2020.03.14 チームの話題(全体・他クラブ)
「BBC」の名物記者が予測する「プレミアリーグ2019-20シーズンの決着はどうなる?」
それぞれのクラブのサポーターにとって、プレミアリーグに関する目下最大の興味は、「今季の決着と来季のオペレーションがどうなるのか」ではないでしょうか。先行き不透明ななかで語らざるをえない難儀なテーマについて、「BBC」の名物記者であるサイモン・ストーンさんが、いくつかの可能性を指摘しています。「Coronavirus: How will the suspension affect football in Britain?(コロナウイルス:今回の中断は、イギリスのフットボールにどのような影響を及ぼすのか?)」と題した記事によると、シーズンが終了しなかった場合の可能性は3つです。「シーズン無効を宣言」「ある時点をもって変則的に終了させる」「6月以降にマッチデーを創出して完遂する」。サイモン・ストーンさんは、「プレミアリーグと多くのクラブは、何としても無効を回避したいと考えている」と主張しています。
シーズンが無効となった場合は、2019年の夏の状態から次のシーズンを始めることになりそうです。前回王者のマンチェスター・シティと2位のリヴァプールがコミュニティシールドを戦い、チェルシーとトッテナムがチャンピオンズリーグに出場。現在3位のレスターの欧州チャレンジは、ゼロからやり直しとなり、現在はCL出場権獲得をめざしているマンチェスター・ユナイテッドやウルヴス、アーセナルは再度ELを戦うことになります。
うまく戦ってきたクラブほど、マイナスが大きいアンフェアな着地は、経済的なリスクが最も大きい選択肢です。テレビ放映権料の減額、シーズンチケットの払い戻し…クラブは「何もなかった」とされた時間のコストとして、選手やスタッフの人件費まで払うことを余儀なくされます。「BBC」の記者は、「これを起こさないようにするのが、リーグとクラブの大半の意志」と解説しています。
そうなると、残る選択肢は2つ。途中で打ち切って成立させるか、来季のスタートとレギュレーションの変更をセットとして38試合を完了させるか。契約が今季限りとなっている選手は、6月30日までは現在のクラブでプレイできるため、6週間以内の延期で着地できる目処が立てば、後者が結論となりそうです。全試合を開催できれば、テレビ放映権料、シーズンチケット、スポンサーフィーの払い戻し等のリスクをゼロにできるので、クラブ経営陣はこのオプションの成立に向けて知恵を絞ることになるでしょう。
問題は、打ち切りか完了かを決めるのはプレミアリーグとクラブ経営者たちではなく、コロナウイルスの蔓延状況とその後の見通しであるということです。今後半年に渡り、通常通りに試合が開催できない状況が続けば、2019-20シーズンを打ち切り、次のシーズンのルールを変えるという選択を強いられます。「シャットダウンの長さが、次に何が起こるかを決める」と語るサイモン・ストーンさんは、「下部リーグへの財政支援の必要性」「延期が長引いた際のサブスクリプションの問題」について指摘しています。
マッチデー収入への依存度が高い下部リーグのクラブにとっては、試合ができない状況は死活問題。さらに来季のカラバオカップ中止や試合数削減といったダブル・トリプルのパンチを喰らえば、クラブ運営の難易度が高まります。「BT」「Premier Sports」「Sky」は、プレミアリーグ視聴を含むサービスについて、ファンのクレームや退会を避けるための対応を強いられる可能性があります。
再開予定とされている4月上旬には、シーズン終了まで漕ぎつけられるかどうかの見通しが立つのではないかと思われます。このたびの延期を決定したのはプレミアリーグとEFLで、イギリス政府は「試合を続けることはできる」としており、そのアドバイスに従ったナショナルリーグ(5部以下相当)は試合を行っています。彼らの状況も、プレミアリーグ再開のジャッジの参考になるかもしれません。続報があれば、随時紹介していきたいと考えております。外出後の手洗いなど予防策を励行しつつ、しばし見守りましょう。
シーズンが無効となった場合は、2019年の夏の状態から次のシーズンを始めることになりそうです。前回王者のマンチェスター・シティと2位のリヴァプールがコミュニティシールドを戦い、チェルシーとトッテナムがチャンピオンズリーグに出場。現在3位のレスターの欧州チャレンジは、ゼロからやり直しとなり、現在はCL出場権獲得をめざしているマンチェスター・ユナイテッドやウルヴス、アーセナルは再度ELを戦うことになります。
うまく戦ってきたクラブほど、マイナスが大きいアンフェアな着地は、経済的なリスクが最も大きい選択肢です。テレビ放映権料の減額、シーズンチケットの払い戻し…クラブは「何もなかった」とされた時間のコストとして、選手やスタッフの人件費まで払うことを余儀なくされます。「BBC」の記者は、「これを起こさないようにするのが、リーグとクラブの大半の意志」と解説しています。
そうなると、残る選択肢は2つ。途中で打ち切って成立させるか、来季のスタートとレギュレーションの変更をセットとして38試合を完了させるか。契約が今季限りとなっている選手は、6月30日までは現在のクラブでプレイできるため、6週間以内の延期で着地できる目処が立てば、後者が結論となりそうです。全試合を開催できれば、テレビ放映権料、シーズンチケット、スポンサーフィーの払い戻し等のリスクをゼロにできるので、クラブ経営陣はこのオプションの成立に向けて知恵を絞ることになるでしょう。
問題は、打ち切りか完了かを決めるのはプレミアリーグとクラブ経営者たちではなく、コロナウイルスの蔓延状況とその後の見通しであるということです。今後半年に渡り、通常通りに試合が開催できない状況が続けば、2019-20シーズンを打ち切り、次のシーズンのルールを変えるという選択を強いられます。「シャットダウンの長さが、次に何が起こるかを決める」と語るサイモン・ストーンさんは、「下部リーグへの財政支援の必要性」「延期が長引いた際のサブスクリプションの問題」について指摘しています。
マッチデー収入への依存度が高い下部リーグのクラブにとっては、試合ができない状況は死活問題。さらに来季のカラバオカップ中止や試合数削減といったダブル・トリプルのパンチを喰らえば、クラブ運営の難易度が高まります。「BT」「Premier Sports」「Sky」は、プレミアリーグ視聴を含むサービスについて、ファンのクレームや退会を避けるための対応を強いられる可能性があります。
再開予定とされている4月上旬には、シーズン終了まで漕ぎつけられるかどうかの見通しが立つのではないかと思われます。このたびの延期を決定したのはプレミアリーグとEFLで、イギリス政府は「試合を続けることはできる」としており、そのアドバイスに従ったナショナルリーグ(5部以下相当)は試合を行っています。彼らの状況も、プレミアリーグ再開のジャッジの参考になるかもしれません。続報があれば、随時紹介していきたいと考えております。外出後の手洗いなど予防策を励行しつつ、しばし見守りましょう。
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更新ご苦労様です。ヨーロッパ全域が厳しい状況下ではありますが、冷静に事態を見守っていきたいと思います。
週末が待ち遠しい日々が帰ってくる事を願いつつ、
我々プレミアファンは、しっかり手洗いで予防ですね。