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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

マンチェスター勢とアーセナルに欠場者続出!? 波乱含みのプレミアリーグ再開

ワールドカップ予選や親善試合で2週間空きましたが、本日より、プレミアリーグが再開。エトー、エジル、フェライニなど、新加入選手のプレミアリーグデビューを心待ちにしていたサポーターも多いのではないでしょうか。ところが…。

どうも、新加入組のみならず、ケガや体調不良で14日のゲームを欠場する選手が続出する雲行きなのです。モウリーニョ監督がエトーのデビューを予告しているチェルシーとトッテナム、エヴァートンは問題なさそうですが、他の上位クラブは軒並みピンチ。以下にその状況を、重傷な順番で紹介していくとしましょうか。

まずは、頭数が足りるのかどうか、点呼から始めなければならないアーセナルです。とりわけ厳しいのが中盤のメンバー。ロシツキがイタリアとのワールドカップ予選で負傷。最後になるかもしれない来年の大舞台出場への望みも絶たれ、ダブルパンチです。加えて、エジルとメルテザッカーが風邪をひいたというニュースが入ってきました。メルテザッカーは、昨日、起き上がれないくらいだったといわれており、グーナーの期待を背負った背番号11のプレミアリーグお披露目も、1週間延期となりそうです。こうなると、もはや「誰をスタメンにするか」ではなく、「スタメンがちゃんと揃うか」というレベル。トップはジルーでいいとして、中盤はトップ下にウィルシャー、サイドがウォルコットとカソルラ、センターがラムジーと…おお、フラミニがいました。以上。…選手交代が必要な場面では、モンレアルかギブスを前に上げるか、ニャブリやゼラレムなど若手を引っ張ってこないといけません。DFも、ジェンキンソン、サニャ、コシールニー、ギブスで目いっぱい。ヴェルマーレンが戻ってくるようですが、いきなりスタメンというわけにもいかないでしょう。相手は、大幅なメンバー刷新でスタイル模索中のサンダーランドなので、これでも負けないとは思いますが、「まさかの…」がないとはいえません。グーナーのみなさんは、やきもきしながらスタメン発表を待つことになりそうです。

マンチェスター・シティでは、ダヴィド・シルヴァが8日のスペイン代表の練習でリタイア。コンパニの復帰も22日のマンチェスター・ダービーといわれており、攻守の要が不在のまま、ストークとのアウェイ戦に臨みます。既にカーディフに勝ち点3を献上している優勝候補としては、ホームでしぶとい内弁慶の降格候補に、ジャイアントキリングを許すわけにはいきません。CBのレスコットやナスタシッチが不安定で、ディフェンスの混乱がチーム全体のバランスを崩しているなか、ヤヤ・トゥレの運動量とミルナーやナスリ、ロドウェルらの奮起に期待がかかります。

そして、開幕からスウォンジー、チェルシー、リヴァプールと難敵続きだったマンチェスター・ユナイテッドは、ホームで昇格したてのクリスタル・パレスと対戦。2試合続けて無得点だった攻撃陣が、たまったストレスを吐きだすチャンス…と思いきや、香川真司が体調不良で昨日のスポンサーがらみの記者会見を欠席。ルーニーの頭部裂傷も未だ癒えず、モイーズ監督はぎりぎりまでスタメンで悩みそうです。順当にいけば、フェライニはトップ下起用、クレヴァリーとキャリックのセンターコンビを継続させ、両サイドはウェルベック、バレンシアもしくはナニ。そうすると、マンチェスター・ダービーでこれまで1回も使っていない香川真司をいきなり出すという選択肢は、慎重居士のモイーズ監督のプランにはなさそうなので、もう2週間ぐらいは世界中の記者が「香川ピンチ」の見出しで記事を書くことになります。このゲームこそ、スタメンに香川真司の名前を見たかったというのが本音ですが、これはもう、本人の体調管理の問題なので、致し方なしですね。

最後に、首位リヴァプールは、スタリッジの出場が微妙とのこと。こちらは16日キックオフと、まだ2日あるので今後の経過次第ですが、もし間に合わないとなれば、イアゴ・アスパスとコウチーニョにがんばってもらうしかありません。ロジャース監督の古巣スウォンジーは、徐々に調子が上向いており、これもまた厳しいアウェイゲームになりそうです。

プレミアリーグファンとしては、各チームともベストメンバーで戦ってほしいと思いますが、主力欠場の穴をどう埋めるのかに注目するのも長いリーグ戦の楽しみ方、と前向きに考えましょう。しかしこれ、すべて順当に上位の勝ち、とはいかないのではないでしょうか。やられるとすれば、どこでしょうね。私は水色が怪しいとみます。いかがでしょうか。(写真著作者/Roger Goraczniak)

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