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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

盤石レッズ、疲労困憊スパーズ…フライング気味のプレミアリーグ2018-19序盤戦順位予想!

プレミアリーグ2018-19シーズンの順位予想を、今日中に提出せよといわれれば、過去3シーズンをすべて3位以内で終えているトッテナムでも6位に置くしかありません。 ワールドカップを準決勝まで戦った選手が9人もいるのは、欧州全土を見渡しても彼らだけ。ハリー・ケイン、デル・アリ、トリッピアー、ダニー・ローズ、エリック・ダイアーのイングランド勢に加えて、トビー・アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンのCBコンビとムサ・デンベレのベルギー勢も、最後まで残っていました。優勝したフランスでは、主将のウーゴ・ロリスがスパーズです。これだけ大勢の選手が出遅れリスクを抱えているのに、ビッグ6では唯一の新戦力ゼロ。プレミアリーグ3節がマンチェスター・ユナイテッド、5節にリヴァプール戦があるスパーズは、致命的なビハインドを背負ってしまうかもしれません。

ポチェッティーノ監督に次いで悩ましいのは、ペップ・グアルディオラ監督です。スタメンで決勝トーナメントに進出していないのは、ドイツ代表に選ばれなかったレロイ・サネだけ。ジョン・ストーンズ、コンパニ、デブライネ、スターリングは最後まで体を張って戦っており、ダヴィド・シルヴァやフェルナンジーニョ、アグエロのベテラン勢がコンディショニングに失敗すれば、一気に苦しくなります。20日後のコミュニティシールドをチェルシーと争い、プレミアリーグ開幕節でアーセナルの本拠地エミレーツに足を運ぶクラブは、昨季のような独走態勢を築けず、混戦の仕掛け人となってしまうかもしれません。既に押さえている新戦力がレスターから来たリヤド・マフレズのみというのも、懸念材料のひとつです。

彼らに対して、ワールドカップの影響が小さいのはリヴァプールとアーセナルです。ファン・ダイク、ワイナルドゥム、ロバートソンとニューフェイスのナビ・ケイタ、ファビーニョは全員不出場。他の主力も早期敗退かサブメンバーで、マネとサラーは7月を待たずに荷物をまとめています。レギュラーで戦い抜いたヘンダーソンとデヤン・ロブレンの代役には困っておらず、チェンバレンの長期離脱の穴は、ナビ・ケイタやララナが埋めてくれるでしょう。クロップ監督のチームと同様に、エメリ新監督のアーセナルもワールドカップはノータッチの選手たちが主力です。ガボンのオーバメヤン、アルメニアのムヒタリアン、ウェールズのラムジー、ギリシャ人の新戦力パパスタソプーロスが全員セーフ。エジルが失意の帰国となったのも、クラブ目線では悪くない話です。

ロシアのセミファイナルに7人を送り込んだマンチェスター・ユナイテッド、アザールとクルトワが移籍濃厚でチーム創りの難易度が高いチェルシーも、スパーズやマン・シティと同様に不安組に置いておいたほうがいいでしょう。単純に考えると、序盤戦はリヴァプールとアーセナルがリードし、マンチェスター勢が追いかけ、スパーズとブルーズのロンドン勢が耐える展開になりそうですが、有利と思われる2チームの状況は全く違います。

昨季のメンバーをベースに、継続性をもってチームを固められるチャンピオンズリーグのファイナリストに対して、プレミアリーグ6位のほうは改革のタイミング。オーバメヤン、ムヒタリアン、ルーカス・トレイラ、パパスタソプーロス、ベルント・レノと、アーセナルに加わって間もない選手が多いのは、ロケットスタートの可能性という観点ではプラスではありません。プレミアリーグで指揮を執るのが初めてのエメリ監督が、クリスタル・パレスで勝てずに終わったフランク・デブールほど厳しい状況に追い込まれるとは思えませんが、ヴェンゲルの後釜というプレッシャーは相当きついのではないでしょうか。いきなりマン・シティとチェルシーに勝てといわれている厳しいドローで失敗すれば、自分たちのスタイルを確立するのに時間がかかるかもしれません。

整理すると、取りこぼしシンドロームが顔を出さなければリヴァプールがスタートダッシュ、地力があるマン・シティと選手層が厚いマン・ユナイテッドがこれに続き、疲労困憊トッテナムと立て直しの難易度が高いチェルシーが4~5番手。アーセナルはレッズに続くか6番手のいずれかと見ましたが、いかがでしょうか。開幕のエメリVSペップ、2節のビッグロンドンダービー、3節のマンチェスター・ユナイテッドVSトッテナムが、当初の序列のキーポイントとなりそうです。いずれにしても、スパーズは厳しそうですが…。グリーリッシュを狙っているといわれるレヴィ&ポチェッティーノの逆襲がいつ始まるのかに注目しています。

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“盤石レッズ、疲労困憊スパーズ…フライング気味のプレミアリーグ2018-19序盤戦順位予想!” への7件のフィードバック

  1. にわかスパーズファン より:

    前回のドイツ優勝後のドルトムントを見れば不安しかありません。デンベレ、トビーの去就が決まってないのも悩みの種ではあります。今シーズンはポチェにとって最大の試練となるかと思います。

  2. coy より:

    スパーズは毎年ギリギリに補強に動きますから、ご心配なく。笑
    マンシティ、リバプール、スパーズ、ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、と見ます。
    マンシティとリバプールは抜けていて、あと4チームは大差ないですが。
    ユナイテッドは珍しく?笑 継続路線ですが、内容に乏しいサッカーではなかなか来季は難しいのでは。。。
    アーセナルはどう化けるか楽しみですね!

  3. stotina より:

    更新おつかれさまです。

    ファンとしては新生アーセナルに期待が高まるのは当然として、他人様の事情ながらマンチェスター勢の出来にも関心があります。

    青い方は、連覇に向けてペップがチームをどうマネージしていくのか。
    近年のプレミアを見ていると、優勝した次のシーズン、選手たちにどうしても「飽食感」が生まれ、連覇を困難にしているように思います。夏にも何らかの手を打つのでしょうが、ペップがチームをさらにレベルアップできるか否か。

    赤い方は、モウリーニョがどう立て直してくるのか、あるいはその限界を見せるのか。
    モウリーニョについては、私はやはりチェルシー第1期が強烈で、うろ覚えですが、当時の彼が持ち込んだ3センターは、コンテの3バックのように、プレミアの戦術トレンドを変えたように記憶しています。
    インテル、レアル時代は分かりませんが、チェルシー第2期以降、第1期にあった革新性が薄れてしまい、ヴェンゲルが去った今、戦術面ではトップ6の中で最も保守的な印象です。新たな顔を見せないと苦労するシーズンになるのではないかと踏んでいます。

    というわけで、ファンの皆様には不躾な物言いだったかもしれず恐縮ですが、マンチェスター勢はシーズン全体としては苦戦するのではないかと見ています。
    わがアーセナルは、ヴェンゲルさんの下では現有戦力のポテンシャルが発揮しきれていなかったと考えているので、補強分+ファンの贔屓目で、序盤が難敵ぞろいなのが不安材料ながらトップ4争いに絡んでくれると期待しています。あくまで期待。

  4. ロイス より:

    管理人さんのアーセナル評価がいつもブレてるだよなー

  5. ペップの街 より:

    レッズの前評判が高いですね。我がマンシティはフェルナンジーニョのコンディションが気になります。W杯でのパフォーマンスを見てると、シーズンの疲れが取れてないのかなと心配です。
    デ・ブライネは更に進化してるようなので楽しみです。連覇の可能性は高いと思うのですが。

  6. sini より:

    makotoさんは昨季もスパーズのトップ4転落を予想して外していらっしゃるので、そこはフラグになってくれる筈と安心しました。笑 冗談ですよ。

    自分はシティ連覇濃厚で、対抗リヴァプール、
    穴にユナイテッド、スパーズ、
    大穴がチェルシーとアーセナル、
    超大穴でその他のクラブ、と見ています。

    W杯疲労は心配なものの、クリスティアーノが覚醒してユナイテッドがチェルシーから覇権を奪還した06/07年、ワールドカップでポルトガルがベスト4まで進出していたこともありますし、そこはどう転ぶかわからないと見ています。
    もちろんクリスティアーノは宇宙人だから、とは言えるかもですが。

    スパーズの開幕ずっこけは毎年恒例ですし、なんとかなると思います。補強の遅れは気になりますけどね。

  7. より:

    makotoさんはシティとスパーズお嫌いですからね笑

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