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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「プレミアリーグで次に辞める監督は?」…ブックメーカーで、あの監督が何と2位!

今季プレミアリーグの得点王予想は、本命がセルヒオ・アグエロで5.0倍、対抗馬はハリー・ケイン、モー・サラー、オーバメヤンの5.5倍。ブックメーカー「ウィリアム・ヒル」のオッズを見ると、開幕前の予想よりもよりリアルにシーズンの展開が反映されているのがわかります。プレミアリーグ4戦6発と絶好調のマン・シティのエースが、在籍8シーズンで得点王を1回しか獲っていないのは、負傷によって数週間ピッチを離れることが多いからです。31歳になった今季は、3連覇&リーディングゲッターという最高の結果を残せるでしょうか。最強のライバルは、2季連続得点王のサラーと、フィニッシャーとしても開眼したスターリングではないでしょうか。彼らの共通項は、ケガが少なくフルシーズン稼働する可能性が高いことです。

「ウィリアム・ヒル」の優勝予想はマン・シティが1.4倍、リヴァプールが3.4倍と一騎打ちモードで、3番手のトッテナムは21倍と完全に置いていかれています。ギャンブラーたちが最もがっかりしそうなのはTOP4を当てるベットで、昨季プレミアリーグ王者は1.0倍、リヴァプールは1.01倍と賭けが成立せず。トッテナムが1.44倍、アーセナルが1.83倍では心が動かないという方が多いのではないかと思われます。より盛り上がるのは降格予想のほうで、シェフィールド・ユナイテッド、ニューカッスル、ノリッジが2.37倍。アストン・ヴィラとバーンリーが2.87倍、ブライトンとワトフォードが3.5倍、クリスタル・パレスとボーンマスが5倍で続いており、どこが来てもおかしくない混戦となっています。

さて、ここからが本題です。「ウィリアム・ヒル」が場を立てているさまざまなベットのなかで、最も興味深いのは「最初に解任される監督」です。最下位に沈むワトフォードのハビ・グラシアが当然の大本命。不振のスールシャールが3位、サポーターから嫌われているニューカッスルのスティーヴ・ブルースが5位というのも納得です。バーンリーのショーン・ダイチェ監督が6位に進出したのは、ホームゲームだったカラバオカップ2回戦でリーグ1(3部相当)のサンダーランドに完敗したからでしょう。TOP3に入るかと思われたフランク・ランパード監督は、7位で踏ん張っています。

意外なのは、8月のプレミアリーグ最優秀マネージャーにノミネートされていたクリスタル・パレスのロイ・ホジソンが4位にいること。最大の困惑は、あの監督が2位から落ちないことです。ノースロンドンダービーの後、スパーズに別れを告げるという噂が出回ったマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、「ばかげている」と即座に否定しています。

「私はクラブにコミットしている。(ダニエル・レヴィ)会長はよくわかってるよ」と語ったアルゼンチン人監督は、1度決めたら筋を通すタイプで、シーズン半ばで自分から辞めるとは思えないのですが…。「ウィリアム・ヒル」では、「Mauricio Pochettino to be Manager of Spurs on Boxing Day(ボクシングデーにポチェッティーノがスパーズのマネージャーでいるかどうか)」という物騒なベットが成立しているのですが、こちらではYesが1.17倍、Noが4.5倍で「辞めない」が多数派です。

昨季チャンピオンズリーグで準優勝のポチェッティーノ監督にとって、目標となりえるのはビッグタイトル獲得しかありません。頂点をめざすなら、ロ・チェルソ、エンドンベレ、ライアン・セセニョンを連れてきただけでは充分とはいえず、ジョレンテとトリッピアーが抜けた穴が気になります。欧州から多数のオファーが舞い込んできている指揮官のモチベーションを懸念する向きに、大丈夫といえないのは確かです。…それにしても、相変わらずブックメーカーは何でも賭けにしますね。ちなみに、「PFA年間最優秀ヤングプレーヤー」の本命は誰だと思いますか?答え合わせは、こちらでどうぞ!

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