偏愛的プレミアリーグ見聞録

5位と4位が監督ネタですが、今季はマンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーと、前年の上位クラブが新監督を招へいしてモデルチェンジ。昨季は、ヴェンゲル監督とサー・アレックス・ファーガソン監督が「同士として称えあうモード」に突入してしまったため、全体的におとなしかったのですが、モウリーニョ監督の参入で「監督の舌戦」が復活しました。なかでもいちばん盛り上がったのは「モウリーニョ仔馬発言」でしょう。詳細は、リンク先にある以前の記事を見ていただくとして、大のオトナが揃って「ウチはまだまだ未熟だし。優勝はアナタのとこでしょ？」と、謙遜合戦を繰り広げてネチネチいじり合っているのが笑えました。最終的には、「仔馬とチワワをジャガーが破った」ということでいいんですよね、モウリーニョさん？

とまあ、プレミアリーグ上位の監督たちは、舌戦をかます余裕があったわけですが、そこに乗っかる資格もなく、仔馬とチワワにまったく歯が立たないネズミと化してしまったマンチェスター・ユナイテッドは、「連敗記録」「負け数記録」「失点記録」「何十年ぶりに負けた記録」など、次々とワーストレコードを更新しました。モイーズ監督が、リヴァプールとマン・シティのサポーターに「フットボールの天才」「やめないで」と垂れ幕で煽られたのは屈辱でしたね。結局、モイーズ監督は4月20日に古巣エヴァートンに敗れて、今季10人めとなる解任。2013年9月のディ・カーニオ監督に始まった解任ラッシュの大トリを張るハメになってしまいました。

■2013-14プレミアリーグ10大ニュース
10位　開始12秒にGKが先制！ベコヴィッチが決めた、セインツ戦のびっくりゴールキック
9位　 今世紀最大の誤審!?ギブス＆チェンバレン、退場者間違え事件
8位　 パーデュー監督、メイラーに頭突きで7試合出場停止＆罰金総額2700万円！
7位　 ウィッカム大暴れでジャイアントキリング連発！最終盤でサンダーランドが嵐を巻き起こす
6位　 プレミアリーグ優勝争いを演じたアーセナル、FAカップ制覇で9年ぶりのタイトル奪取！
5位　 仔馬、ジャガー…モウリーニョ発言が火を着けた監督たちのプレミアリーグ優勝譲り合いバトル
4位　 プレミアリーグ上位に新監督が続々登場！監督解任ラッシュで総勢10人が続々退場！
3位　 かみつき事件を完全に払拭。躍進リヴァプールの象徴、SASがプレミアリーグを席巻！
2位　 マンチェスター・ユナイテッド、ワーストレコードを次々に更新！
1位　 優勝を左右した一瞬の判断…リヴァプールVSマン・シティ、ヘンダーソン一発退場！
（それぞれのタイトルのリンクをクリックすると、以前に掲載した記事に遷移します）

スアレス・アンド・スタリッジ、通称SASが残した52ゴールの大活躍に関しては、今さらここに記さなくてもよいでしょう。さあ、いよいよ1位ですが、今季の優勝争いを左右した最大の事件ということで、「マンチェスター・シティ戦終了間際のヘンダーソン一発退場」を挙げさせていただきました。彼がチェルシー戦、クリスタル・パレス戦に出ていたら、勝ち点を3点積めていたのではないかと想像すると、残念のひとことです。ヘンダーソンが悪いという話ではなく、「あのレッドカードが、リヴァプールに傾いていた勝利の女神をマンチェスター・シティに引き戻してしまった」と、ただただ思います。

以上が私の10大ニュースですが、番外編として「今季のベスト解説＆実況は、川勝さん＆倉敷さん」とだけ、入れさせてください。倉敷さんは、金子達仁氏や粕谷氏と組むと、おつき合いが長いからか脱線、悪ノリ、すべるジョークが多くて嫌なのですが、川勝さんと組むと一定の緊張感があり、サッカーをわかってる実況の貴重さを感じさせます。試合を伝えていただいたみなさんにも、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。1年間、ありがとうございます。

昨日のFAカップ決勝で、FAが主催・承認するプレミアリーグ関連の日程はすべて終了いたしました。みなさま、おつかれさまでした。2013-14シーズンを通して、本ブログにおつき合いいただきまして、ありがとうございました。