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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チェルシーとの決戦直前!「ハリー・ケインがいない試合」でトッテナムはどう変わる?

ようやく、この日がやってまいりました。インターナショナルウィークが終わり、本日よりプレミアリーグ32節の10試合が開催されます。ランチタイムキックオフのクリスタル・パレスVSリヴァプールを皮切りに、土曜日はマンチェスター・ユナイテッドVSスウォンジー、エヴァートンVSマンチェスター・シティ。日曜日は「ロンドンの日」で、アーセナルVSストーク、チェルシーVSトッテナムというカードです。最注目は、大トリを飾るロンドンダービーでしょう。ブルーズが勝てば、CL出場権争いは混戦模様。スパーズがアウェイ勝利を収めれば、プレミアリーグ4位のリヴァプールと5位チェルシーの差は7に開き、逆転は難しくなります。

この試合における最大のポイントを、「スカイスポーツ」が記事のタイトルにしています。「How do Tottenham cope without Harry Kane?(トッテナムは、ハリー・ケインなしでどう対処するのか?)」。過去2年のプレミアリーグで、ポチェッティーノ監督が絶対的エースを欠いた試合が9つありますが、スパーズは5勝3分1敗と悪くない数字を残しています。得点は13、失点6。昨季はフィンセント・ヤンセンとソン・フンミンが4試合ずつ最前線に入って無敗。今季唯一のエースなき試合はオールド・トラフォードのマンチェスター・ユナイテッド戦で、ソン・フンミンをトップに置いて終始互角に戦ったスパーズは、81分にマルシアルに決勝ゴールを許して0-1で惜敗しています。

ハリー・ケインがいた時間帯といなかった時間帯のスタッツを比較すると、ポチェッティーノ監督の素晴らしさをあらためて感じます。10番がいると増えるのは、ボックス内でのタッチ数、クロスとCK、パス本数、ドリブル成功数。いないときのほうが多いのは、シュート本数とゴール数。これらの数字は、すべて誤差といってもいいぐらいの微妙な差で、ワールドクラスのストライカーを欠いても得点力は落ちません。あれほどの選手がいなければ影響を受けてしかるべきですが、チャンスクリエイトもシュートも減らないのは、チーム戦術がサブの選手にも浸透しているからでしょう。

このチームがキーマンを失っても戦績が落ちないのは、アルデルヴァイレルトの長期離脱でも証明されています。ベルギー代表CBがいたプレミアリーグ10試合は6勝2分2敗、ダヴィンソン・サンチェスが穴を埋めた20試合は12勝5分3敗。ひとりふたりなら、主力が抜けても同じ強さをキープできるのが今のスパーズです。ハリー・ケイン不在の試合についてゴールの内訳を見ると、ソン・フンミンとデル・アリが4発ずつ、エリクセンが2発、エリック・ダイアー、オウンゴール、フィンセント・ヤンセンのPKとなっています。全体の数字は変わらずとも、エースがいない試合では前線のソン・フンミンが左右に流れるため、エリクセンやデル・アリの飛び出しが増えるでしょう。コンテ監督の3バックは、斜めに走って混乱を生もうとする韓国代表FWへの対応を間違えてはいけません。

「スカイスポーツ」は、ダービーにおけるスパーズのフォーメーションを予想しています。現在のスパーズは、プレミアリーグのTOP6で唯一4-2-3-1を採用しており、20試合を4バック、10試合を3バックで戦ってきました。アルデルヴァイレルトが本調子でなければ、CBはダヴィンソン・サンチェスとフェルトンゲンの2枚。左右にセルジュ・オーリエとダニー・ローズが入り、セントラルにはデンベレとエリック・ダイアー。ラメラ、デル・アリ、エリクセンが2列めに並び、前線にソン・フンミンというのがメディアの見立てです。

「センターにデンベレ、ワニャマ、エリック・ダイアーの3枚を据えて、デル・アリとエリクセンの前にソン・フンミンという4-3-2-1もおもしろい」という指摘は、チェルシーが3-5-2なら納得。3-4-2-1でアウトサイドに厚みを築いてくるなら、2列めに3枚という戦い慣れた形のほうが機能するのではないかと思います。さて、勝つのはどちらでしょうか。ブックメーカー「ウィリアムヒル」の今朝のオッズは、チェルシー勝ちが2.37、ドローとスパーズ勝利がそれぞれ3.20。賭けるなら、ドローですかね…。

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“チェルシーとの決戦直前!「ハリー・ケインがいない試合」でトッテナムはどう変わる?” への4件のフィードバック

  1. ホタ より:

    曰く"Harry kane team" なので彼を欠きそうなダービーに多くは期待しません笑
    冗談はさておき、ただでさえスタンフォードブリッジでの一戦なので、ドローでブルーズとのギャップを維持するだけでも非常に大きいですね

  2. B より:

    対戦成績はむしろ良いのに、なーんだかスパーズとの試合前は毎回あまり勝つ気がしません 私が勝手にネガティブなだけですが笑
    ドロー濃厚な気がしますが、何とか何とか勝って差を縮めてほしいなーホント ドキドキして来た笑

  3. xof ybot より:

    シーズン終盤、優勝決定前でかつCLストレートインをかけた緊張感のある一戦なので純粋に楽しみたいと思います
    もちろんマルコスアロンソの大活躍に沈んだ前半戦の敗戦の悔しさも晴らしたいと思っていますが、なにせ久々のプレミアリーグなもので、待ちきれない気持ちでいっぱいです。

  4. プレミアリーグ大好き! より:

    順当に考えれば脅威となるケインがいない上にウィリアン絶好調かつホームのチェルシーが勝ちそうですが、代表ウィークで空いてしまっているというのが予想を難しくしていますね
    相変わらず絶好調のウィリアンと、なんか代表でゴール決めてたジルー(見てない)に期待したいですが、果たして!スペイン代表に呼ばれてすらいないモラタが先発の未来が見えるのは私だけではないはず…。コンディション大丈夫なのかな

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