ロンドンにはサヨナラがいっぱい…!? この冬、プレミアリーグを去りそうな男たち
なかでも、いちばん動きがあるのはチェルシーです。レンタルに出していたMFカクタとハッチソンを戻し、ベンフィカから長身MFネマニャ・マティッチを買い戻したので、てっきり試合数増加対策で頭数確保をするのかと思ったら、一方ではこの夏、ドイツからレンタルバックしたMFケヴィン・デブライネをヴォルフスブルグに売却するようです。プレミアリーグ前半戦でたったの3試合出場は、GKとケガ人を除けば2番めに少ない数字で、ベルギー代表でのワールドカップ出場をもくろむデブライネが焦る気持ちは、香川真司以上でしょう。2008-09シーズンにブンデスリーガ制覇したとき以来の好調ぶりで、チャンピオンズリーグ出場権獲得を視野に入れているヴォルフスブルグなら、キャリアアップが期待できるのではないでしょうか。モウリーニョ監督も「彼は出ていく」と発言しており、後は発表を待つだけです。
そして、デブライネのみならず、チェルシーからはまだまだ離脱者が出ます。もうひとり、決まっているのはDFバートランドのアストン・ヴィラへのレンタル移籍。プレミアリーグ前半戦でデブライネよりも出場機会が少なかったのはこの人で、後半戦も食い込み余地なしとなれば、他クラブで試合に出たほうがよいでしょう。さらに出ていきそうのは、マイケル・エッシェン。3番めに出場数が少なかったセンターMFは、以前からトルコ行きが噂されていましたが、現在、試合に出られるクラブを検討中のようです。彼の場合は代理人が「おそらく出ていく」といっており、残留する可能性はほとんどないでしょう。しかし、モウリーニョ監督のチームづくりはソリッドですね。必要・不要が明確で、不要となれば、即、移籍。これだけいうと、怖ろしい話に聞こえますが、選手の将来を考えたら、「チャンスはあるよ」などとささやいて飼い殺しにするより、ずっといいと思います。
そしてロンドンでもう1チーム、話題となっているのは、夏に大補強をしたトッテナムです。こちらはデフォーのアメリカ行きが決まっており、さらにイギリスの「スカイスポーツ」が、「ナポリがカプエを狙っている」と報じています。同じく夏に入ったばかりのシャドリも、13試合出場しているにも関わらず、ベルギー代表のレギュラーを取るべくさらなる出場機会を求めて移籍を考えていたといわれており、わずか半年で複数の選手にこういった話が噴出する状況には驚かされます。
トッテナムは、最近になって2トップにシフトしており、MFのポジションがひとつ減っているので、ただでさえ人数が多い中盤の選手は疑心暗鬼になりやすいという面もあるのかもしれません。この件については、以前にも書きましたが、シャドリやカプエは使い勝手のいい選手で、トッテナムのなかに充分居場所はあるのでこの冬の移籍はない、とみます。むしろ危ないのは、2トップになったときにポジションが完全になくなりそうなMFルイス・ホルトビーのほうだとにらんでいるのですが、いかがでしょうか。
シャルケの核弾頭ドラグスラーや、フラムのエース・ベルバトフなど、FW獲得の噂が上がっているアーセナルのヴェンゲル監督は、ドラグスラーがアーセナルの練習場に現れたという報道について、「それはUFOのようなもの。見える人には、どこにでも見える」と余裕たっぷりに切り返しています。…監督解任騒動のあったトッテナムは「出てく出てく」と騒がれ、プレミアリーグ首位を走る絶好調アーセナルは「獲るぞ獲るぞ」と囃される。チームの調子に合わせて不安を煽ったり強気を喧伝したり、どちらにしても自由自在に騒ぐのが、ゴシップ大好き欧州メディアの流儀のようです。入って半年でもゴシップ料理のまな板の上にさらされるという、数年前にはなかったサイクルの早さを見るにつけ、もはや「どれが事実か」と眉をひそめるよりも、飛ばし記事もろとも楽しんでしまったほうがいいのではないか、と宗旨替えを考えつつある今日この頃です。みなさんも、一緒に踊りませんか?もちろん、香川真司のお話もです、はい。(ナセル・シャドリ 写真著作者/Vladimir Maiorov)
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更新お疲れさまです
あれだけ貢献してくれたエッシェンが仮に完全移籍となったらちょっと寂しいですね(^^;
マティッチが帰ってきてヒンケルも3月に復帰予定なので仕方ないといえばそうてすが
個人的にはユース出身のチャロバに期待してますがボランチもランプスが引退等々するまでは空きそうにないですしまだ厳しいですね
ユナイテッドはアンデルソンが抜けましたが補強は進んでるんですかね?
チェルシーさん>
チェルシーは着々とモウリーニョ仕様にモデルチェンジしていますね。マンチェスター・ユナイテッドは、まだ物色している段階でしょう。この冬も、サプライズはなさそうですね…。