イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

就任以来6戦5勝!レスターを変えたブレンダン・ロジャースは、最後の3試合に注目!

ブレンダン・ロジャース監督就任後のレスターが絶好調です。3年半前までリヴァプールを率いていた監督のプレミアリーグ復帰戦は、ブライトンに2-1で勝利。続くワトフォードとのアウェイゲームは、92分にアンドレ・グレイに決勝ゴールを許して2-1で敗れたものの、その後のフラム、バーンリー、ボーンマス、ハダースフィールドを問題にせず4連勝です。「5勝のうち、3つは降格候補じゃないか」というツッコミが聞こえてきそうではありますが、フラム、ブライトン、バーンリーは前半戦でドローに終わっていた相手です。前任者のクロード・ピュエルが、年明けからの10試合を2勝1分7敗だったことを思い出せば、プレミアリーグ6戦5勝という戦績は純粋に称賛すべきでしょう。

セルティックを2シーズン連続で3冠に導いた指揮官は、レスターに何をもたらしたのでしょうか。最も顕著なのは、得点力の向上です。前監督時代の27試合で32ゴールだったチームは、プレミアリーグ6試合で14発をゲット。エースのジェイミー・ヴァーディが7発と確変に入っており、ティーレマンス、ウェズ・モーガン、ジェームズ・マディソンが2ゴールずつ決めています。

最も注目すべきは、U-22で固めた中盤をより攻撃的にシフトしたことでしょう。エンディディが中盤の底を締め、デマライ・グレイ、ジェームズ・マディソン、ティーレマンス、ハーヴィー・バーンズを並べた4-1-4-1が新監督の基本フォーメーション。カウンターから8発はプレミアリーグNo.1ながら、オープンプレーでのゴールが19しかなく17位に留まっていたチームは、自陣からのロングカウンターやセットピース以外でも決められるチームになりつつあります。

攻撃のキーマンは、ジェームズ・マディソンとユーリ・ティーレマンス。2018年の夏にノリッジから加わったマディソンが、ヴァーディーの近くでプレイできているのが、エースの6戦7発という大爆発につながっています。ロジャース体制では2ゴール2アシスト。ハダースフィールド戦で決めた強烈なFKは爽快でした。「彼にはスペシャルな才能がある。思っていたよりいいね。単にいい選手であるだけではなく、もっと優秀なプレーヤーになろうとするハングリー精神があることがわかった」。2016-17シーズンにアバディーンでプレイしていたマディソンを、ピッチサイドから見ていたロジャース監督は、当時から注目していたと語っています。

マディソンよりもフィニッシュに関与しているのが、1月にモナコからレンタルしたティーレマンスです。直近のプレミアリーグ6試合で2ゴール4アシスト。21歳とは思えない視野の広さと先読みの鋭さで、レスターの攻撃にバリエーションをもたらしています。ピュエル監督がデマライ・グレイをしばしばトップで起用していたのは、サイドの守備が脆くなるのを気にしたからだと思われますが、ロジャース監督は縦への突破を期待してタッチライン沿いを主戦場としています。守備偏重のスタイルを嫌っていたサポーターは、新監督のアグレッシブな戦い方に満足しているのではないでしょうか。

キックオフからたった4分でマグワイアが退場となったバーンリー戦を1-2で競り勝つと、ウェズ・モーガンとチャグラル・ソユンチュで大黒柱の穴を埋め、ボーンマスに2-0、ハダースフィールドには1-4で連勝しました。順風満帆のロジャース監督の真価が問われるのは、最後の3試合です。アーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシー。CL出場権やプレミアリーグ制覇がかかっているチームとの連戦で、ロジャース監督は攻めの姿勢を徹底するのか、伝家の宝刀であるカウンターに勝負を託すのか。2013-14シーズンにリヴァプールを率いて残り3試合まで首位に立ちながら、チェルシーとクリスタル・パレスに足をすくわれて優勝を逃した監督が、マン・シティから勝ち点をゲットして古巣の悲願をアシストし、チェルシーにリベンジを果たしてシーズンを終えたら痛快です。プレミアリーグファンのみなさん、今季の最終盤はぜひレスターにご注目ください。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“就任以来6戦5勝!レスターを変えたブレンダン・ロジャースは、最後の3試合に注目!” への3件のフィードバック

  1. まさやん より:

    ロジャースはやっぱりいい監督ですね。
    レッズはもう当たらなくてホッとしてます。
    是非シティから勝ち点を奪ってレッズの優勝をアシストしてもらって、来シーズンのアンフィールドでは大歓声で迎えられるのを願ってます。

  2. ルーニー より:

    更新お疲れさまです。いつもこのサイトの更新速度、頻度、記事の質から言い回しの面白さ等本当に素晴らしいと思います。
    ロジャースのレスター強いですね。7位をキープすればELの可能性もあるので、来季はヨーロッパでまたレスターの姿がみたいです

  3. プレミアリーグ大好き! より:

    ティーレマンスが本当に素晴らしいですね。欠けていたピースがぴったりとハマった感じです。このままレスターが買い取り、願わくばブレンダンの下で、このメンバーでもう1シーズン見たいものですが果たしてどうなるか…

コメントを残す