2025.01.01 チームの話題(全体・他クラブ)
サラーVSサカは厳しすぎる…!プレミアリーグ2024-25シーズン前半戦の「偏愛的ベスト11」
あけましておめでとうございます。2025年も、さまざまなテーマでプレミアリーグのトピックスをお伝えできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、新年の最初のお題は「プレミアリーグ前半戦のベスト11」。リヴァプールの快走、アーセナルの苦闘、チェルシー復活、マンチェスター勢の転落、中小クラブの躍進…カオスのなかで活躍した選手たちにスポットを当ててまいります。
最も悩んだのはCBで、せつなかったのは右のウイングです。モー・サラーは18試合17ゴール13アシスト、ブカヨ・サカは16試合5ゴール10アシスト。2人のMVP候補からひとりだけといわれれば、ウーデゴーア不在のチームを支えたアーセナルのエースを落とすしかありません。年内で10アシストは、デブライネとアンリのシーズン20アシストの更新が期待できるペースなのに…。
サラーがゴールもアシストもなかったのは、唯一の敗戦となったノッティンガム・フォレスト戦と、0-1の辛勝だったクリスタル・パレス戦だけです。後半戦もこのペースを続けられたら、プレミアリーグファンの興味はTOP4争いにシフトするでしょう。次は最前線です。14ゴールのハーランド、12ゴールのイサク、11ゴールのクリス・ウッドを候補としました。
開幕から5戦10発と無双状態だったハーランドは、その後の14試合で4ゴール。マンチェスター・シティが不振に陥る原因のひとつとなってしまいました。イサクは真逆で、最初の6試合は1ゴールのみ。チェルシー戦以降の11試合は11ゴールで、直近は6試合連続ゴールという記録を続行しています。ゴール数では劣るクリス・ウッドは、決めた試合は6勝4分と貢献度がPRポイントです。
悩ましい三択ですが、ゴール&アシストが16と最多のイサクを素直に選びましょう。左のウイングには8ゴールのルイス・ディアスがいるのですが、前線ならどこでもできるウルヴスの10番、マテウス・クーニャを外せませんでした。20試合10ゴール4アシストで、17位に沈むチームがゲットしたゴールの45%に関与しており、チームが残留となったら銅像が立つかもしれません。
トップ下はチェルシー復活のキーマン、19試合12ゴール6アシストのコール・パルマー。PKは3回とも成功と、相変わらずのスペシャリストです。ブルーズからはもうひとり、中盤を支えるモイセス・カイセドも選ばせていただきました。移籍2年めの今季は守備のクオリティが格段に上がっており、1160本のパスとタックル成功60回はいずれもMFのTOPです。
カイセドの相棒には、ノッティンガム・フォレストで欠かせない存在となった22歳のエリオット・アンダーソンを推したいと思います。昨季プレミアリーグで17位だったチームが2位にジャンプアップしたのは、堅実なCBコンビ、攻守のハブとなるMF、得点力が高いFWと背骨がしっかりしていたからでしょう。このポジションで5アシストは、特筆すべき数字です。
トップ下とセントラルMFで泣く泣く諦めたのは、デクラン・ライス、ブルーノ・ギマランイス、ティーレマンス、ジェームズ・マディソン、マック・アリスター、フラーフェンベルフといった顔ぶれです。リヴァプールの中盤は「ハイレベルの共産主義」というか…。カーティス・ジョーンズとショボスライも含め、誰が入っても安定感抜群で、個々を選びにくいことこのうえなしです。
ここからは、最終ラインです。「開票直後に当確印」としたのはファン・ダイク…ではなくアントニー・ロビンソン。フラムのサイドアタックで脅威となっているレフトバックは、インターセプト37回がリーグTOPで、7アシストはDFの1位です。相方が誰でもビルドアップとラインコントロールのクオリティを落とさないリヴァプールのキャプテンも当然のチョイスで、説明は不要でしょう。
CBは、ファン・ダイクの脇に誰を入れるかで悩みました。CKから3ゴールのガブリエウ、エヴァートンの堅守の軸となったタルコフスキー、ボトマンがいない4バックを仕切ったシェア…。アーセナル戦以外はすべて2失点以下のクリスタル・パレスで、ラクロワの負担を減らしたマーク・グエイも捨てがたいタレントです。
昨シーズンよりミスが目立ったサリバは選びづらく、結局残したのはノッティンガム・フォレストのムリーリョでした。ミレンコビッチと彼がいなければ、レッズと並ぶリーグNo.1のクリーンシート8回は実現しえなかったでしょう。22歳のブラジル人には、既にビッグクラブからオファーが舞い込んでいるようで、夏のマーケットで争奪戦が繰り広げられる可能性が高まっています。
右サイドは、攻守のバランスが改善したアレクサンダー=アーノルド。GKも難しい選択を迫られるポジションで、セーブ率ならロベルト・サンチェスですが、キックの精度やクロス阻止率などを加えた総合力でダヴィド・ラヤとしました。次点として、ゴールデングローブの最有力候補となったフォレストのセルス、PKを2回止めたピックフォードを挙げておきましょう。
以上、プレミアリーグ2024-25シーズンの前半戦の「偏愛的ベスト11」を選んでみました。突出したタレントなしで、マン・シティと1ポイント差の7位に食い込んだボーンマスは、チームとして「特別賞」を…いや、そんな賞があるならブカヨ・サカですね。前半戦だけで10アシストは、フツーはランキングTOPの数字です。サラー、恐るべし。
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