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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

フラムに完敗、プレミアリーグで10戦連続勝利なし…降格争いのスパーズが抱える深刻な問題。

クレイヴン・コテージのロンドンダービーは、フラムが2-1でスパーズに勝利。ブックメーカーでベットした現地のファンの多くは、予想通りとうなずいたのではないでしょうか。マルコ・シウヴァのチームは、トッテナム・ホットスパー・スタジアムでも1-2で勝っており、年明けから4勝2分4敗でTOP10に食い込んでいます。

プレミアリーグでスパーズが最後に勝ったのは、12月28日のクリスタル・パレス戦で、ホームでの勝利となると12月6日のブレントフォード戦まで遡ります。2026年に入ってからは4分6敗と未勝利で、バーンリーを3ポイント下回る最下位。ボーンマスに3‐2で敗れてから、8試合連続で複数失点を喫しています。残り10戦も同じペースだったら、トップリーグには残れないでしょう。

チャンピオンズリーグでは、ドルトムントとフランクフルトに完勝したのに、プレミアリーグで勝てないのはなぜでしょうか。言い訳になるかどうかはともかく、最大の要因は多すぎる負傷者でしょう。ジェームズ・マディソンとクルゼフスキは、今季プレミアリーグの出場ゼロ。オドベールはシーズンアウトで、ベンタンクールの復帰は5月です。

ジェド・スペンス、ウドジェ、ベン・デイヴィスを失った最終ラインは人数が足りておらず、ロメロはレッドカードで休んでいる場合ではありません。2人のプレーメイカーが不在の攻撃陣は、クドゥスとベリヴァルも離脱しており、最前線のマティス・テル、ソランケ、リシャルリソン、コロ・ムアニは全員元気という歪な状態になっています。

トーマス・フランクの後を継いだイゴール・トゥドール監督の初陣は、宿敵アーセナルに4-1の惨敗。ジョアン・パリ―ニャを最終ラインに組み込んだ3-4-2-1は機能せず、ドラグシンとアーチー・グレイはギョケレスに振り回されてしまいました。この試合で気になったのは、ゴール前のマークの緩さと、クロスをフリーで入れさせてしまうことです。

サカの折り返しをエゼがボレーで叩き込んだ先制のシーンは、10番の背後にいたズビメンディもノーマークで、ギョケレスの決勝ゴールは、右サイドでキープしたティンバーにシャビ・シモンズが寄せなかったのも失点の原因のひとつです。フラム戦でも、これらの課題は改善していませんでした。7分の失点は、右からドリブルで上がって中央に放り込んだテテがフリーでした。

ドラクシンとラウル・ヒメネスが競ったボールがファーに流れると、外からフォローしたオスカー・ボブも、折り返しを左足で豪快に蹴り込んだハリー・ウィルソンもノープレッシャー。34分の追加点は、ハリー・ウィルソンとワンツーをかわしたイオビにソランケが付いていかず、左右どちらにでも打てる状態になってしまいました。

2-0の50分、パリ―ニャが自陣右で奪われたカウンターは、オスカー・ボブが一気にカットインして3対2。ラストパスを受けたスミス・ロウは、ファン・デ・フェンの必死のスライディングがなければ決めていたでしょう。61分のイオビのスルーパスで、スミス・ロウとヴィカーリオが1対1になったのも、オスカー・ボブに着いた2人が簡単にパスコースを空けたのがきっかけでした。

2点差となったのに、オンターゲットがリシャルリソンのゴールだけでは、敗戦もやむなしです。スパーズの不振は、3バックか4バックかなどのシステム以前の問題で、自信とモチベーションを取り戻せなければ厳しい戦績が続くはずです。木曜日に当たるクリスタル・パレスは、3バックの主軸のラクロワが不在で、2年前までのスパーズなら勝てる相手といえたでしょう。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者によると、スパーズの選手たちの契約には、「プレミアリーグから降格したらサラリー50%カット」という条項があるそうです。昨シーズンのラスト10試合は1勝1分8敗。プレミアリーグで4連敗のチームは、今こそ変わらなければなりません。激情家と評される新指揮官との間に、軋みが生じる前に。


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