2026.02.20 トッテナムの話題
テレビ放映権料、マッチデー収入、スポンサー…スパーズが降格したら収益はどうなる?
とはいえ、実際に転落するとなれば、「まさかの降格」といいたくなるでしょう。昨年度の売上が5億8800万ポンドのビッグクラブの降格は、前代未聞です。「スパーズは壊滅的な損失に直面している」と題した記事を配信した「テレグラフ」のマット・ロー記者は、「降格するか否かに関わらず、数千万ドルに及ぶ経済的打撃を受ける可能性がある」と伝えています。
降格によって確実に失うのは、テレビ放映権料です。プレミアリーグにいるだけで得られる分配金は、チャンピオンシップに降格すれば激減します。スパーズが2024-25シーズンに得た放映権料は1億6800万ポンド。降格救済金(パラシュート・ペイメント)があるとはいえ、トップリーグとの収益差を埋めるにはほど遠く、経営規模の縮小は避けられません。
加えて、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグに出場することによる収益もゼロになります。テレビ放映権、マッチデー収入、勝利や上位進出のインセンティブだけなら、2年後に取り戻せる可能性があるのですが、「欧州の大会に2年連続で出場できないと確定したら、降りる」というスポンサーがあれば激痛です。
マット・ロー記者は、「スパーズの主要スポンサーは、既に契約の見直しを検討し始めている」といっています。トッテナムの公式キットパートナーはナイキで、年間3000万ポンドの契約は2033年まで。シャツの胸のスポンサーはAIAで、年間4000万ポンドといわれています。これらの契約に、欧州への不出場や降格に伴うペナルティが含まれていれば、数千万ポンドの減収です。
スパーズは、2027年7月からの新たなグローバル・プリンシパル・パートナーとシャツのスポンサーをまだ発表していません。クラブの経営事情を知るエキスパートは、「プレミアリーグの下位に沈む現状が改善されない限り、年間4000万ポンドのAIAとの契約に匹敵する金額を得るのは困難になる」と予測しています。
さらに、これまでずっと模索してきたスタジアムのネーミングライツの交渉も、近年の不振で厳しい状況に陥っています。最新のインフラとアミューズメントを揃えたスタジアムを保有しながら、依然としてメインスポンサーが決まっていない現状で降格の危機となれば、投資を検討する企業を見つけるのも至難の業です。
スパーズのスポンサーが慎重な姿勢に転じた背景には、ハリー・ケインやソン・フンミンといったスターの離脱もあるようです。降格となると、将来のスター候補たちの放出を余儀なくされるでしょう。交渉で足元を見られると、市場価値よりも低い移籍金での売却を強いられ、5000万ポンドを超えるような有望株や高額サラリーのベテランの獲得も難しくなります。
収益が激減しても、過去の大型投資に伴う減価償却や債務の返済は続きます。これにより、PSRの限度額をオーバーする可能性が高まり、勝ち点剥奪や補強禁止など、負の連鎖に陥るリスクが上がります。降格となった後に舵取りを誤ると、経済的なダメージの回復に5年~10年という長い時間を要することになりかねません。
テレビ放映権料とコマーシャル収入が激減したら、スパーズの命綱は情熱的なサポーターたちのシーズンチケットの売上と、多目的スタジアムにおけるコンサートやNFLの収益です。トゥドール監督が指揮を執るプレミアリーグの12試合は、クラブの命運を左右する重要なバトル。今はただ、健闘を祈るとしかいえません。
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