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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

1位は2年連続であのクラブ⁉ プレミアリーグのスタジアム収容率ランキング!

優勝を狙えるクラブが6つも存在し、上位と下位の差が小さく番狂わせが続出するプレミアリーグは、依然として欧州屈指の人気を誇っています。スタンドとピッチの距離がないイングランドのスタジアムは、前列に座れば5メートル先でCKを蹴っているほどの近さで、体がぶつかり合う音、レフェリーへの抗議、指揮官の指示も大音量で入ってきます。チケットがプラチナ化しているクラブが多く、近年は移転&改修ラッシュ。リヴァプールとマンチェスター・シティは新しいスタンドを増設し、ウェストハムは慣れ親しんだブーリン・グラウンドを畳み、オリンピック・スタジアムに移りました。チェルシー、トッテナムもスタジアム移転・改修を計画しており、収容力が格段に上がる見通しです。

さて、今季ここまで、最もスタジアムを埋めているプレミアリーグのクラブはどこでしょうか。イギリスメディア「デイリー・スター」が、25節までのデータをまとめてくれています。さっそく、「Premier League clubs ranked by how full their stadiums have been this season」という記事をチェックしてみましょう。収容率1位はウェストハムで、何と99.9%!最下位のハル・シティでも80%を超えており、簡単にチケットを入手できるクラブは多くありません。

【プレミアリーグ2016-17 スタジアム収容率ランキング】
1位/ ウェストハム        (99.9%)56968
2位/ マンチェスター・ユナイテッド(99.4%)75292
3位/ アーセナル           (99.4%) 59988
4位/ チェルシー         (99.2%)41528
5位/ トッテナム         (98.5%)31552
6位/ レスター          (98.3%)31946
6位/ スウォンジー        (98.3%)20584
8位/ マンチェスター・シティ   (98.1%)54047
9位/ リヴァプール        (98.0%)52948
10位/ボーンマス         (97.5%)11173
11位/エヴァートン        (97.1%)39308
12位/ストーク          (96.7%)27356
13位/クリスタル・パレス     (95.2%)25077
14位/ワトフォード        (95.2%)20556
15位/サウサンプトン       (94.0%)30735
16位/バーンリー         (93.3%)20337
17位/ミドルズブラ        (90.3%)30484
18位/WBA            (87.5%)23476
19位/サンダーランド       (84.9%)41593
20位/ハル・シティ        (80.5%)20566

昨年の3月に「FourFourTwo」が報じていた2015-16シーズンのデータと比較すると、TOP5のうち4つまでが同じクラブでした。1位ウェストハムは2季連続。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーは1年前は3位~5位。2位にいたノリッジがチャンピオンシップに降格したため、3クラブがそのまま繰り上がった格好です。5位トッテナムは、9位からランクアップしているのですが、98.5%という数字はほぼ変わっていません。上にいたストークとマンチェスター・シティが収容率を落としたため、こちらもナチュラルに繰り上がっています。

ウェストハムは、スタジアム移転で20000席以上増えているのですが、ほとんどソールドアウトは驚異的です。ロンドンの北にはアーセナルとトッテナム、西はチェルシー、フラム、QPRが人気を分けているのに対して、東のハマーズの近くにいるのはミルウォールとレイトン・オリエントと小粒です。地元に数多くのサポーターを持つこのクラブが、エヴァートンやサウサンプトンとともに強化に成功すれば、プレミアリーグはより難しいリーグになります。

昨季、ぶっちぎりの最下位で降格したアストン・ヴィラが8割しか埋められなかったように、今シーズンも勝てないハル・シティが収容率20位となっています。ハル・シティのすぐ上にいるサンダーランドとWBAは、1年前も同じ順位で「定位置キープ」。2015-16シーズンは成績不振で収容率も15位だったエヴァートンは、クーマン監督の下でプレミアリーグ7位に順位を上げ、スタジアムの埋まり具合も3%向上しています。ランキングを眺めていると、12000人も入らないボーンマスの本拠地ディーン・コートが目につきます。彼らはトップリーグに残れるでしょうか。年明けからのプレミアリーグで2分5敗、2ヵ月未勝利はミドルズブラとボーンマスのみ。7試合で20失点と崩壊した守備を立て直せなければ、一気に降格ゾーンに落下するでしょう。収容規模50000人以上のトップクラブがスター選手を集めて鎬を削るのを観れば盛り上がるのですが、小規模クラブが必死に残留する姿を見守るのもまた、プロサッカーリーグのひとつの楽しみです。エディ・ハウ監督の采配とやりくりに注目したいと思います。…いや、ハマーズ、素晴らしいです。(ロンドン・スタジアム 写真著作者/EtienneSoumoy)

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“1位は2年連続であのクラブ⁉ プレミアリーグのスタジアム収容率ランキング!” への2件のフィードバック

  1. おはむ より:

    チケット入手は日本からでも簡単に取れて、値段もまぁまぁ高いくらいで、スタジアムに行けば 地元の人らが歓迎してくれて、いいチームですよ。
    特にチケットの取りやすさは プレミアリーグを観戦したい人におすすめできるチームです

  2. makoto より:

    おはむさん>
    ハマーズ、取りやすいんですね。チェルシーとリヴァプール以外はそこそこ取れるクラブが多いので、99%も入っているクラブはどちらかといえば厳しいほうに入るのでは?と思ってました。情報ありがとうございます。

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