主要6部門でトップ!データが語るポチェッティーノ監督とトッテナムの素晴らしさ
「Mauricio Pochettino’s Tottenham could dominate English football(マウリシオ・ポチェッティーノのトッテナムはイングランドサッカーを支配した)」という記事タイトルの通り、主要6部門のすべてでプレミアリーグのトップに立っているのはトッテナムです。ゴール数64、失点25はもちろん1位。チャンスメイク数449は、エリクセン、デル・アリとクオリティの高いパスの供給源が2つあることの素晴らしさを物語っており、枠内シュート234はプレミアリーグ得点王争いでトップに立つハリー・ケインの凄さを端的に表しています。枠内シュートを打たれた本数が102しかなく、セットプレーからのゴールが17もあるのはエリック・ダイアーとアルデルヴァイレルトを称賛すべきでしょうか。いや、「スカイスポーツ」が印象深いとほめちぎっているのはトビーひとりではありません。「In the centre of defence, the Belgian pairing of Jan Vertonghen and Toby Alderweireld have impressed」…そう、フェルトンゲンとのベルジャン・ペアリングです。
この記事では、レスターとトッテナムのメンバー構成が、百戦錬磨のラニエリ監督と若き挑戦者ポチェッティーノ監督と同様のコントラストを描いていると紹介しています。レスターの「いつもの11人」で最も若いのはカンテとマフレズの25歳。20代前半がひとりもいないチームの最終ラインには、ウェズ・モーガン、フート、フクスと30代が3人もいます。岡崎慎司も30歳で、ジェイミー・ヴァーディ、カスパー・シュマイケル、シンプソンが29歳。遅咲きのベテランの奮闘で、レスターはプレミアリーグ首位に立っているのです。
片やトッテナムは、デル・アリの20歳を筆頭に、ハリー・ケイン22歳、エリック・ダイアー22歳、ラメラ24歳。見た目年齢では大ベテランのクリスティアン・エリクセンは、プレイが老成しているだけで、実はまだ24歳です。ウーゴ・ロリスの29歳が最高齢で、25歳以下が7人もいるスパーズの若さは、ポチェッティーノ監督の的確な指導で急成長したチームであることを証言しているのだと思います。
GKこそプレミアリーグNo.1とはいえないものの、他のポジションにおいてはトッテナムよりも上と明確にいえるチームはないのではないでしょうか。「シーズンを通じて」といわれると微妙ですが、プレミアリーグで今いちばん素晴らしい右SBは?と聞かれれば、私は断然カイル・ウォーカーです。アルデルヴァイレルトはいうに及ばず、エリック・ダイアーとデンベレに匹敵するセントラルは、カンテとドリンクウォーターしか思い浮かびません。23試合でたった2ゴールのソン・フンミンの初年度は、メンフィス・デパイと同様のツッコミを喰らっても仕方がない数字でしたが、さほど話題にならないのはラメラ、シャドリ、エリクセン、デンベレとSBがサイドからの攻撃をうまく機能させているからでしょう。
SBにはベン・デイヴィスとトリッピアー、CBはヴィマー、中盤にはライアン・メイソン、ベンタレブ、トム・キャロルが控えており、ハリー・ケインしかいない最前線を除けばサブの顔ぶれも充実。チャンピオンズリーグといわれると困りますが、ヨーロッパリーグとプレミアリーグで上位に入ればいいのなら、ストライカーがもう1枚いれば充分です。ポチェッティーノ監督が本気で勝ちにいけば、ドルトムント戦はもっときわどい勝負になっていたであろうことは、その後のクロップ監督が証明してくれています。
「私は、今季はスパーズにとって信じられないぐらいのタイトル獲得のチャンスであり、こんな機会は2度とないと何度もいってきた。しかし、彼らを見るにつけ、私は間違っていたかもしれないと考えるようになった。チャンスは、きっとまたやってくるよ」(ジェイミー・キャラガー)
残念なのは、プレミアリーグでの初勝利が5節というスロースターターだったこと。最近10試合は7勝2分1敗とハイペースで勝ち点を積んでいるものの、レスターに同じ数字を残されては差は詰まりません。残り4試合、驚きのプレミアリーグ優勝を勝ち取るのは、記憶に残るチームか、数字が語るチームか。私は、どちらが優勝しても「今季のプレミアリーグを制したのは、組織力が素晴らしかった彼らだった」とメモしてページを閉じるでしょう。願いは、ひとつ。両者とも最後まで諦めず、戦い抜いてほしい。それだけです。
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はじめまして。いつも楽しく読ませていただいております。
ケインもダイアーもまだ22歳です。
訂正のほうよろしくお願いします。
グーナーです。
最近の不甲斐なさについついコメントしたくなりましたので。。。
自国の若手で躍進するスパーズですが、これってヴェンゲルがやりたかった事ですよね。
結果はと言うと、言うに及ばず。。。
期待出来そうな成長を見せたかと思えば怪我。その後はコンディションを戻せずお荷物。
それでも理想の体現のためか、優先的に起用される。
だからプレーも必死さが無くて体たらく。
ヴェンゲルの理想は素晴らしいと思うのですが、色々通り超して、その理想をリスペクトし過ぎた自分にも責任があるとさえ思えてきましたよ。。。
もうこの際、劇薬投与の意味でもスパーズ優勝。
夏に劇薬三銃士、ジャカ、モラタ、イブラヒモビッチの獲得でしょう!
ウォルコット、ジルーはあえて放出せず競争してもらいます。
キャンベルは冷遇感が半端ないので、羽ばたいてもらいましょう!メジャーリーグサッカーの伝説に!
—–
ろろろさん>
おっしゃるとおりです。ご指摘ありがとうございました。訂正させていただきました。
トラヴィスさん>
そうですね。軒並み伸び悩んでますね。ウォルコットは厳しいかもしれませんね。
グーナーです。
最近の不甲斐なさについついコメントしたくなりましたので。。。
自国の若手で躍進するスパーズですが、これってヴェンゲルがやりたかった事ですよね。
結果はと言うと、言うに及ばず。。。
期待出来そうな成長を見せたかと思えば怪我。その後はコンディションを戻せずお荷物。
それでも理想の体現のためか、優先的に起用される。
だからプレーも必死さが無くて体たらく。
ヴェンゲルの理想は素晴らしいと思うのですが、色々通り超して、その理想をリスペクトし過ぎた自分にも責任があるとさえ思えてきましたよ。。。
もうこの際、劇薬投与の意味でもスパーズ優勝。
夏に劇薬三銃士、ジャカ、モラタ、イブラヒモビッチの獲得でしょう!
ウォルコット、ジルーはあえて放出せず競争してもらいます。
キャンベルは冷遇感が半端ないので、羽ばたいてもらいましょう!メジャーリーグサッカーの伝説に!
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毎度更新お疲れさまです。
素晴らしい数字に現れてる様々なデータに対して、“何故二位なのか”“何故未だ勝ち点68しか取れていないのか”というのがある意味今季のスパーズを表しているのかしれませんね。
開幕直後で星を落とし続けたこと、優勢だったにも関わらずレスターやニューカッスルに敗れてしまったこと、など。
シーズンを通じて成長・進化をしてきた証とも言えますし、今季のレスターやかつてのチェルシーのように粘り勝ちすることにスパーズは不得手であると言えるかもしれません。
何にせよ、キャラガーのコメントは素直に嬉しいです。
更新おつかれさまです。
あすえことさんも触れていますが、レスターとの直接対決で敗れたのは非常に痛かったと思います。またニューカッスルですが、もし優勝争いが最終節までもつれるなら、この新城という要塞を攻略しなければいけないわけです。そのミッションこそ個人的には1番難しいゲームになるのではないかなと残りのカードを見て思っています。アウェイチェルシーも厳しい事に変わりないですが、勢いと相性を考えると不安になります。
日本だけでなく世界でレスターの優勝が期待されている中、ヒール役でもいいので是非優勝を勝ち取ってほしいと思っています。
あすえことさん>
序盤戦が痛かったですね。チームづくりの時期だったとはいえ、ひとつふたつは「内容は悪かったが勝った」という試合を作れれば、今頃はレスターに追われていたかもしれません。
にわかスパーズファンさん>
ホームで負けてますからね。前節までにあちらが残留を決めているといいのですが…。