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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「選手、スタッフ、サポーターの健康と福祉が最優先」プレミアリーグが4月3日までの試合中止を発表。


全世界で12万3732人が感染し、4591人が死亡したコロナウイルスの猛威(3月13日現在・厚生労働省発表)によって、欧州の国内サッカーリーグが軒並み中断に追い込まれています。プレミアリーグは、4月3日までに行われる予定だった31節と32節の全20試合と、カップ戦開催に伴う延期試合をすべて中止。イングランドフットボールリーグ(EFL)とスコットランド、北アイルランド、ウェールズも同様の措置を講じています。

プレミアリーグのリチャード・マスターズCEOは、「前例のない状況において、クラブ、政府、FA、EFLは緊密に協力しており、選手、スタッフ、サポーターの健康と福祉を最優先事項として、すべての人々の安心を得ようとしている」と、このたびの判断について説明しています。

中国に次ぐ被害が生じているイタリアと比べて、感染者が少なかったイギリスでは、1週間前までは「スポーツイベントの中止は考えていない」とアナウンスされていました。今週に入って、急転直下で開催中止となったのは、世界的に感染者の広がりが食い止められていない状況であることに加えて、いくつかのクラブで監督や選手の感染が確認されたからでもあるでしょう。

アーセナルのミケル・アルテタ監督と、チェルシーのカラム・ハドソン=オドイが陽性反応で隔離されたと報じられ、それぞれのクラブの選手たちとスタッフは、政府の健康ガイドラインに則って自主隔離に入っています。レスターでも複数の選手が感染した疑いがあるといわれており、エヴァートンはファーストチームの選手が発症したと公表しています。

プレミアリーグは「4月4日に再開する」としていますが、もちろん状況次第。「BBC」の編集者ダン・ローン氏は、個人的見解として「ほとんど不可能」と述べていますが、わからない未来に対しては、希望的観測も根拠のない諦めも控えることとしましょう。今、願うのは、罹患した多くの人々の回復と、医学界の英知によってワクチンや治療薬が世に送り出されることです。

プレミアリーグファンとしては、「早く試合を観たい」という気持ちを抑えるのは難儀ですが、しばらくは静かに状況を見守るしかありません。激戦のレポートや、選手たちの素晴らしいプレイをお伝えできるのは少し先の話になりそうですが、フットボールを愛するみなさまに向けて、現地メディアの記事を紹介できればと考えています。

現在、いえるのはこれだけです。29節まで消化したプレミアリーグ2019-20シーズンは、30節と31節の20試合ならびに複数の延期試合を中止。インターナショナルマッチウィークに行われる予定だったイングランド代表のゲームもキャンセルとなりました。プレミアリーグが再開されるのは4月4日。EFLは、1日早い4月3日の開催を検討しています。


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