「4位以内に入れる」…ウォルコット絶賛のエヴァートンが期待できる3つのポイント!
「クラブとクーマンの間に絆がなかった」「ルカクの代役確保という最大の問題は解決しなかった」「スティ-ヴ・ウォルシュの補強戦略に問題あり。無計画に集められた選手たちを束ねる戦術はなかった」「ミスが多いアシュリー・ウィリアムズをはじめ、高齢化が進んだ最終ラインは脆い」「ルーニーがキープした際の動き出しが少なく、彼が輝けるチームではなかった」。クーマン監督の解任に際して、「テレグラフ」が挙げたエヴァートン低迷の理由の大半は、1億4000万ポンドを投じた大型補強の失敗に端を発しています。移籍したルカクが残した大きな穴は、サンドロ・ラミレスやヴラシッチでは到底埋められず、ルーニーのポジションは中途半端。負傷リタイアしたロス・バークリーの代役として期待されたクラーセンは全く機能せず、マイケル・キーンとギルフィ・シグルズソンは明らかに戸惑っていました。
コールマン、ジャギエルカ、アシュリー・ウィリアムズ、レイトン・ベインズの高齢4バックは、2017年の夏に見直されるべきでした。プレミアリーグ9試合で7ゴールしか決められず、失点18を喫したチームは、降格ゾーンにタッチした瞬間に監督解任ボタンをプッシュ。後任は「残留してくれれば何でもいい」とでもいうようなサム・アラダイスで、一時は持ち直したものの、後半戦を6勝5分8敗ではそのまま任せるわけにはいきませんでした。
5月という早いタイミングでマルコ・シウヴァが監督に就任すると、この夏のエヴァートンは前年が嘘のような的確な補強を進めました。ルカクを忘れさせてくれたリシャルリソン、サイドで変化をもたらすベルナルジは、これまでのチームに欠けていたタレントです。ミナ&ディーニュというバルサコンビの獲得とズマのレンタルは、ジャギエルカとレイトン・ベインズの時代にピリオドを打つ意志の表れでした。中盤の軸は、前がシグルズソン、後ろがグイェ。マイケル・キーンがよかった頃を思い出し、背骨がしっかりしたチームは、失点の多さは相変わらずながら、徐々に形が出来上がりつつあります。
「リヴァプール・エコー」が、「Everton winners and losers of 2018/19 season so far(2018-19シーズンにおけるエヴァートンのこれまでの勝者と敗者)」という記事を配信。6試合4発のリシャルリソン、直近5試合で4発のシグルズソン、頭がい骨骨折から短期間で復帰したマイケル・キーン、レイトン・ベインズをベンチに追いやったディーニュを勝者として称え、33歳の左SBとジャギエルカ、コールマン、二アッセを敗者としています。このチームにさらなる成長が期待できる最大のポイントは、伸びしろの大きさです。ホルゲート、ギャロウェイ、ドゥウェル、ルックマンなどユース代表の主軸として活躍した選手が多く、昨季プレミアリーグ33試合出場のトム・デイヴィスと、今季公式戦3ゴールのカルヴァート=ルーウィンは既にレギュラークラス。ジョンジョ・ケニーも5試合連続スタメンと、右SBに定着しつつあります。若手の台頭に加えて、インターナショナルマッチウィーク明けからはいよいよ隠し玉が登場します。
足の指を骨折していたジェリー・ミナと、ハムストリングを痛めていた「バルサからの3人め」アンドレ・ゴメス。パスワークに長けたアンドレ・ゴメスによって攻めのバリエーションが広がり、DFとしてワールドカップ史上最多の3ゴールを決めたミナは、セットピースの切り札としても期待できます。ケニー、マイケル・キーン、ミナ、ディーニュの若き4バック、リシャルリソン&シグルズソンにアンドレ・ゴメスが加わる前線の攻撃力UP、若手の台頭による競争の激化。マルコ・シウヴァ監督のチームは、戦前の予想以上に躍進するかもしれません。この先5週間で対戦するマンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプールは、ブラジル人のドリブル突破と精度の高いセットピースに要注意です。
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更新ご苦労様です。監督も含め今シーズンのトフィーズは納得の補強かと思います。マルコ・シウヴァがこれから復帰してくるメンバーにどのような色を添えるのか楽しみでもあり、脅威でもあります。
まあ、多少のリップサービスはあるにせよ、ウォルコットの体感として、ベンゲル時代のアーセナルより、手応えを感じているってことなんでしょうね。
たしかにエヴァートンはきっかけ次第で、相当強くなりそうな感じはします。
終盤戦までに形にしてきたら、リーグはさらに熱くなるでしょうね。
アーセナルファンとしては、エメリ監督が指揮するアーセナルに、もしまだウォルコットがいたら?とか、よく考えてしまいます。
共感するガナーズは多いはず。
ヴェンゲルは、スピードのある選手が好きなくせに、スピードを活かせないサッカーにしかならない展開を延々やってましたからね。
ウォルコット、ジルー、個人的にはコクランも、未だに残念な気持ちになります。