フランスとスペインが作った天井知らずの売り手市場…高額移籍金ランキング2013-14
プレミアリーグでは、マンチェスター・シティのぜいたく補強ぶりが目立ちます。同じくこの夏、積極的な補強が目立ったトッテナム、リヴァプ―ル、チェルシーは、ひとりの選手への投資額はさほど高くなく、フリートランスファーで獲得した選手も多いのですが、マンチェスター・シティだけは金に糸目をつけず、狙った選手はほぼ全員獲得しています。これをやられるときついですね。過去、マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルは、まずは低めのオファーを出し、その後の交渉で…とやっていたのですが、マンチェスター・シティやモナコ、パリのように「高額オファーで速攻ゲット」が普通になると、従来の「低めでご機嫌伺い」式に対して、選手を保有しているクラブが「失礼な金額だ」などと、テーブルにつく前から気分を害したりしかねません。一部のクラブの景気のよさ、気前のよさが、全体の相場観を上げてしまったところもあるのではないでしょうか。
移籍相場が上がり過ぎると、「強いクラブと弱いクラブ」だけでなく、「資金たっぷりクラブとお金のないクラブ」での格差が顕著となり、移籍金や年棒の支出がクラブ財政をより圧迫することになります。フランスやスペインの「2強とそれ以外」状態は、リーグへの興味を削ぎ、サッカー人気の低迷を助長するのではないかと心配です。クラブに分配されるテレビ放映権料が直近も増えているプレミアリーグは、下位クラブもそれなりの予算を持っており、しばらくは大丈夫そうですが。
【2013-14高額移籍金選手トップ20】
■1位/ガレス・ベイル(トッテナム→レアル・マドリード)
9100万ユーロ(約118億3000万円)
■2位/カバーニ(ナポリ→パリ・サンジェルマン)
6450万ユーロ(約83億9000万円)
■3位/ファルカオ(アトレティコ・マドリード→モナコ)
6000万ユーロ(約78億円)
■4位/ネイマール(サントス→バルセロナ)
5700万ユーロ(約74億1000万円)
■5位/エジル(レアル・マドリード→アーセナル)
5000万ユーロ(約65億円)
■6位/ロドリゲス(ポルト→モナコ)
4500万ユーロ(約58億5000万円)
■7位/フェルナンジーニョ
(シャフタル・ドネツク→マンチェスター・シティ)
4000万ユーロ(約52億円)
■8位/ウィリアン(アンジ・マハチカラ→チェルシー)
3800万ユーロ(約49億4000万円)
■9位/ゲッツェ(ドルトムント→バイエルン・ミュンヘン)
3700万ユーロ(約48億1000万円)
■9位/イグアイン(レアル・マドリード→ナポリ)
3700万ユーロ(約48億1000万円)
■11位/マルキーニョス(ASローマ→パリ・サンジェルマン)
3140万ユーロ(約40億8200万円)
■12位/イスコ(マラガ→レアル・マドリード)
3000万ユーロ(約39億円)
■12位/イジャラメンディ(レアル・ソシエダ→レアル・マドリード)
3000万ユーロ(約39億円)
■12位/ロベルト・ソルダード(バレンシア→トッテナム)
3000万ユーロ(約39億円)
■15位/ラメラ(ASローマ→トッテナム)
3000万ユーロ(約39億円)
■16位/ムヒタリアン(シャフタル・ドネツク→ドルトムント)
2750万ユーロ(約35億7500万円)
■16位/フェライニ(エヴァートン→マンチェスター・ユナイテッド)
2750万ユーロ(約35億7500万円)
■18位/ヨヴェティッチ(フィオレンティーナ→マンチェスター・シティ)
2600万ユーロ(約33億8000万円)
■19位/モウチーニョ(ポルト→モナコ)
2500万ユーロ(約32億5000万円)
■19位/チアゴ・アルカンタラ(バルセロナ→バイエルン・ミュンヘン)
2500万ユーロ(約32億5000万円)
■19位/アルバロ・ネグレド(セビージャ→マンチェスター・シティ)
2500万ユーロ(約32億5000万円)
■19位/ベルナルジ(アトレチコ・ミネイロ→シャフタル・ドネツク)
2500万ユーロ(約32億5000万円)
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