激闘プレミアリーグ!残留バトルの行方を左右する3つの劇的ゴールをピックアップ!
ザ・ホーソンズの試合は、当然のようにスパーズが中盤を支配する展開。24分にデル・アリのパスを受けたワニャマがコントロールショットを放つと、GKフォスターがセーブ。29分には右サイドのトリッピアーが斜めに出したスルーパスでハリー・ケインがGKと1対1になりますが、飛び出したフォスターが手に当て、ファーポストの外に弾き出します。直後に左のエリクセンが中央に浮かしたパスは、ハリー・ケインのヘッドが左にアウト。スパーズがここでいずれかを決めていれば、今季プレミアリーグで3ゴール以上が1回もないチームは、そのまま押し切られていたでしょう。
WBAの決定機は、サロモン・ロンドンがボレーをミスしてしまった47分のカウンターぐらいです。54分、中央を突破したアウェイチームのカウンターは、デル・アリの絶妙なダイレクトパスでラインの裏に出たラメラがうまくトラップできず、コースを塞ぎながら前に出たフォスターにブロックされてしまいます。62分のエリクセンのFKも、フォスターが右に飛んでセーブ。74分、ハーフライン付近からのFKが斜めに上がり、ボックス左のヘガシーがヘディングで中に入れると、クリアしようとしたハリー・ケインがキックミス。ゴールに向かったボールは、ロリスが見事な反応を見せてバーの上に弾き出しました。
90分をまわり、0-0。トッテナムを相手にドローなら上出来ですが、このまま終われば勝ち点29のWBAは降格が決まってしまいます。92分、プレミアリーグNo.1のセットピース巧者が、マンチェスター・ユナイテッドを倒してペップの優勝をアシストした試合と同様に、CKを活かしました。左からのキックをドーソンがヘッドで叩くと、こぼれ球を押し込んだのはジェイク・リヴァモア!35節のリヴァプール戦でもCKからゴールを決めたコンビが、土壇場で希望をつなぐ貴重なゴールを決めました。勝ち点31としたWBAは首の皮1枚で生き残り、敗れたスパーズは、残り2試合を1勝1分ならチャンピオンズリーグ出場権を確保できそうです。
劇的ゴールで地獄から生還したWBAに対して、同時刻のキックオフでクリスタル・パレスと戦っていたストークは、ラスト4分のゴールで地獄に突き落とされてしまいました。この試合に敗れ、直後に始まるゲームでセインツがエヴァートン相手に勝ち点をゲットすれば、ポール・ランバート監督のチームの降格が決まります。シャキリの美しい直接FKで、ハーフタイムはストークが1-0でリード。ところが68分、カウンターから、ロフタス=チークのパスをボックス左で受けたマッカーサーに左足で流し込まれ、1-1のまま86分を迎えます。
残酷なゴールは、右のザハと左のファン・アーンホルトを両方フリーにしてしまったために決まりました。ベンテケのパスをザハが中央に送ると、ショークロスがカットしたボールがラインの裏にこぼれ、ファン・アーンホルトがバトランドと1対1。レフティが冷静に守護神の脇を抜き、プレミアリーグ13戦連続勝利なしのチームは、崖っぷちでセインツ戦の結果を待つことになりました。
本日3発めの劇的ゴールは、エヴァートンVSセインツの96分でした。ハーフタイムにレミナと代わったレドモンドが、56分に今季プレミアリーグ初ゴールをゲットして0-1。ストークの降格は濃厚となり、このまま終わればセインツは勝ち点35で、ハダースフィールドをかわして16位に浮上します。85分、吉田麻也が2枚めのイエローをもらって退場。10人になったチームは、長い追加タイムを耐え切ることができませんでした。94分のレイトン・ベインズのFKはGKマッカーシーがビッグセーブ。3分後、スローインにしてしまえばよかったボールをバートランドが無理にクリアし、グイェに拾われます。グラウンダーをダイレクトで叩いたトム・デイヴィスのボレーは、フートの足でコースが変わり、ゴールイン!逆を取られたマッカーシーは、ゴールマウスに座り込んでいます。CBが触らなければ、枠を逸れていた一撃。追い詰められていたセインツは、最後に判断ミスを重ねて勝ち点をロストしてしまいました。
残留バトルの状況を、整理しましょう。最下位に沈んだストークが降格決定。19位のWBAは、最終節でクリスタル・パレスに勝てば勝ち点34となり、現在33のセインツとスワンズの結果次第です。この2チームは8日に開催される31節の延期試合でぶつかることになっており、どちらかが勝てばWBAはアウト。ドローで両者が34で並べば、最終節は16位から19位までの熾烈な争いとなります。16位のハダースフィールドの状況にも触れておきましょう。勝ち点35の昇格チームは、最後の3試合がマン・シティ、チェルシー、アーセナル。強豪に全敗し、2試合を残しているセインツとスワンズが両方とも1勝すれば、彼らが降格となります。2/4の椅子取りゲームについては、8日の大一番を終えた後、整理しましょう。最後がマン・シティのセインツは、吉田麻也不在の次戦で勝たないといけません。(ベン・フォスター 写真著作者/Dl 94)
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さすがプレミアリーグです。
残留争いをしているチームが上位チームに打ち勝つ。
世界トップリーグでありながらこういった試合が観れるのもプレミアの魅力ですね。
ストーク×パレス、WBA×スパーズ、エヴァートン×セインツの3連戦を連続で観戦して、心身ともに疲れ切りました。毎シーズンこの時期はヒリヒリする試合が多く、中立の目線で観ているにも関わらず胃が痛くなる思いです。降格が決まってしまったストークには、プレミアで引く手のありそうな20代の選手が多く、戦力の維持が難しそうに思えます。残り2枠の降格圏にどのチームが嵌ってしまっても、同じ事が言えるのでしょうけど。それにしても、麻也の退場は激痛でしたですね…