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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

3戦連続クリーンシートの勝利で暫定2位に浮上!ノッティンガム・フォレストはTOP4に残れるのか?

マンチェスター・ユナイテッドは14位、トッテナムは11位、マンチェスター・シティは5位。ビッグ6の半分が不振に陥っているプレミアリーグ2024-25シーズンは、中小クラブの躍進が注目されています。ビッグ6に2勝2分1敗のニューカッスルは7位で、4勝2敗のボーンマスは6位。3勝1分2敗のノッティンガム・フォレストは、19節のエヴァートン戦を制して暫定2位に浮上しています。

ヌーノ・エスピーリト・サント監督が率いるノッティンガム・フォレストの強みは、アーセナルとリヴァプールに次ぐ19失点の堅守です。オールド・トラフォードのマン・ユナイテッド戦を2-3で勝ち切ってから、プレミアリーグ5連勝。直近のブレントフォード、トッテナム、エヴァートンは、3戦連続のクリーンシートです。

守備の中心は、フィオレンティーナから獲得した新戦力のミレンコヴィッチ、コリンチャンスから移籍して2年めのムリーリョ、チェルシーからトリノ経由で加わったオラ・アイナ。ポゼッション平均39.5%とパス成功率78.5%はいずれも19位ですが、1試合あたりのインターセプト9.7回は2位で、オフサイド獲得2.7回はエヴァートンを僅差で上回るリーグTOPです。

攻撃の主軸は、前線で体を張るクリス・ウッドと、キラーパス連発のギブス=ホワイト。得点王ランキングで4位の11ゴールをゲットしているクリス・ウッドにとって、リーグ最多の空中戦73敗は勲章でしょう。19試合3ゴール3アシストのエランガも欠かせない存在で、ニューカッスルから獲得した22歳のMFエリオット・アンダーソンは、夏のマーケットにおける最大の成功でしょう。

1978-79シーズンからチャンピオンズカップを連覇した古豪は、11勝4分4敗で前半戦を終えています。グディソン・パークで0-2で勝った後、盛り上がったサポーターは「We’re gonna win the league」と連呼していますが、現実的な目標はTOP4でしょう。最後の欧州のステージは、1995-96シーズンのUEFAカップ(現在のEL)。29年ぶりの快挙は実現するのでしょうか。

過去10年の4位の勝ち点を見ると、最も低かった2019-20シーズンは66で、リヴァプールとアーセナルのガチンコ勝負となった2016-17シーズンは76。現在37ポイントのノッティンガム・フォレストが前半戦と同水準をキープできれば、90%という高率でCL出場権を獲得できる計算でになります。2019-20シーズンの5位レスターは62ポイント。こちらは、8勝2分9敗でもクリアします。

ちなみに「クリスマスの4位」は4勝6敗。直近4シーズンはすべて5位以下に転落しています。ビッグ6以外のクラブで、接戦を制して4位以内をキープした最後の事例は1995-96シーズンまで遡ります。22勝11分9敗(当時は42試合制)の77ポイントで3位…そう、ノッティンガム・フォレスト。「Opta」のシミュレーションでは、今季の彼らがTOP4で着地する確率は13.4%だそうです。

欧州最高峰の大会への復帰は、なかなか厳しそうですが、「2024-25シーズンの欧州のポイントランキングでプレミアリーグが2位以内に入れば、CL出場権は5枠」というルールが発動する可能性があります。今季のCLではリヴァプール、アーセナル、アストン・ヴィラがTOP5で、ECLで首位のチェルシーは優勝の大本命。5位でよければ、マン・シティが復活しても充分めざせます。

目下の課題は、リーグ12位の26ゴールに留まっている攻撃力です。これまでの4敗はすべて、クリス・ウッドが封じられたゲームです。アウォニイ、ジョタ・シルヴァ、ハドソン=オドイらが決められる形を増やせれば、失速を回避できるかもしれません。ヌーノ・エスピーリト・サント監督の戦術と用兵に注目しましょう。


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