2024.07.23 トッテナムの話題
コナー・ギャラガー、ペドロ・ネトは…?補強が進まないスパーズは10代の逸材を抜擢して戦うのか?
これまで獲得した新戦力は、リーズのMFアーチー・グレイ、ユールゴーデンのスウェーデン代表MFルーカス・ベリヴァル、グレントランのFWジョージ・フィーニー。2人のMFは18歳で、ウェールズ人のストライカーは16歳です。ティモ・ヴェルナーのローン移籍延長をカウントしなければ、トッテナムは即戦力を獲得していないように見えます。
昨季のチャンピオンシップでアンカー、セントラルMF、SBをこなしたアーチー・グレイは逸材といわれていますが、トップリーグの経験はゼロ。昨年の秋に「ガーディアン」が選出した「2006年生まれのベストプレーヤー」のひとりとなったベリヴァルも、アルスヴェンスカン(スウェーデン1部)で37試合に出場しただけです。両者ともに、将来投資と解釈するべきでしょう。
一方で、錚々たる顔ぶれがチームに別れを告げています。エリック・ダイアー はバイエルン、ペリシッチは母国のハイドゥク・スプリト。セセニョン、タンガンガ、エンドンベレも退団決定で、ジョー・ロドンは1000万ポンドでリーズ、パロットは670万ポンドでAZアルクマールです。さらに昨日、ホイビュルクが1690万ポンドの買取義務付きのローン移籍と報じられています。
マルセイユとは合意に至っており、ベテランMFは南仏に渡ってメディカルチェックを受けているようです。こちらは今週中に決まるでしょう。スパーズ時代にクルゼフスキを評価していたアントニオ・コンテが、ナポリに引き入れようとしているという報道もあり、イタリアの複数のメディアが「ジョバンニ・マンナSDが具体的なオファーを検討中」と伝えています。
クルゼフスキ、エメルソン・ロイヤル、ブライアン・ヒル、レギロン、ジェド・スペンス、リシャルリソン…トッテナムはさらに主力を放出し、トップリーグで実績がある選手を獲らずに開幕を迎えるのでしょうか。「コナー・ギャラガーを注視」「ジェイコブ・ラムジーとロ・チェルソ のスワップを画策」という話はあれど、未だオファーを提示というニュースはありません。
リールのジョナサン・デイヴィッド、ウルヴスのペドロ・ネト、レンヌのデシレ・ドゥエ、クリスタル・パレスのエゼも、記事に名前が出てくるのみです。現有戦力では、さすがに厳しいのではないかと思いながら、スコットランドのハーツ戦とQPR戦を見ると…。スパーズの若手は、素晴らしいですね!何人かがプレミアリーグでブレイクしてくれれば、今季も楽しみです。
ハーツ戦の前半は、ソン・フンミン、クルゼフスキ、マノー・ソロモン、ブレナン・ジョンソン、ジェームズ・マディソン、イヴ・ビスマと主力メイン。クルゼフスキとのワンツーからボックス左に抜け出し、ブレナン・ジョンソンに決めさせたジェームズ・マディソンの好調ぶりが、最大の注目ポイントでした。
後半開始直後にエメルソン・ロイヤルがやらかし、自陣ボックスで奪われたボールをシャンクランドに決められると、期待のヤングスターたちのショーが始まります。55分のウィル・ランクシアは、ジェド・スペンスの縦のスルーパスが出る直前までオフサイドポジションでタラタラ歩いており、鋭い戻りと抜け出しに「ハリー・ケインかい」とツッコミを入れてしまいました。
昨季のプレミアリーグ2で19試合18ゴール。得点王に輝いた19歳のストライカーは、リシャルリソンしか本職がいない最前線ならチャンスを得られるかもしれません。66分に3点めをゲットしたのは、16歳のマイキー・ムーア。ベリヴァルに縦のボールが入る直前の動き出しと、オフサイドを回避したカットインのコース選択はパーフェクトです。
切り返しでマークを外して右に出ると、冷静にクロスにフィニッシュ。4点めはヴェルナーのグラウンダーが決め手で、「23歳のベテラン」ジェド・スペンスがスライディングで押し込みました。昨季はリーズとジェノアでプレイしていたMFは、戦力としてカウントされるでしょうか。85分のオウンゴールで1-5としたアウェイゲームは、後半の若手の躍動に目を奪われる一戦でした。
QPR戦の2ゴールは、イヴ・ビスマと20歳のスカーレット。41分にイヴ・ビスマを前線に送り込んだワンツーを見ると、クルゼフスキは何としても残すべきと思います。押しまくられた試合を勝利に導いた87分の1発は、ジェームズ・マディソンの縦パスをスルーし、マイキー・ムーアにフリーでグラウンダーを入れさせたマノー・ソロモンが秀逸でした。
この試合でリタイアしたベリヴァルの負傷は気がかりですが、2試合ともCB起用のアーチー・グレイ、1ゴール1アシストのマイキー・ムーア、ゴールセンスが光るランクシア、貪欲なスカーレット、昨季のプレミアリーグ2で12アシストのドンリーはチャンスをもらえるでしょう。数年後が楽しみなチーム…しかし今季を考えると、前線とCB、SBは強化すべきではないかと思います。
昨季プレミアリーグは最終盤に失速し、無念の5位。マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ヴィラ、チェルシーが積極的に強化を進めており、彼らの上でシーズンを終えるには守備力の向上が必要です。スパーズは、どこでギアをトップに入れるのでしょうか。「充分戦える若手が揃っているから、これ以上新戦力は必要なし」というなら、それはそれで盛り上がりますが…。(ルーカス・ベリヴァル 写真著作者/Amanda Aikioniemi)
昨季のチャンピオンシップでアンカー、セントラルMF、SBをこなしたアーチー・グレイは逸材といわれていますが、トップリーグの経験はゼロ。昨年の秋に「ガーディアン」が選出した「2006年生まれのベストプレーヤー」のひとりとなったベリヴァルも、アルスヴェンスカン(スウェーデン1部)で37試合に出場しただけです。両者ともに、将来投資と解釈するべきでしょう。
一方で、錚々たる顔ぶれがチームに別れを告げています。エリック・ダイアー はバイエルン、ペリシッチは母国のハイドゥク・スプリト。セセニョン、タンガンガ、エンドンベレも退団決定で、ジョー・ロドンは1000万ポンドでリーズ、パロットは670万ポンドでAZアルクマールです。さらに昨日、ホイビュルクが1690万ポンドの買取義務付きのローン移籍と報じられています。
マルセイユとは合意に至っており、ベテランMFは南仏に渡ってメディカルチェックを受けているようです。こちらは今週中に決まるでしょう。スパーズ時代にクルゼフスキを評価していたアントニオ・コンテが、ナポリに引き入れようとしているという報道もあり、イタリアの複数のメディアが「ジョバンニ・マンナSDが具体的なオファーを検討中」と伝えています。
クルゼフスキ、エメルソン・ロイヤル、ブライアン・ヒル、レギロン、ジェド・スペンス、リシャルリソン…トッテナムはさらに主力を放出し、トップリーグで実績がある選手を獲らずに開幕を迎えるのでしょうか。「コナー・ギャラガーを注視」「ジェイコブ・ラムジーとロ・チェルソ のスワップを画策」という話はあれど、未だオファーを提示というニュースはありません。
リールのジョナサン・デイヴィッド、ウルヴスのペドロ・ネト、レンヌのデシレ・ドゥエ、クリスタル・パレスのエゼも、記事に名前が出てくるのみです。現有戦力では、さすがに厳しいのではないかと思いながら、スコットランドのハーツ戦とQPR戦を見ると…。スパーズの若手は、素晴らしいですね!何人かがプレミアリーグでブレイクしてくれれば、今季も楽しみです。
ハーツ戦の前半は、ソン・フンミン、クルゼフスキ、マノー・ソロモン、ブレナン・ジョンソン、ジェームズ・マディソン、イヴ・ビスマと主力メイン。クルゼフスキとのワンツーからボックス左に抜け出し、ブレナン・ジョンソンに決めさせたジェームズ・マディソンの好調ぶりが、最大の注目ポイントでした。
後半開始直後にエメルソン・ロイヤルがやらかし、自陣ボックスで奪われたボールをシャンクランドに決められると、期待のヤングスターたちのショーが始まります。55分のウィル・ランクシアは、ジェド・スペンスの縦のスルーパスが出る直前までオフサイドポジションでタラタラ歩いており、鋭い戻りと抜け出しに「ハリー・ケインかい」とツッコミを入れてしまいました。
昨季のプレミアリーグ2で19試合18ゴール。得点王に輝いた19歳のストライカーは、リシャルリソンしか本職がいない最前線ならチャンスを得られるかもしれません。66分に3点めをゲットしたのは、16歳のマイキー・ムーア。ベリヴァルに縦のボールが入る直前の動き出しと、オフサイドを回避したカットインのコース選択はパーフェクトです。
切り返しでマークを外して右に出ると、冷静にクロスにフィニッシュ。4点めはヴェルナーのグラウンダーが決め手で、「23歳のベテラン」ジェド・スペンスがスライディングで押し込みました。昨季はリーズとジェノアでプレイしていたMFは、戦力としてカウントされるでしょうか。85分のオウンゴールで1-5としたアウェイゲームは、後半の若手の躍動に目を奪われる一戦でした。
QPR戦の2ゴールは、イヴ・ビスマと20歳のスカーレット。41分にイヴ・ビスマを前線に送り込んだワンツーを見ると、クルゼフスキは何としても残すべきと思います。押しまくられた試合を勝利に導いた87分の1発は、ジェームズ・マディソンの縦パスをスルーし、マイキー・ムーアにフリーでグラウンダーを入れさせたマノー・ソロモンが秀逸でした。
この試合でリタイアしたベリヴァルの負傷は気がかりですが、2試合ともCB起用のアーチー・グレイ、1ゴール1アシストのマイキー・ムーア、ゴールセンスが光るランクシア、貪欲なスカーレット、昨季のプレミアリーグ2で12アシストのドンリーはチャンスをもらえるでしょう。数年後が楽しみなチーム…しかし今季を考えると、前線とCB、SBは強化すべきではないかと思います。
昨季プレミアリーグは最終盤に失速し、無念の5位。マンチェスター・ユナイテッド、アストン・ヴィラ、チェルシーが積極的に強化を進めており、彼らの上でシーズンを終えるには守備力の向上が必要です。スパーズは、どこでギアをトップに入れるのでしょうか。「充分戦える若手が揃っているから、これ以上新戦力は必要なし」というなら、それはそれで盛り上がりますが…。(ルーカス・ベリヴァル 写真著作者/Amanda Aikioniemi)
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