ここでも強いプレミアリーグ!「ブランド価値の高いサッカークラブ」ランキング発表
1位は、2012-13シーズンにチャンピオンズリーグを獲ったバイエルン・ミュンヘンで、2年連続。2位が昨季の世界王者、レアル・マドリード。2年前には世界一だったマンチェスター・ユナイテッドは、フォーブス同様、ここでもランクを落として3位。マンチェスター・シティが8位から5位、パリ・サンジェルマンは24位から10位と、オイルマネーの巨額投資はブランド価値に如実に反映されています。マンチェスター・シティ、アーセナル、チェルシー、リヴァプールは、ブランド価値においてもプレミアリーグ同様、僅差の戦い。チャンピオンズリーグに勝てば勝つほど宣伝効果は上がるわけで、来季の欧州での成績によって、彼らの順位はめまぐるしく動くでしょう。15位以下で、大きく順位を上げたのは、37位から19位にジャンプアップしたアトレティコ・マドリードと、33位から20位となったエヴァートン。評価が高いのは、結局スペインとプレミアリーグです。
「テレビ放映権を広く売っており、すべてのリーグ戦が世界じゅうに放映される」「集客力の高い自前のスタジアム」「グッズ販売やアジアツアー、世界各地でのスクール開講などによるグローバルなマーケティング戦略」といったところが、プレミアリーグの強さの源でしょう。しかし、これを見てびっくりするのは、プレミアリーグの価値の高さよりも「セリエAの弱さ」のほうです。トップ10に入るクラブはゼロ。イタリアで最上位のユヴェントスの価値は、リヴァプールの半分。ACミランは9位から14位と急落。ナポリはエヴァートンより低く、ローマはアストン・ヴィラに及ばず、ラツィオはストークやWBAに完全に負けています。ワンマンオーナーによる近視眼的な経営や、陸上競技のトラックの向こうにポツンと選手がみえる空席だらけの借りものスタジアムなど、ブランド価値向上を難しくしている要因はいくつか類推できますが、スペインやイギリスとトップクラブの差がこれだけ開いては、この先10年は、彼らの巻き返しは難しいでしょうね。
投資によってスタジアムが盛り上がり、おもしろいリーグという評価に放映権料が集まり、テレビ中継が増えれば宣伝効果が上昇。中堅以下のクラブにそれなりの資金が入ってくるようになると、彼らでもいい選手を獲得できるようになり、リーグはさらに魅力的になる…。好循環に入っているプレミアリーグですが、目下の悩みはイングランド代表が強くならないこと、でしょうか。昨季、プレミアリーグから降格してしまったフラムでも、ステケレンブルクとハイティンハといったオランダ代表選手を獲得できてしまうのが、プレミアリーグの底力です。GKがイングランド人のクラブが、果たしていくつあるでしょうか。世の中、何もかもはうまくいかないものですね。
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