イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ザハとファビオはカーディフへ。こちらも激戦!プレミアリーグ降格危機クラブの補強奮闘記

マンチェスター・ユナイテッドのモイーズ監督は新司令塔獲得に大満足。モウリーニョ監督は、してやったりとばかりに大金を金庫に収め、返す刀でサラーを獲得。移籍決定目前で上玉を奪われたロジャースは呆然。ペジェグリーニとヴェンゲルが「アンフェアだ」とけん制…。マタとサラー移籍に端を発し、冬の移籍是非論争までヒートアップした2013-14シーズンのトランスファーマーケットでしたが、ここで語られているのは、あくまでもプレミアリーグ上位クラブ目線のお話です。

一方、降格のピンチ回避をもくろむクラブは、こちらはこちらで移籍市場をくまなくチェックし、チームを救ってくれる優秀な選手の動向に目を光らせています。彼らにしてみれば、「フェアもくそもあるかい。下に落ちたら、たちまち経営が苦しくなるんじゃ!」という心境でしょう。そんななかで、27日、イギリスの「スカイスポーツ」が、カーディフがマンチェスター・ユナイテッドの若手ドリブラー、ウィルフリード・ザハとSBファビオ・ダ・シルヴァを獲得間近と報じました。

気がつけば、いつのまにか後ろに誰もいなくなっていた最下位カーディフ。お騒がせオーナー、マレーシア人のヴィンセント・タンは、年末にマッケイ前監督が「FW、MF、DFにひとりづつほしい」と発言したとき、「夏にあれだけ補強したのだから一銭も出さない」と激怒していました。ところがマッケイをクビにしてスールシャール監督を招聘し、年が明けてチームが転落すると、手のひら返しの大補強です。スールシャール監督のおひざ元、モルデからノルウェー代表FWヨー・インゲ・ベルゲットを獲るなど、ノルウェー人だけで3人。さらにオデムウィンギーとの交換トレードでストークFWケンウィン・ジョーンズを押さえ、今回報道されたザハとファビオです。このなかで、確実にチーム力UPになりそうなのはザハぐらいで他は未知数ですが、スールシャール監督は、彼らをうまく使って窮地を脱することができるのでしょうか。

プレミアリーグ降格ゾーンから脱したいのは、18位ウエストハム、19位サンダーランドも同様です。サンダーランドは、夏に大補強をかけたものの、現在期待通りに活躍しているのはアーセナルからきたGKマンノーネぐらいではないでしょうか。イタリア代表MFジャッケリーニとアメリカ代表FWアルティドール、リヴァプールからきたボリーニを足して、プレミアリーグでたったの5点は悪夢以外の何物でもありません。この冬は、スペイン人DFのマルコス・アロンソをフィオレンティーナからレンタルバックで戻しつつ、アルゼンチン人DFベルヒーニ、GKウスタリを補強。攻撃強化ではなく、後ろを締めて負けないチームづくりを進めています。18位ウエストハムは、先日お伝えしたイタリア人コンビ、ノチェリーノとボリエッロです。これは間違いなく即戦力でしょう。アンディ・キャロルが復帰し、早期に彼らがフィットすれば、プレミアリーグ上位クラブを苦しめることすら増えると思われます。

ちなみに私の降格クラブ予想はフラム、サンダーランド、クリスタルパレスです。サンダーランドのように、監督を代えてもチームの成績に大きな変化がないチームは厳しいでしょうね。昨季は、ハリー・レドナップやロベルト・マルティネスですらQPR、ウィガンの降格回避ができなかったのですから。いずれにしても、プレミアリーグから降格すれば、今度は選手を放出せざるをえなくなる中小クラブのオーナーにとって、この時期の補強は心臓がヒリヒリするような一世一代のギャンブルですね。「新しく獲った選手は活躍しているのか」「クラブの成績は変わったのか」などという視点で、ときどき補強後の下位チームに注目してみるのもおもしろいのではないでしょうか。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す