとマートセン、マッティ・キャッシュが機能すれば、ディーニュ、コンサ、パウ・トーレスをリフレッシュすることができます。CLとELの経験が豊富なウナイ・エメリは、このまま国内と欧州を両立させられるでしょうか。週末はアーセナルVSリヴァプール、マン・シティVSセインツ、ヴィラVSボーンマス。あらためて、彼らの守備にも注目したいと思います。


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